2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

パリ+リスボン街歩き(8) ルーヴル(続きの続き お気に入り)。

ルーヴルの多くの作品の中、好きなものは幾つもある。中で、単に好きだということを越え、ここが好きだという場所がある。実は、その作品は素晴らしい、好きである、と言っている人は多くいる。私は作品もさることながら、近辺も含めそれがある一帯が好きで…

パリ+リスボン街歩き(7) ルーヴル(続き 謎の美女)。

ルーヴルには、一ルーヴルのと言うより、世界のと言うべき至宝がゴロゴロしている。が、中で世界中の誰でもが知っているただ一つとなると、これであろう。「ラ・ジョコンダ、モナ・リザ」である。 これだけは、特別である。一美術作品という存在を超えたもの…

パリ+リスボン街歩き(6) ルーヴル。

世界には大きな美術館や博物館が幾つもあるが、私の知る限り、最も規模が大きなものはルーヴルである。 メトロポリタンも大英博物館もエルミタージュも大きい。しかし、ルーヴルの規模には敵わない。ウィーンの美術史美術館やヴァチカン美術館、マドリッドの…

パリ+リスボン街歩き(5) サンジェルマン・デ・プレ。

オルセーを出た後、Aが行きたい所がある、と言う。直接には知らない人だが、知り合いの知り合いが画廊をやっている、と言う。住所は解かるか、と聞くと解かるとのこと。パリでは、住所さえ解かれば、どんな所でも行くことができる。 私は、小さくて薄いもの…

パリ+リスボン街歩き(4) オルセーの窓。

日本の美術館では、館内の撮影を許している所はとても少ない。しかし、フランスに限らず、ヨーロッパの美術館や博物館、フラッシュの使用は禁じているが、そうでなければ館内自由に撮影できるところが多い。 オルセーも以前はそうであったが、今は撮影禁止と…

パリ+リスボン街歩き(3) 定期券。

シャルル・ド・ゴール空港からモンパルナスまでは、エアーフランスのバスを使い、モンパルナスから宿まではタクシーを使った。大して距離はないのだが、もの凄い渋滞、2時間近くかかった。タクシー代の半分以上は、渋滞の待ち時間の料金。 パリの町、車で動…

パリ+リスボン街歩き(2) 地図遊び。

昔の、機体にそれこそ本当にツギのあたっているアエロフロートにも乗っているし、やばいロイヤル・ネパールにも何度も乗っている。飛行機、滅多に落ちるものではない。飛行機会社などどこでもいい。パリとリスボンへと探したら、エアーフランスとなった。 映…

パリ+リスボン街歩き(1) サルコジ危うし。

昨日、フランス大統領選の投票があった。今日、結果が出た。 当然のことながら、第一回目の投票では決着がつかず、来月6日の決選投票にもつれこんだ。予想通り、サルコジ危うし、である。 ヨーロッパ各国、財政問題深刻である。ギリシャ、イタリア、スペイ…

今年の桜 パリの桜。

「花は、盛りの時だけが美しいものではない。始まりや終わりの時にこそ、趣きがあるのだ」、と兼好法師は言う。 たしかに、そういうこともなくはない。しかし、花の盛りは、それはそれ。盛りの花は、やはり、ではある。 パリの町では、時折り桜を見かける。…

今年の桜 残る花。

5日に出かけ、4日前に戻ってきた。パリに1週間、その後リスボンにいた。二つの町とも、半分ぐらいは雨模様であった。 今月初め、青山霊園の花見には現場に行けなかった。翌3日、飯田橋から市ヶ谷へかけての電車の窓から、咲き初めの桜を見た。1〜2分咲…

春の嵐。

病院の予約があるので、暴風の中、外へ出た。今日ではない。昨日のこと。飯田橋から市ヶ谷近辺のお濠端の桜木、いくらか咲き始めていた。もちろん、電車の中から見たものだ。 一昨日は、花見へ行きながら、体調が悪くなり現場に着くことさえできなかったが、…

ニーチェの馬。

1889年のトリノ、ニーチェは鞭打たれ疲弊した馬車馬を見つけると、駆け寄り卒倒した。そのまま精神は崩壊し、二度と正気に戻ることはなかった。そして、どこかの田舎、石造りの家と命をつなぐ古井戸。疲れ果てた馬と、農夫と、その娘。外は暴風雨が吹き…

花見へ。だが、しかし。

古い友だちと花見へ行く日。世話役のIが選んだ場所は、青山霊園。お花見ついでに名のある人の墓所見物も、という趣向。 ところがだ。私、身体の具合が悪くなってしまった。おそらく、飲みすぎ。大幅に遅れ、地下鉄の外苑前までは行ったが、青山霊園までは行…

清順の世界(3) 夢二。

鈴木清順「大正浪漫三部作」、掉尾を飾るのは『夢二』。竹久夢二、大正浪漫を象徴するような男。清順美学、炸裂する。 金沢近郷の湖畔の宿で、駆け落ち相手を待つ夢二。待つ相手は、東京のさる御店の箱入り娘・彦乃。 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせ…