2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

早大美研OB(アマトゥル)展。

早稲田の美研(美術研究会)、数が多いのでそのOBも、在籍10年毎ぐらいでグループを作っている。「アマトゥル」の皆さまは、私たちより上の世代。80歳前後、中には90近い方もおられるようだ。 9月中旬、その第16回展が京橋の”ギャラリーくぼた”で…

色が色と色を語る展。

9月中旬、銀座並木通りを進む。6丁目の辺りにこの看板が出ている。 「色が色と色を語る展」。銀座らしからぬ手書き文字。 細い通路を横へ折れる。 ギャラリーGKの入口はこの左。右側は細い通路。 通路の反対側から。こういう角度となる。 ギャラリーの中…

第99回二科展。

9月以降のこのふた月、友人、知人、その他、あちこち行った展覧会が溜まってきた。暫らくその模様を続ける。 まずは9月上旬の二科展から。いつも会友である久保寺洋子からお誘いがかかる。 地下鉄乃木坂から入った国立新美術館入口のポスター、例年の通り…

十五年戦争と早稲田。

早稲田では、125という数字は特別な意味を持つ。大隈さんが人生125歳説を唱えたから。 だから、大隈講堂の時計塔の高さは125尺。創立125周年の時に建てられた大隈記念タワーは、その倍の250尺(75.75メートル)。そのタワーの125記念…

坪内博士記念演劇博物館。

通称演博・エンパク、正式名称は早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、我が国唯一の演劇博物館である。 昭和3年(1928年)、坪内逍遥博士が古稀の齢に達したのと、その半生を傾倒した「シェイクスピア全集」全40巻の翻訳が完成したのを記念して、各界…

早稲田のなかの韓国美術。

秋艸道人・會津八一(1881〜1956)は、東洋美術史の研究者として、また、歌人、書家としても知られる。 早稲田在学中は、坪内逍遥のもとで英文学を学び、卒業後は美術史学を研究、母校・早稲田で東洋美術史を講じた。 早稲田教授の頃の會津八一の書≪…

クラス会。

幹事からの連絡では、3時50分に新宿の小田急改札前に集合、となっている。4時すぎのロマンスカーで箱根湯本へ。 6時頃、駅近くの吉池旅館へ入る。すぐ大きな温泉に入り、7時から宴会、いや、クラス会が始まる。 54年前の早稲田、入学した学部では第…

ホームカミングデー。

3日前の日曜日、私の出た学校のホームカミングデーであった。 8月初め、「校友の皆様をホームカミングデーにご招待します」、という案内が届いた。卒業後15年、25年、35年、45年、そして、50年という人たちが招待される。私は、卒後50年、最後…

蜩ノ記。

9月初めから、この半年ばかりの間に観た映画について記してきた。 30本弱となろうか。他のこともある。昨日の『ジャージー・ボーイズ』でひとまず終りにしよう、と思っていた。と、変なことに気がついた。この半年に観た映画、洋画ばかり、日本映画を観て…

ジャージー・ボーイズ。

アメリカ東海岸ニューヨークにウディ・アレンがいれば、西の方ハリウッドにはクリント・イーストウッドがいる。 共に見せる、魅せる。 『ジャージー・ボーイズ』、ブロードウェーのヒット・ミュージカルの映画化。”ジャージー”、つまりニュージャージー出身…

ジゴロ・イン・ニューヨーク。

昨日のブログの末尾の部分、何だかよく解からないな。 『ブルー・ジャスミン』のケイト・ブランシェット、虚栄癖の抜けないどうしようもないイヤミな女の演技で、アカデミー主演女優賞は確実、と言われていたところへ降ってわいたウディ・アレンのスキャンダ…

ブルー・ジャスミン。

途中で一度『人生万歳』でニューヨークへ戻ったが、ここ6〜7年のウディ・アレン、『それでも恋するバルセロナ』、『恋のロンドン狂騒曲』、『ミッドナイト・イン・パリ』、『ローマでアモーレ』、とヨーロッパの町々で洒落た話を紡いでいた。 が、この『ブ…

映画と恋とウディ・アレン。

『映画と恋とウディ・アレン』、超秘密主義と言われるウディ・アレンに1年半密着したドキュメンタリー。 制作は2011年。日本公開は2012年末。見逃していた私が観たのは、この夏。 1935年、ニューヨーク・ブルックリンに生まれたウディ・アレン…

リスボンに誘われて。

ポルトガルは、アフリカの植民地に最後までしがみついていた。1年少し前、このブログに、ミゲル・ゴメスの『熱波』という不思議なポルトガル映画を紹介した。ポルトガルがしがみついていた植民地時代のアンゴラ乃至はモザンビークと、50年後のリスボンで…

ウィークエンドはパリで。

イギリス・バーミンガムに住む熟年夫婦が、ある週末パリへやって来る。結婚30年目の記念日を祝うため。歳のころは60代前半。夫のニックは大学の哲学教師、妻のメグは中学で生物を教えている。まあ、イギリスのインテリ夫婦、と言っていい。 30年前新婚…

アンドレイ・ルブリョフ。

9月初め、早稲田松竹で『アンドレイ・ルブリョフ』が上映されていることを知った。期間は、1週間。すぐ行った。 早稲田松竹へ行くなどということ久しぶり。と言うより、何十年ぶりである。 早稲田松竹の看板の前には、チャリンコが止まっていた。東博前と…

猿の惑星・新世紀(ライジング)。

昨日の”ルーシー”は、318万年前の猿人の名でもあるが、『猿の惑星・新世紀(ライジング)』に出てくる2020年の猿(ape、エイプ)は、凄い知能を持っている。 「ヒトの世紀が終わろうとしている」ってどういうこと? 猿インフルエンザの蔓延で、地…

ルーシー。

人間の脳って、通常10%程度しか機能していないそうだ。 それが100%覚醒するとどうなるかって、そんなことどうでもいいって言えばどうでもいいのであるが、まあ、荒唐無稽なことが起こるであろう程度のことは予測される。10%どころか、数%ぐらいし…

グランド・ブダペスト・ホテル。

”ようこそグランド・ブダペスト・ホテルへ”、と惹句にある。”伝説のコンシェルジュがふるまう究極のおもてなしを・・・”、とも。 ”ブダペスト”とあるが、ハンガリーではない。でも、近い。どこかその近くの中央ヨーロッパ(日本では、東ヨーロッパと呼んでい…

アナと雪の女王。

夏前、まだ初夏の頃、遊びにきた孫娘が、「ありの〜ままで〜」と歌い出した。連れてきた娘に、「あの後の歌詞も合ってるのか?」、と訊いた。「合ってる」、と言う。で、「教えたのか?」、と訊いた。「いや、you tubeを見ていたら覚えちゃった」、と…

ジプシー・フラメンコ。

『ジプシー・フラメンコ』、50年前の映画『バルセロナ物語』の主人公・カルメン・アマジャの生誕100周年を記念したもの。 『バルセロナ物語』、観たかどうか思い出せない。1963年の作品であるから、その時代のもの、観ていない確率が高い。 渋谷の…

ラストベガス。

ニューヨーク、ブルックリンで育った4人の悪ガキ、70歳近くになった。それぞれ、格別成功した人生というものではないが、ほどほどの人生を送っている。 そのひとり、モテモテの男であったが、ずっと独身を貫いてきたビリー(扮するのは、マイケル・ダグラ…

シェルブールの雨傘。

50年前の映画、キネマ旬報の劇場でデジタルリマスター版が掛かった。 『シェルブールの雨傘』、1964年の作品である。 この年を挟んだ前後4年ばかり、私は碌に映画を見ていない。 大学3年になった4月、親父が死んだ。一銭の蓄えもない状況であったか…