2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

吉備の国アート巡り(31) 林原美術館。

備前岡山は、徳川期を通して大藩であった。しか〜し・・・ <印象は巨大ではあっても実体は明哲保身そのもので、すすんで火中にとびこむような姿を日本史に印したことは一度もない。幕末にも、うごかなかった>。こういう、岡山の人が聞いたら気を悪くするで…

吉備の国アート巡り(30) 岡山県立博物館。

夢二郷土美術館から蓬莱橋を渡り後楽園までは、徒歩数分。その日本三名園のひとつ後楽園の正門の真ん前に岡山県立博物館がある。 県立博物館というもの、いずこの県立博物館でもその展示は似たようなものである。概ね古代から近世の文化遺産を収集展示する謂…

吉備の国アート巡り(29) 夢二郷土美術館。

暫らく離れていたが、吉備の国へ戻る。 まずは夢二郷土美術館。 岡山駅前からバスで10分たらず、後楽園の前を通り蓬莱橋を渡るとそれはある。 ここ。 なんのかんのと言っても日本人は夢二が好きで、あちこちに夢二美術館がある。 20年ぐらい前、伊香保の…

資質。

安倍晋三、副総理兼財務相・麻生太郎、官房長官・菅義偉、自民党幹事長・谷垣禎一の3人に対し、消費税の10%への引き上げを、2019年10月まで、さらに2年半再延期することを伝えた。 昨日2時すぎ、サミット議長としての会見を聞いていて驚いた。 …

ヒロシマのオバマ。

G7のサミット、閉幕した。 G7首脳会議、さらにアジア、アフリカから招いた国々をも参加した拡大会議もすべて終わった。 あとは今回のサミット議長・安倍晋三の総括の会見を残すのみ。 2時すぎ、安倍晋三の会見が始まる。 北朝鮮の核問題、南シナ海の問…

G7。

今朝のNHK、お伊勢さんからの中継映像を流していた。 G7、サミットが始まるんだ。その前振りとしてG7首脳の内宮参拝、いや参拝ではないな、表現としてはやはり訪問が適当か、その訪問の様子が流された。 安倍晋三、お伊勢さん内宮の宇治橋のたもとで…

厳しい表情の安倍とオバマ。

所用があり、夕刻は銀座、夜は新宿にいた。 警官の姿が多かった。特に銀座、2、3人組みの警官に1分に一組は行きあった。サミットが始まるんだってことが実感できる。首脳の皆さんは中部空港へ着くのであろうが、東京都心部もピリピリ。 オバマが来るんだ…

吉備の国アート巡り(28) 赤いかぼちゃと黄色いかぼちゃ。

直島には大きなかぼちゃがふたつある。 赤いかぼちゃと黄色いかぼちゃ。謂わずと知れた草間彌生の代表作。 フェリーが直島の玄関口・宮浦港に接岸する少し前、赤いかぼちゃが見えてくる。赤いかぼちゃ、直島のランドマークといっていい。 直島へ渡った日、お…

吉備の国アート巡り(27) 直島銭湯 「I💛湯」。

<そして「はいしゃ」が完成した翌年、・・・・・、福武さんから連絡がありました。で、いきなり「銭湯には興味はあるかい?」と。最初は富士山の絵のようなペンキ絵を描くのかなと思っていたら、「いや、つくるんだ」と。「I(アイラブ)湯」はぼくと銭湯…

「誰かが言っていたね」、と白鵬が言う「誰か」って「誰」だろう。

大相撲夏場所千秋楽、白鵬、今日も勝ち37回目の優勝は12回目の全勝優勝となった。 今場所、何時の間にやら、稀勢の里の綱取りの場所となっていた。稀勢の里が優勝すれば、と。私には、少なからず同意できない状況であった。稀勢の里、12日目まで連勝で…

吉備の国アート巡り(26) 「赤い刺青の男」記念館。

3時ごろ、本村を離れ宮浦港へ。町営バスで行くつもりでいた。が、民宿のおやじさん、「送ります」と言う。センバツの決勝戦をやっている時間であるのに、いろいろな心遣いをしてくれる民宿・竹の家のおやじさんであった。 ところで、間もなく伊勢志摩サミッ…

吉備の国アート巡り(25) 風と水、三分一博志の建築(続き)。

一昨日、三分一博志の直島ホールに触れていたが、眠くなり、<途中であるが眠くなった。明日続ける>、とした。 ただ、舛添要一がキース・ヘリングの手紙まで公の金で買っていたということまで報じられていたので、腹が立ち、居眠りしながらそのこともつけた…

吉備の国アート巡り(24) 風と水、三分一博志の建築。

直島には、安藤忠雄を含めさまざまな建築家の作品がある。そのひとりが三分一博志。 三分一博志、建築を考える時、まずその場所にある「動く素材」を見ることから始める、という。「動く素材」、風や水のことである。 三分一博志の「直島建築 + The Na…

吉備の国アート巡り(23) 町中のアート。

3月下旬から4月中旬にかけ、直島を含む瀬戸内の島々では「瀬戸内国際芸術祭2016」の春の部が行われていた。瀬戸内トリエンナーレである。 チラシを複写する。 瀬戸内の海、きれいだな。 ベネッセ・アート・サイトがある直島が中心のようであるが、瀬戸…

吉備の国アート巡り(22) ANDO MUSEUM。

直島には安藤忠雄の作品が多くある。 ベネッセ・アート・サイト内のベネッセハウスミュージアムとホテル、地中美術館、李禹煥美術館、また本村にも幾つもの安藤忠雄作品が。中で一風変わった存在感を放つのが、小ぶりな建物であるANDO MUSEUMであ…

吉備の国アート巡り(21) 家プロジェクト「はいしゃ」。

家プロジェクト「はいしゃ」って、もともと歯医者をやっていた家だったのだそうだ。その家が廃屋になっていたのを大竹伸朗に任せ、再生したものという。 大竹伸朗に再生を委ねる。さすがベネッセ、太っ腹。 絵画、彫刻、音楽、文筆、・・・、表現に関しては…

吉備の国アート巡り(20) 家プロジェクト「石橋」。

本村エリアは役場や農協のある直島の中心部である。が、半径数百メートルのコンパスでグルッとすれば収まるほどの広さである。まあ、狭い。家プロジェクトの家、どこへ行くにもすぐ。 家プロジェクト「石橋」へ。 このような道を進む。 右側へ1、2分歩くと…

吉備の国アート巡り(19) 家プロジェクト「南寺」。

直島の家プロジェクトのテーマは、使われなくなった町家を改修しそれと現代アートとのコラボレーションが基本。 が、「南寺」は異なる。 ジェームズ・タレルの作品を設置するため、安藤忠雄が建物を設計、新築した。 安藤忠雄の手になる「南寺」、外壁はすべ…

吉備の国アート巡り(18) 家プロジェクト「碁会所」。

碁会所の建物は、空きスペースに通りの町並みを考え新たに造ったそうだ。 「碁会所」という名は、かって庄屋のご隠居がこの場所で碁を打っていた、ということで名づけたという。 「碁会所」、小さな家である。 四畳半の小さな部屋に、木彫作家・須田悦弘が手…

吉備の国アート巡り(17) 家プロジェクト「角屋」。

<家プロジェクトは、1997年、直島町役場から、本村地区のある方が家屋を譲りたいという意向を持つっているがどうか、と打診が来たところから始まりました。・・・・・。本村は、直島の中でも古くからの集落で、・・・・・。そこで家屋を譲り受けて、い…

吉備の国アート巡り(16) 家プロジェクト「護王神社」。

古代日本での吉備国は、今の岡山県ばかりじゃなく兵庫県西部、広島県東部、そして香川県の島嶼部をも含んだ広大な国であった。 律令制が取られ進むにつれ、直島諸島は備前になったり讃岐になったりしていたようだ。それが、明治維新後の廃藩置県で、直島を含…

吉備の国アート巡り(15) 本村エリア。

ベネッセのテリトリー外のつつじ荘から、町営バスで本村へ戻る。 この日は臨時バスが出ていた。やはり人が多いのだろう。終点の宮浦港まで停まるのは本村の農協前のみ、とのこと。私が泊まる民宿は役場前。訊くと、農協から町役場まで歩いて2、3分とのこと…

吉備の国アート巡り(14) 地中美術館。 

2時半すぎ、地中美術館のチケット売り場へ戻る。整理券を示しチケットを求める。 地中美術館への道沿い、何やら意図して作られた感じ。 このような道を進む。 徐々に世俗世界から離れていくように、ということか。 こういうところ、 こういうところがあり、…

吉備の国アート巡り(13) ベネッセハウスミュージアム。

ベネッセエリア内、ベネッセのシャトルバスが走っている。無料である。 ベネッセハウスミュージアムへ行く。 コンテンポラリーアート(現代美術)の聖地と言われる直島、その始まりは1992年、福武總一郎がベネッセハウスを造ったことにある。今、巨大な…

吉備の国アート巡り(12) 李禹煥美術館。

宮浦港へは、民宿のおやじさんが迎えにきてくれていた。宮浦から民宿のある本村までは島を縦断する感じ。とは言っても車で5、6分の距離。 宿に小さなリュックを置き、まずはベネッセのアートサイトへ。宿からは町営バスとベネッセエリア内はベネッセのシャ…

吉備の国アート巡り(11) 直島へ。

前日の夕刻、大原美術館前の今橋で会った男、「そう、明日は直島へ行くんですか。直島は今、トリエンナーレをやっているんで人でいっぱい。一番電車で行った方がいいですよ」、と言う。「そうでなければ「地中美術館」なんかには入れないかもしれませんよ」…

吉備の国アート巡り(10) 壁と窓。

倉敷にはさまざまな壁がある。さまざまな窓もある。いずれも美しい。 なまこ壁。 板壁。 左は、大原家住宅の裏側。幾つかの蔵が続く。 漆喰仕上げの塗屋造になまこ壁。 こういうところも。 焼杉も風情がある。 こうなりゃ、なまこ壁というよりモンドリアン。…