2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

鬼 怒鳴門。

ドナルド・キーン、まだニューヨークにいる。国谷裕子が訪ねる。今日のNHKの番組から。 日本への帰化、永住のこと、「最後の旅」と語る。ドナルド・キーン、89歳。 18歳で『源氏物語』と出会ったドナルド・キーン、第二次大戦中は、海軍で翻訳などに…

究極の三角と六角(続き)。

杉浦、アトリエを持っている。 二人の娘が嫁に行った後、その部屋をアトリエに改装したそうだ。リタイアした後、毎日アトリエに籠っているらしい。好きなジャズを聴きながら。羨ましいヤツだ。 個展での発表は、いわば公。アトリエの模様は、これは私。アト…

究極の三角と六角。

50年来の友・杉浦良允の個展が始まった。 杉浦良允、学生時代、シェル美術賞の佳作賞を取っている。当時、何度かの個展を開いているが、卒業後はサラリーマンとなった。40年近く仕事をし、リタイアした後、また、個展を開くようになった。1〜2年の間隔…

世界遺産。

一昨日の小笠原に続き、今日、平泉の世界遺産登録が決まった。よかった。 特に、何年か前には、ダメって言われていた平泉が認められたのは、この時期、地元ばかりでなく、日本にとって嬉しいことである。単なる「佛国浄土」云々、ということばかりじゃなく、…

太郎を作った女(続き)。

しかし、岡本太郎、その身体に変調をきたすようになる。 太郎、敏子を養女とする。妻ではなく。 太郎、徐々に、手や足の震えが酷くなる。パーキンソン病であった。 敏子、日記に、太郎の言葉をこのように書いている。 続いて、こうも。 絵筆を持つことも、色…

太郎を作った女。

しまった、と気がついた時には、もう番組は始まっていた。ニュースをあまり見なくなってから、見ようと思っている番組も、つい見逃してしまう。 終わりの場面だが、NHKのこういう番組。 瀬戸内寂聴が、岡本太郎と敏子のことを語る。 5月の初めに、「太郎…

慰霊の日。

1945年、昭和20年の今日、6月23日、沖縄での激闘が終わった。沖縄慰霊の日。 日米の死者、20万超。半数を超える人は、民間人。 3〜4日前のNHK、「昔、父は日本人を殺した」、というドキュメントを流していた。沖縄戦を生残り帰還した米兵の…

そろり。

学校へ行き、その後、歯医者へ行った。暑かった。帰ると、頭が痛い。 何日か前、雨上がりの道で撮った花とする。立葵。小さな駐車場のフェンスの横に、10数本、横一列に並び、茎を真っすぐ伸ばしていた。 深紅色が美しい。薄い花びら、風に吹かれて、踊っ…

メモリ危うし。

困ったことがある。このところ、パソコンの動作が遅い。 Cドライブの空き容量が、どんどん落ちてきている。暫く前からは、1GB程度となった。もちろん、ゴミ箱、一時ファイル、その他のディスクのクリーンアップをし、何とか持ちこたえている。最近では、…

先達はあらまほしきことなり。

今朝、「大酒飲みのHです」、というメールがきた。 昨日のブログに載せた、”名前は知らないが、クターとした黄色い花”について、「あれは、美容柳だ」、と書いてある。ビヨウヤナギと読むそうだ。 美容柳の画像を見てみると、まさしくピタリ。「未央柳」と…

それがどうした。

集合住宅住まいだから、地べたがない。だから、植木がない。ベランダに幾らかあるのは、すべて鉢植え。碌なものはない。 だから、地べたから生えている木や花を見るのは、すべて外。とは言っても、木がいっぱい生えていたり、花がいっぱい咲いていたりすると…

ご紹介。

今朝起きて(と言っても、私の日常、世間さまとは少しズレているが)、メールを見ると、Hさんからのものがあった。 Hさんの知り合いの打越さんという方の活動が、20日のNHKで放映されるので見てくれ、というもの。 Hさん、一昨日のブログに出てきた…

みんぱく。

みんぱく(国立民族学博物館)が、昨日の夜のNHKに出てきた。 爆笑問題の二人の番組、「爆問学問」。題して「世界一周”イケ面”探しの旅」。 爆笑問題の二人組に、ゲストは、怪奇、怪異なものなら何でもござれの怪物・荒俣宏と、訪れた国100か国を超え…

写楽(続き×6)。

昨日、「写楽、これでオシマイ」、と書いた。が、忘れ物をしちゃった。で、”続き”、もう1日だけ続ける。 昨日、お終いのほうで、つい、向井万起男の常套句に触れちゃったのがいけなかった。いつの間にか、横道に入って行ってしまった。で、触れようと思って…

写楽(続きの続きの続きの続きの続き)。

写楽は誰か、といろんな人がガタガタ言って、素人探偵の大幅参入が、写楽を謎の存在としてしまったのだ、とやや憤然としている人が、中野三敏だ。 芸苑に一家言ある人や、観賞眼において一見識ありと自負する知識人が、我も我もと参入してくるばかりか、まっ…

写楽(続きの続きの続きの続き)。

専門家とか、研究者と言われる人は、周りから眺めれば、面白いとも言え、おかしな人とも見える。 これと決めたことには、皆さん、シャカリキになる。 ユリウス・クルトにしろ、ヨーロッパの地を一度も離れたこともないのに、1910年当時、日本人でさえほ…

写楽(続きの続きの続き)。

写楽を追いかける人、どなたも必ず触れる名前と書がある。専門家であろうと、なかろうと。 ユリウス・クルトと『浮世絵類考』である。 ドイツ人、ユリウス・クルトの著・『SHARAKU』が刊行されたのは、1910年(明治43年)のことである。それま…

写楽(続きの続き)。

写楽に戻る。 松本清張短編全集の第8巻『遠くからの声』(2009年、光文社刊)の中に、ズバリ『写楽』と題する短編小説がある。初出は、昭和32年の『芸術新潮』。清張が、大人気作家としてブレイクする直前ぐらいの時期にあたる。 <寛政七年正月の半…

自然に死ぬ権利。

今日、3.11、東日本大震災から3か月。 今日現在、死亡者15405人、行方不明者8095人。さらに、避難所暮らしの人、9万人以上。天災に人災が重なり、永田町では、責任のなすりあい、足の引っひっぱりあいが続く。 国家というもの、国民の生命、財…

写楽(続き)。

ひと月ほど前、NHKで「浮世絵ミステリー 写楽〜天才絵師の正体を追う〜」、という番組が流された。 ギリシャのコルフ島の美術館に、扇子に描かれた写楽の肉筆画がある、という。何でも、20世紀の初頭、ギリシャの外交官が、パリで収集した浮世絵コレク…

写楽。

大震災の影響で、会期を1か月ずらして始まった「写楽展」も、間もなく千秋楽となる。 暫く前、東博へ観に行った。ウィークデイにもかかわらず、多くの人が来ていた。写楽、その人気は、やはり、高い。 ] このところの東博、以前に較べ宣伝に力を入れている…

ギューちゃん(続きの続き)。

平面であれ立体であれ、ギューちゃん、何でもござれだ。 何しろ、基礎テクニックがしっかりしている。芸大入学前からデッサンの腕を磨いている。だから、入学後は、芸大の授業をバカにしているフシがある。 裸婦デッサンで、完成した裸婦の胸に短刀を突き立…

ギューちゃん(続き)。

ギューちゃん、生れは東京のど真ん中。麹町区二番町。 ご町内には、蜂ブドー酒社長の大邸宅、長唄や琴の家元、ブラジル公使館、イギリス大使館、ベルギー大使館、さらには、泉鏡花、佐藤春夫、有島生馬などのお屋敷、その他書いていくときりがない、という東…

ギューちゃん。

蔡國強の顔貌と、短く刈り込んだ頭を見ていると、ギューちゃんを思い出した。よく似てるんだ。ギューちゃんの頭は、モヒカン刈りだが。 ギューちゃん、本名は、篠原有司男。戸籍上は、牛男というそうだ。牛男とはヘンな名前だが、だから、ギューちゃん。大家…

たけし。

蔡國強を訪ねた「たけしアート☆ビート」には、北野武の絵も、いくらか出てきた。 実は、蔡國強の作品「垂れて死んでいく向日葵」にも、北野武が描いた個所がある。蔡が、「たけしさんも、何かヒマワリ描いてみる?」って言い、それに応じて、たけしが紙にマ…

蔡國強(続き)。

昨日の続き。 火薬の粉末吹き飛んで、無作為に焦げつく。 立てかけた作品を見て、蔡國強、こうつぶやく。 「だんだん死んでいくよ」って、どういうことか。大量の火薬を爆発させれば一瞬のうちに死ぬが、焦げつく程度の爆発なので、徐々に死んでいく、という…

蔡國強。

1週間ほど前のNHKで、蔡國強を取りあげた番組を見た。 北野たけしの「たけしアート☆ビート」、という番組の再放送。この番組、2か月ほど前から始まったもののようだが、知らなかった。その頃からあまりテレビを見なくなったので。再放送も、危うく見逃…

原発(続きの続き)。

久しぶりに長い時間テレビを見た。 この2カ月ばかり、テレビを見ることは少なくなった。夜のニュースは見ていたが、それもだんだん見なくなった。見るのは、ドキュメンタリーぐらい。ただし、新聞は、読んでいる。 ところが今日は、昼すぎからテレビを見て…

原発(続き)。

今、日本の電力供給は、7割近くを火力発電に依存している。 悪名高い二酸化炭素を排出する方式だ。2年前、ニューヨークの国連気候変動サミットで、鳩山由紀夫が2020年には、二酸化炭素を1990年比で25%削減する、と大見えを切ったもの。日本のト…