2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨコトリ2020(8) 溶け合う。

今回のヨコトリ、メーン会場の横浜美術館とプロット48の南棟と北棟の3会場。何だか分からないを楽しんだ。元々「何じゃこれっ」ってよく分からないことが好きなんだ。 インド人アーティストの3人組・ラクスは、それぞれの作品に何だかんだと言っていたが…

ヨコトリ2020(7) UAEとナイジェリア。

インド人アーティスト3人組・ラクス・メディア・コレクティヴ、6、70人のアーティストを今回のヨコトリに招いているが、力を入れているのは欧米よりは第三世界(この言葉、古いかな)、発展途上国(この言葉はまだ使われているだろう)、要するにアジア…

ヨコトリ2020(6) R15そして・・・。 

ヨコトリへ戻る。 係の人がこのドアを開けてくれる。 ひとりずつ中へ入る。 R15か。 ”EAT ME”って何やら分かる。 シュリンプバーガーであろうが、R15のハンバーガー。 エル・グレコだな。 川久保ジョイ、前回のヨコトリにも参加していた。地球を…

秋場所千秋楽。

両横綱がいない、大本命と思われていた朝乃山が何と初日から3連敗、大混戦だなこりゃ、という場所であった。 序盤で「団子7兄弟」と記した。 その中で、今年2度も惜しいところで優勝を逃がしていた正代が賜杯を手にした。 千秋楽取組み前、優勝を争うのは…

ヨコトリ2020(5) ホルムズ海峡の引き潮(続き)

一昨日、急に写真が取りこめなくなった。 何故だか分からない。おそらく何らかのタッチミスがあったのであろうが、よく分からない。途中で打ち切った。昨日は外へ出ていて触れなかった。 今日、やってもみると写真が取りこめる。理由は分からない。が、一昨…

ヨコトリ2020(4) ホルムズ海峡の引き潮。

ペルシャ湾とオマーン湾の間にホルムズ海峡がある。 ペルシャ湾岸諸国で産出される石油を積んだ大型タンカーが行き来する。中国や日本、またインドや韓国もその生命線はホルムズ海峡である。 そのホルムズ海峡のイラン側すぐのところにケシュム島がある。 そ…

ヨコトリ2020(3) 発光と毒。

学んで光を外に放つこと、それを「発光」とラクスのインド3人組は言う。ごくごく当たり前のことだな。 また、「毒」ということも述べている。世界に否応なく存在する毒と共生すること、と。毒との共生も日常茶飯事。 アンティン・アンティン。 深い発光。 …

ヨコトリ2020(2) インド出身3人組・ラクス。

横浜トリエンナーレ・ヨコトリ、2001年から始まり今回で7回目。 パンフにこうある。 切れている右側は、「横浜から世界へ」とある。 ヨコトリ今回展のアーティスティック・ディレクターは、インド出身のアーティスト3人組「ラクス・メディア・コレクテ…

ヨコトリ2020(1) 来ることができた。最後だな。

3年経った。またヨコトリへ来ることができた。 前回、2017年の「流山子雑録」ヨコトリの記述の最後、こう記した。コピペする。 <ヨコトリ2017、これで終わる。 次回のヨコトリ、3年後。 次も来たいが、おそらくそれは難しかろう。>、と。 私自身…

少数派。

好きじゃないなと思っていた菅義偉が総理大臣となり、ヤなやつだなと思っていた加藤勝信が官房長官となり、へーそういうものかと思っていたら、菅内閣の支持率、高いものらしい。 毎日新聞とJNNの世論調査で支持率64%、共同通信の調査では支持率66%…

ずいぶん気を遣ってんな。

歴代最長の安倍内閣が今日辞職し、菅内閣ができた。 菅義偉、今日も「秋田の農家の長男・・・」と言っている。地盤も看板も鞄もないところから這いあがっていった、ということを印象づけている模様。しかし、自らとは真逆な地盤、看板、鞄を持って生まれた連…

団子7兄弟。

秋場所3日目にして、役力士で3戦全勝は正代のみ。 平幕力士も含め団子状態である。 おそらく終盤には優勝ラインは12、3勝に下がり、場合によっては11勝なんてことになり、5、6人、場合によっては7人程度の力士がせめぎ合っているかもしれない。 団…

久しぶりの外出。

久しぶりに病院へ行った。外出自体、久しぶり。 病院の後、飯を食った。朝から腹具合が悪かったので、熱燗一本とそばのみ。 たまに行く店だが、私以外客はいなかった。40席少しある中規模の店で、テーブルをひとつおきにバッテンにしている。しかし、バッ…

秋場所初日。

今日、大相撲秋場所初日。 先場所と同じように観客1/4で催された。 恒例、初日の八角の挨拶。 従える役力士、7力士のみ。 どこか寂しい。 一時身体の弱っていた北の富士さん、元気を取り戻した模様。 両横綱不在の場所、出場者最高位は東大関・朝乃山。 …

菊とギロチン。

大正12年(1923)9月1日の関東大震災の後、朴烈と金子文子は逮捕され大逆罪で死刑判決(後、天皇の思し召しとして無期に減刑。が、金子文子はそれを拒否、自死する)を受けるが、関東大震災の直後、大杉栄と伊藤野枝は甘粕正彦ら憲兵隊の手で虐殺さ…

金子文子と朴烈。

7年前、2013年の「流山子雑録」で、紀伊熊野の新宮で大逆事件に連座し処刑された大石誠之助たちの顕彰碑を訪れた模様を記した。 明治43年(1910)の幸徳秋水を初めとする大逆事件に、熊野でも大石誠之助たち6人が死刑や無期懲役に処せられた。今…

南瓜とマヨネーズ。

いつの時代も若い男と女は変わらないものだ。 <2つの恋に揺れる、痛くて愛おしい”わたしたち”のラブストーリー>って、2つであろうと幾つであろうと、若い頃であるから痛くて愛おしい。若さの特権だ。 若さを超えての2つや幾つかとなると、血の雨が降る…

焼肉ドラゴン。

前回の大阪万博の前年、昭和44年(1969)、伊丹空港近くのコリアタウン。在日コリアン一家の物語。 伊丹であるから正確に言えば兵庫県なのであるが、まあ大阪の周縁都市。万博の前年で、大阪の町は沸き返っていた頃だが、伊丹空港近くのコリアタウンは…

素敵なダイナマイトスキャンダル。

「芸術は爆発だったりすることもあるのだが、僕の場合はお母さんが爆発した」。 末井昭が高校生の時、お母さんが隣の家の息子とダイナマイト心中をした、という。 1970年代から80年代の頃、末井昭はそこそこ名を知られた人であった。エロ雑誌の編集者…

多十郎殉愛記。

舞台はやはり幕末の京。あの時代の京都は、やはり気にかかる、映像作家の心を揺らす。 幕末の京、尊王攘夷の薩長の勤皇の志士がいる。それを取り締まる京都見廻組や新選組がいる。京都見廻組と新選組の出し抜きあい、鍔迫り合いもある。斬り切られのカオス。…

斬、。

「一本の刀を過剰に見つめ、なぜ斬らねばならないかに悩む若者を撮りたいと思っていた」、と塚本晋也は語っている。今の世の中、何かキナ臭い匂いがする、と言う。2018年の作品だが、2年後の現在も変わらないだろう。 塚本晋也は前作、大岡昇平原作の『…

散り椿。

木村大作、「オレの撮りたいように、オレのアングルで、オレのカメラワークで美しい時代劇を創りたい」、と思っていたことだろう。 黒澤明から絶大な信頼を得ていたカメラマンである。多くの監督と組んできた。オレならば、ということで創った作品である。オ…

輪違屋糸里 京女たちの幕末。

幕末の京都、殺し殺されの修羅場が続いていた。 朝廷も幕府も、尊王攘夷だ、いや公武合体だとその時々の情勢次第で身をひるがえす。いつの時代も、上つ方はこのようなもの。殺し殺されは末端の人たちがやっていた。 慶応3年(1867)11月15日、京都…

カメラを止めるな!。

最後に日本映画に触れたのは今年の初め、『男はつらいよ50 お帰り寅さん』であった。 その前は樹木希林が死んだ後、一昨年暮れのキネ旬で「樹木希林恐るべし」と銘打った樹木希林出演作を連続上映した時であった。『日日是好日』や『わが母の記』など6作…

リトル・ミス・サンシャイン。

しっかりしているのは、ママだけ。あとは問題のある人間ばかり。でもハートフル、家族の愛の物語である。 『リトル・ミス・サンシャイン』、2006年の作。とても面白い、名作との評があり、見たいと思っていた。つい先日、かかった。 『リトル・ミス・サ…

冬時間のパリ。

同じ男と女が、17年もの間中国大陸のあっちからこっちへと、離れたりくっついたりしているなんて、「お前たちなにやってんだ」ってことになるだろう、パリの男と女には。 切なく流離う恋もそれはそれで得も言えずであるが、パリの男と女の恋は軽やかだ。 …