2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『遠野物語』、昨日でお終いにするつもりでいたが、ひとつ忘れてしまった。 昨日、少し長くなったこともあるのだろう、『遠野物語拾遺』について触れるのを忘れてしまった。”拾遺”について抜け落ちているのもシャク。それ以上に、桟敷席の観客から観れば、面…
『遠野物語』は、”日本民俗学の誕生を告げる記念碑的な書”と言われている。 そうではあるのだろうが、単に面白い書物であることも事実。だから、100年もの間、多くの人にこの書は読まれてきた。また、それ故に、この書に関し、研究者ばかりじゃなく多くの…
<此話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり。昨明治四十二年の二月頃より始めて夜分折折訪ね来り此話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手には非ざれども誠実なる人なり。自分も亦一字一句をも加減せず感じたるまヽを書きたり。・・・・・>、で…
「とおの昔話村」の中に、「遠野物語研究所」がある。 左には「柳翁宿」や「物語蔵」。右の方には「昔話資料館」。その奥の方に「遠野物語研究所」がある。なお、”昔話”とそぐわない中央奥の建造物はNTT。 「遠野物語研究所」の正面。 左手には「お気軽に…
『遠野物語』の第63話の一部を抜き書きする。 <・・・・・訝しけれど門の中に入りて見るに、・・・・・一向に人は居らず。終に玄関より上りたるに、その次の間には朱と黒との膳椀をあまた取出したり。奥の座敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。…
市立博物館の横に石の鳥居があり、南部神社と書いてある。 緩やかな参道が上へ延びている。 途中まででも行ってみようか、遠野の町が見下ろせるであろうから、と考えた。 赤い御神燈が続いている。 そう登ることもなく南部神社に着いた。 もっと登って行けば…
遠野は、花巻と釜石のほぼ半ばに位置する。 <此地へ行くには花巻の停車場にて汽車を下り、北上川を渡り、其川の支流猿ヶ石川の渓を伝ひて、東の方へ入ること十三里、遠野の町に至る>、と119話からなる『遠野物語』の冒頭、地勢を述べた「一」にある。 …
国立博物館や都の現代美術館、その他幾つかの会員になっているが、ジパング倶楽部の会員にもなっている。 一部適応されないものもあるが、新幹線も含め200キロ以上のJR、3割引きとなる。大阪か仙台あたりへ年に2回行く人なら、十分元がとれる。九州や…
静止画である絵を動画にしたらどうなるか。対象としたのは、16世紀フランドル絵画の巨匠・ブリューゲル。デューラーと並ぶ北方ルネサンスの大立者。 直接には、ウィーンの美術史美術館所蔵のブリューゲルの大作・≪十字架を担うキリスト≫の世界を。 ブリュ…
今日、1月17日。阪神淡路大震災の日。17年になる。 内側のことはよくは解からない。しかし、外側から見た神戸、完全に元に服している。もう17年経ったんだ。 昨年、東日本大震災に襲われた。阪神淡路から、もう17年も、と思ったが、まだ、たった1…
大晦日のニューヨーク、新年を迎えるタイムズスクェアのカウンドダウン、0時1分前にはボール・ドロップがある。仕切っているのはタイムズスクェア協会副会長のクレア。 ハル・ベリー、ヒラリー・スワンク、ミッシェル・ファイファー、ジョン・ボン・ジョヴ…
昨日は外へ出ていて遅く帰ったので、尻切れトンボというか書き落としというか、そういうものになってしまった。 ころっと忘れていたが、映画「源氏物語」、いつの間にか陰陽師・安倍晴明が登場し、怨霊物語となること。光源氏の正妻・葵の上の兄貴で、源氏の…
タイトルの後ろについている”千年の謎”、紫式部はその物語に何を込めたのか、『源氏物語』の誕生秘話を明かそう、ということらしい。<天才女流作家・紫式部の叶わぬ愛が、その物語を綴らせた>、と惹句にある。 冒頭、紫式部、いきなり藤原道長に襲われ犯さ…
デアゴスティーニという出版社がある。同じテーマのものを週に一度、50とか100とかに分けて発行する。いわば分冊出版社。テレビCMや新聞の全ページ広告もバンバン打っている。 こんなもの採算がとれるのか、というものもあれば、随分荒っぽいな、とい…
このところトンと聞かないが、”清武の乱”はどうなったのかな。読売巨人軍のゼネラルマネージャー・清武英利が、読売グループのドン・ナベツネに咬みついた事件、訴訟合戦になったその後は。 ”ナベツネへの乱”、大いに世間を楽しませてくれた。翌日の朝刊、天…
年寄りばかりが癌になるわけじゃない。若者も子供も癌になる。 シアトルの27歳の若者・アダム、癌を宣告される。5年生存率50%だ、と医者は言う。 アダム、酒もタバコもやらない実直な男。どちらかと言えば、草食系。気の毒だ。しかし、なってしまった…
17年にしろ18年にしろ半端な時間ではない。 ましてや、その間ひとつことを貫き通すには、強い意志が求められる。今日、ほぼ同じ時間に17年間と18年間、ひとつことに自らの命を賭けてきた二人の女のニュースが流された。 一人は、澤穂希。澤がFIF…
正月だ。あちこちで書き初め展を見かける。私の住む集合住宅でも、小学生の書き初めが展示されている。世帯数が多いので、書道教室もあるらしい。近くを通った時に寄ってみた。 まつ うめ たつ てんち 新しい年 ・・・・・、という小学坊主(女の子もいるが…
初場所初日。稀勢の里と琴奨菊の二大関の場所が始まった。就中、新大関の稀勢の里の場所が。 しかし、相撲中継に入る前、帝京大と天理大の全国大学ラグビー選手権の決勝に触れないわけにはいかない。素晴らしいゲームであった。 帝京が勝った。帝京、30年…
業平橋から浅草へ。3日前の4日のこと。 東武を降りると、松屋も化粧直しをしているようだ。営業はしている模様だが、建物の周りにシートがかかっている。業平橋界隈ばかりじゃなく、下町のあちこち、どうも5月のスカイツリーの開業に合わせ、改造、補修、…
会期末が迫っているものがあるので、木場のMOT(東京都現代美術館)へ行った。その帰り、業平橋のスカイツリーを見に行った。 業平橋のバス停の近く、東武の業平橋駅の下から見た今日のスカイツリー。 ライトアップがされていないので、スカイツリー、暗…
原発事故の収束に奮闘している人は、多くいる。しかし、原発問題、複雑だ。存続にしろ廃止にしろ。私自身は、正直に言ってふらふらしている。 ただ、原発や放射能への過剰な反応には、辟易している。東北の野菜は買わないとか、東北の薪はお断りとか、という…
隠棲願望の強かった私、仕事をやめた後、仕事上で付き合っていた多くの人との付き合いをやめた。やりとりしていた年賀状も同様。大幅に減らした。昔の半分ほどだ。今も、そう。 今年来た年賀状の中に、こう書かれているものがあった。<謹賀新年 私は昨年7…
昨日の続き。 行こうとしていた神社、すぐ近くというわけではないが、遠方というわけでもないところにある。歩いて行ける範囲。しかし、着いた時には、暗くなっていた。のんびりぶらぶらの散歩ではあるが、あちこち道草を食いながら歩いていたから。止まって…
世の大方は箱根駅伝の日であるが、私には全国大学ラグビー選手権準決勝の日である。 しかし、今年はつまらない。何たることぞ、我が母校、準決勝へ進めなかった。ここ数年、帝京大が強い。実は、一昨年も準決勝へ進めなかった。2回戦で帝京大に敗れた。それ…
昨夜、NHK「ゆく年くる年」を見ていたら、東大寺が出てきた。あれ、珍しや。ここに東大寺の映像が流れるのは、と思った。東大寺、あまりにもポピュラーであるが故、もう何年もここには出てきていなかったような気がする。また東大寺か、大仏か、と思う人…