2015-01-01から1年間の記事一覧

山口小夜子 未来を着る人(続き モンゴリアン)。

山口小夜子、日本人というより、アジア人というより、蒙古人種・モンゴリアンなんだ。 夏前のMOT。 切れ長の目はモンゴリアンの証。 青い蒙古斑も。 山口小夜子と高木由利子のプロジェクト「蒙古斑革命」。 <私たちの美意識を探る旅>、と。 黒髪おかっ…

山口小夜子 未来を着る人。

漆黒の髪に切れ長の目を強調したアイライン、山口小夜子は、アジア人初のトップモデルとして世界のモード界を席巻した。 パリコレへのデビューは1972年、1977年には、「ニューズウィーク」に世界のトップモデル6人のひとりとして選ばれている。 1…

ガブリエル・オロスコ展。

4月末、溜まっていた映画の連載を始めた。その後も溜まるので長くなった。終わったわけではないが、その頃以降の展覧会の模様もそのままとなっている。そちらの方を少し追いつくこととする。 4月末のMOT(東京都現代美術館)前。 ガブリエル・オロスコ…

ノーサイド直前3点差、ペナルティーゴールを狙わずトライを取りにいった選択には、震えた。

「南アフリカの練習試合にはさせない」、日本のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズは、試合の前そう語っていた。 調整のための練習試合の相手に日本のイレブンが使われるのなどまっぴらごめん、との心意気であった。一矢報いてやる、との意気込みである。 …

ガブリエル・オロスコ展。

「おじいちゃん おばあちゃん いっしょうけんめいはたらいて いいよのなかをつくってくれて ありがとう」。 昨日、孫が通う幼稚園の”おじいちゃんとおばあちゃんを招待”の「秋のコンサート」へ行った。その最後の方で発せられた言葉である。 幼稚園児が、「…

先輩方、お元気。

早稲田の美研(美術研究会)OB、ほぼ10年毎ぐらいの区切りで何らかの集まりを持っている模様であるが、展覧会に関して最もアグレッシヴなグループは、最も年長の先輩方である。 中心年代は80歳前後、90に近い方もおられる模様。お元気である。 先輩…

健康藝術。

それにしても大時代な。 「健康藝術」だなんてタイトル、時代を半世紀ばかり巻き戻したようである。ハイレッドセンターの「首都圏清掃整理促進運動」を思わせる。前回のオリンピックの前年だから、51年前となる。 秋山祐徳太子、犬飼三千子、上條陽子、宮…

銀座6丁目新保ビル2・3階。

2週間ほど前、犬飼三千子から来た封筒には、3枚の展覧会案内が入っていた。今週同時期のグループ展の案内が2枚、月末の小品展の案内がひとつ。 銀座6丁目新保ビル2階、画廊るたんでの「先鋭新象作家展」が、そのひとつ。 新象作家協会所属の作家の中か…

第100回記念二科展。

「二科会」、1915年に創立されている。で、今年の二科、第100回記念展。 8月下旬、二科会友の久保寺洋子から案内がきている。 国立新美術館入口。 久保寺洋子の作品は1階14室。ここだ。 学生時代の仲間とこの前で待ち合わせていたのだが、私は遅…

三陸沿岸紀行(27) 補遺。

明後日、あの大震災からちょうど4年半となる。しかし、その復興、復旧はまだまだである。長期の戦いである。 今、八戸から仙台まで、新幹線なら1時間20分で着く。その沿岸部を足かけ5日をかけて歩いた。だらだらと歩き、のそのそとした動きであるからこ…

三陸沿岸紀行(26) 仙台。

松島には2時間ばかりいた。 1時44分の電車で仙台へ行く。 松島海岸から6、7分で東塩釜。東塩釜から本塩釜までは、塩釜の港に沿って電車は走る。 東塩釜を出てすぐの車窓から見た塩釜港。 東塩釜と本塩釜の間。 あの日、2011年3月11日、ここにも…

三陸沿岸紀行(25) 瑞巌寺。

<このあと、芭蕉は臨済宗の大刹瑞巌寺へ行っている。私どもも訪ねた>、と前出の朝日文庫『街道をゆく26 仙台・石巻』の中で、司馬遼太郎は記している。 私も訪ねる。 瑞巌寺総門。 「桑海禅林」と書かれた大きな扁額が架かる。瑞巌寺、臨済宗妙心寺派の…

三陸沿岸紀行(24) 松島海岸。

駅への途中ホテルへ寄り、小さなリュックを取りチェックアウト。 10時58分発のJR仙石線の電車で松島海岸へ。 JR仙石線石巻駅のホーム。 上の方に何かが見える。 仙石線全線復旧って、ついこの間までは、そうではなかったってことらしい。 石巻を出て…

三陸沿岸紀行(23) 石ノ森萬画館。

石巻が誇るマンガミュージアム・石ノ森萬画館へ。 中瀬へ渡る西内海橋の上から見る石ノ森萬画館。 石ノ森萬画館入口へのアプローチ。 開館時間は9時。 多くの漫画家の手形が。 開館を待つ先客がいた。 7分丈のズボンにサンダル。両肩にはそれぞれにリュッ…

三陸沿岸紀行(22) 石巻(続き)。

石巻は、宮城県である。そして、宮城県を代表する新聞は、河北新報である。 8月4日付け河北新報朝刊。 一面トップは、仙台第1合同庁舎関係の記事であるが、その横には竿灯の写真が。<秋田・竿灯まつり開幕>、との見出しがある。仙台に本拠を置く河北新…

三陸沿岸紀行(21) 石巻。

駅を出たところにも、さまざまなマンガがあったが、すぐホテルへ。歩いて6、7分の石巻グランドホテル、石巻では一番大きなホテル。すぐ分かる。 チェックイン後、1時間ばかりベッドでひっくり返っていた。が、夕飯も食わなきゃならないし、駅の周りのマン…

三陸沿岸紀行(20) JR気仙沼線BRT。

気仙沼から石巻へ。前谷地まではBRT。 柳津・前谷地行きのJR気仙沼線BRT、気仙沼駅を14時56分に出る。 JR気仙沼線BRTの路線図。 今年6月末、柳津から前谷地までBRTが延伸した。 前谷地でJR石巻線に乗換え、石巻へ。前谷地での乗換え…

三陸沿岸紀行(19) 気仙沼。

JR大船渡線BRT、陸前高田を離れ気仙沼への中間あたり。 長部と鹿折唐桑の間、大理石海岸の近くか。 気仙沼へ着く。 小さなリュックをロッカーへ預け、タクシーで港へ行く。 まず、少し遅い昼飯を食おう。気仙沼の復興屋台村で。 間もなく、車の窓にこう…

三陸沿岸紀行(18) 陸前高田。

JR大船渡線BRTは、先ほどから海辺を離れ内陸部を走っている。 向こうの方に白くて長いものが見えてきた。 これが、陸前高田のベルトコンベヤなんだな。 せっせせっせと土を運んでいるベルトコンベヤ。 あの日、2011年3月11日、陸前高田の中心部…

三陸沿岸紀行(17) JR大船渡線BRT。

あの日まで、盛から気仙沼までは、JR大船渡線の列車が走っていた。しかし、今は走っていない。BRTと呼ぶバスが走っている。 JR大船渡線ではある。が、BRT区間となっている。 BRTとは何ぞや。 少し読みづらいが、JR東日本のパンフにはこう記さ…

三陸沿岸紀行(16) 大船渡。

大船渡は、今、どうなっているであろうか。 3年半前、大震災の翌年1月、盛から乗ったタクシーの運転手に「大船渡へ、JRの大船渡駅へ」、と言った。運転手は「大船渡には何もありませんよ。JRの駅もありません」、と応えた。「そうですか、でも行ってく…

三陸沿岸紀行(15) 三陸鉄道盛駅。

盛には、思いがある。 3年半前の早朝、釜石からのバスで盛のサンリアというスーパーの前に着いた。時折り雪が舞っていた。周りにはコンビニもなければドトールやマックのような店もない。自販機さえない。サンリアが開くまでふるえていた。津波で親父とお袋…

三陸沿岸紀行(14) 三陸鉄道南リアス線。

ホテル・フォルクローロは、JRの駅の上に建っている。3年半前、遠野で泊まったホテル・フォルクローロは、朝カーテンを開けるとすぐ目の前にJRのホームがあった。 翌朝、釜石のフォルクローロのカーテンを開けると、目の前にはこれが見えた。新日鐵住金…

三陸沿岸紀行(13) 釜石。

30分ほどベッドに横になり、5時過ぎにホテルを出、タクシーで港の方へ行く。3年半前、大震災の翌年1月、訪れた港の方へ。 暫らく走ると、このような建物が目についた。 運転手、「あの青いところまで津波がきたんです」、と言う。3階の窓のところであ…

三陸沿岸紀行(12) 岩手県交通バス。

道の駅やまだで岩手産の柚餅子やブルーベリーのキャンデーを求め、3時44分発のバスで釜石へ。今度は岩手県交通のバスである。共に、JR山田線の振替えであるが。 船越湾の浪板。 2011年3月11日、このあたりには18.18m、19.09m、の津波…

三陸沿岸紀行(11) 山田。

岩手県北バスを道の駅やまだで降りる。乗換えだ。釜石へは岩手県交通のバスで行く。待ち時間は1時間10分。 道の駅やまだの中に入る。中は広い。 あちこちに<がんばってます!山田町!!>。 小さな案内所があった。 係の女性に「山田湾の方に行くにはど…

三陸沿岸紀行(10) 岩手県北バス。

4年半前のあの日まで、宮古から釜石へはJR山田線が走っていた。しかし、大震災に襲われてからはずっと運休。復旧のめどは、まったく立っていない。で、この区間はバスが振替輸送している。 宮古駅に戻った後、案内所でバス乗り場を訊ねる。まず何番乗り場…

三陸沿岸紀行(9) 宮古。

三鉄北リアス線で、12時少し過ぎに宮古に着く。小さなリュックをコインロッカーに預け、すぐにタクシーで港へ行く。 運転手には、「宮古港、漁港、魚市場のある所」、と伝える。と、運転手、「今日は日本丸が来ていますよ」、と言う。「日本丸か、写真でし…

三陸沿岸紀行(8) 三陸鉄道北リアス線。

三鉄北リアス線で宮古へ。 久慈10時35分発。 宮古まで約1時間40分。 久慈を出てから15分ぐらい経ったころ、陸中野田を過ぎたあたりにこのようなものが。 ほどなく車窓には、このようなものが現われる。 海岸線に高い壁、防潮堤を造っている。 それ…

三陸沿岸紀行(7) 三陸鉄道久慈駅。

いよいよ三陸鉄道・三鉄の北リアス線に乗る。 三陸鉄道久慈駅。 久慈駅、入口は鄙びた感じもある。しかし、中へ入ると元気いっぱい。 券売機の横も、すべての壁面、有効活用。 待合室には、手頃な価格帯のお土産というか名産品が並んでいる。 「うにほたて」…