2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

周りのイメージ。

MOT(東京都現代美術館)、いつも常設展の中でも特集を組む。「MOT COLLECTION」として。今の展示は、この二つ。 私たちは、その周り、外側にも内側にもさまざまなイメージと関わり合いながら生きている。そのような時代との接点”を”と言う…

土俵人生。

終わってみれば”やっぱりな”、という結果となった。 ふた場所ぶりの相撲ブログとなる。先場所も見ていなかったわけではないが、何となく触れることなく過ぎてしまった。 十両に落ちた後、幕へ戻ることなく十両で取っていた高見盛が何場所か前に引退し、先場…

ビバ メヒコ!

ベルギー生まれではあるが、メキシコに30年近くも住んでいると、メキシコの人にとっては「フランシス・アリスはメキシコの作家である」、との思いが強くなるであろう。不思議ではない。 で、フランシス・アリスの特別展にあわせ、MOT(東京都現代美術館…

銀座6丁目のNPO。

NPOっていうのは、非営利組織のことで、NPO法人というのは、特定非営利活動法人というものらしい。さまざまな分野でのNPO法人があるので、美術がらみのNPO法人があっておかしくはない。 ”NPO法人現代美術普及協会”という特定非営利活動法人は…

意を問う勿れ。

メキシコシティの街中を朝から晩まで、大きな氷の塊りを押し続ける。小さくなって、溶けてなくなるまで9時間以上も。砂塵を巻き上げる竜巻の中へ、カメラを持って突入する。 「なぜ、この男は氷を押しているのか」、また、「なぜ、この男は竜巻に飛び込んで…

自由気ままに生きたんだ。

桂ゆきが、若い頃日本画を習っていたなんてことは知らなかった。私が知る桂ゆき、元気印の女流画家であったから。その桂ゆき、今年は生誕100年だそうである。昨日記した後藤亮子からいえば、30数年先輩である。 1913年生まれの桂ゆき、戦前と戦後を…

マティス好みの色づかい。

毎年今頃、後藤亮子が属する真樹会展へ行く。今日、昔の仲間5〜6人で観に行った。 後藤亮子の今回の出展作は5点。 F10からF3まで。そのタイトルは、大きなものから順に、≪続Ⅰ≫から≪続Ⅴ≫。 読みは、”ぞく”なのか”つづく”なのか、と後藤に聞いた。”ぞ…

久しぶり、インドの喧騒。

久しぶりにインドの街中を歩いた気がした。インドの喧騒の中に身を晒した気になった。 在日コリアン3世である映像作家・キム・スンヨンの、バックパッカー目線でのドキュメンタリー、ホント自分もインドの地を旅している気になってくる。 1968年生まれ…

長嶺ヤス子、凄いな、やっぱり。

2年少し前の春、長嶺ヤス子は病院のベッドにいた。東日本大震災のすぐ後、直腸がんの手術を受けたんだ。しかし、その1か月後には、長嶺ヤス子、もう踊っている。 長嶺ヤス子、今、77歳である。外見は、よく見ると確かにバアさんである。しかし、その内面…

楽しい人生だった、とドロシーは言う。

ハーブとドロシー、ニューヨークに住むオジイちゃんとオバアちゃんのことを記したのは、2年半前。 元郵便局員のオジイちゃんと元図書館司書のオバアちゃん、永年にわたり、自分たちの給料で買える範囲のコンテンポラリー・アートを買い続けている。ミニマル…

マジメって、面白い(こともある)。

2〜3日、濃い映画が続いた。口直しにさっぱりした日本映画をひとつ。 主人公は、若い男。真面目な男。いや、クソ真面目な男。パリの街中をバカでかいストレッチ・リムジンで走り、何やら解らない行動をとる男とは違う。やはり、バカでかいストレッチ・リム…

重たいパンチ、腹に食った。

飲みすぎると、やはりよくない。 昨日もそう。終わりの頃には、へろへろ。ダブっちゃうし、数字の単位も間違えた。 バカでかいストレッチ・リムジンの中で、人民元相場を張っている28歳の男・エリック・パーカーが、その日失おうとしている金の単位を間違…

ポロック、ロスコ、そして人民元。

やはり、パソコンどこかおかしい。昨夜も、途中で文字が打てなくなってしまった。理由は分からない。今日は、また戻っている。文字が出てくる。原因は、そう大したことではないだろう。昨日の尻切れトンボ、シャクだからそのままにしてある。 あの写真は、主…

パリ、生と死への変身。

昨日の夜、突然パソコンが機能しなくなった。 メーカーのサポート時間も過ぎている。今日を待った。今日、電話すると、何とか治った。 バカでかい白いストレッチ・リムジンがパリの街中を走る。後部座席には、怪優・ドニ・ラヴァン扮するオスカーが。運転手…

1874年、ロシア。

昨日は、奴隷制をアメリカ合衆国全てで、完全に廃止するために戦ったリンカーンのお話。今から約150年前、1865年のアメリカでの物語であった。 今日は、その10年ほど後のロシアでのお話である。 ロシアにも奴隷制はあった。農奴である。リンカーン…

1865年、アメリカ。

1865年1月のアメリカ、南北戦争は開戦以来4年となり、ほぼ北軍の勝利が見えてきた。共和党初の大統領・エイブラハム・リンカーンは、再選されて3か月。 戦いのシーンがないわけではない。冒頭、文字通りの白兵戦が出てくる。後年、世界中で知られるこ…

ユーラシアの端。

中華街の近く、日本大通に横浜ユーラシア文化館がある。 「横浜ユーラシア文化館」、騎馬民族説の考古学者・江上波夫が横浜市に寄贈した考古、歴史、美術、民族資料約2500点、文献資料約25000点を元に、2003年に開館した。 だから、今年は開館…

誰からも愛された男。

今日は松井の日であった。 東京ドームでの長嶋茂雄と松井秀喜への国民栄誉賞の表彰式、それに先立っての松井秀喜引退セレモニー、長嶋と松井、なかんずく松井の日であった。 松井、引退挨拶の後、長嶋と二人、白いオープンカーで東京ドームのグラウンドを一…

アラーキー三様。

我が国の写真発祥地、横浜。横浜美術館は写真コレクションでも著名。 横浜美術館コレクション展、本年度第1期の特集展示は、これである。 荒木経惟・アラーキーの三様の作品が展示されている。 まずは、≪横浜美人100人≫。 ≪横浜美人100人≫、2008…

「賛美小舎」 上田コレクション(続き)。

上田さん夫妻、共に高校の先生をしてきたそうである。まあ、普通の勤め人。このこと、ニューヨークのハーブ&ドロシーとよく似ている。郵便局員であったハーブ、図書館司書であったドロシー、こちらもごく普通の勤め人だ。似ている。 ハーブとドロシーの夫婦…

「賛美小舎」 上田コレクション。

”横浜美術館は、多くの篤志家からの貴重なご寄贈をいただいております”、という意のことが横浜美術館のパンフに記されている。 <2011年には、「賛美小舎」こと上田國昭・克子夫妻からの150件171点が寄贈されて、1980年代以降の現代美術家の作…