2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アートな建物。

今年初め、MOT・東京都現代美術館へ行ったのは、これを見るためであった。 「ゼロ年代のベルリン わたしたちに許された特別な場所の現在」展。 なんだかややこしいタイトルがついているが、21世紀に入ってからのベルリンのアート、というものであろう、…

雛と犬と百日の祝い。

半月ほど前、雛人形を取り出した。段飾りなんてものではない。シンプルな親王飾り。 はるか昔、娘の初節句の折りに求めたもの。ここ何年も、おそらく、このところ4〜5年ぐらいは、押入れの天袋の中でじっとしていた、と思われる。 飾る所に困った。以前は…

不可思議色。

マーク・ロスコを追う人・光田節子を紹介してから1年になる。光田が出品する新槐樹社展、つい先日開かれた。 見た途端、ウッ、何て言えばいいんだ、と思った。ンッ、どういうことだ、とも思った。去年の作品を観ているだけに、余計にそう思う。ほとんど同じ…

京都・花街・舞妓さん。

週一で通う近場の学校の同級生から案内をもらった。ずっと長い間、京都の花街の舞妓さんを撮っている義弟の写真展がある、来ないか、というもの。 「京都・花街の伝統美 溝縁ひろし写真展」。八重洲口からすぐのビルのギャラリー。 溝縁ひろし、40年にわた…

針と糸。

アミューズ・ミュージアム、常設展の他に企画展もやっている。 今は、開館2周年記念の特別展「LOVE! Handmade〜針と糸が織りなす世界〜」が開かれている。サブタイトルに、「消費文化の対極のアート <重要有形民俗文化財 南部菱刺し前かけ>…

ボロの美。

古いものは美しい。傷つき痛んだものも美しい。 布も同じ、古く傷んだものほど美しい。その美しさ、なにも正倉院の古裂に限らない。青森のボロっきれもそれに劣らない。 今月初め、古い仲間とスカイツリーを見に行った帰り、浅草のアミューズ・ミュージアム…

専修念仏。

東博での「北京故宮博物院200選」の前の特別展は、「法然と親鸞 ゆかりの名宝」展であった。去年秋、12月初めまで。観には行ったが、禁煙薬の副作用がひどい時期、ブログも休んでいた。東博ついでで、遅まきながら。 去年は、法然上人八百回忌・親鸞聖…

何故に凄いか。

中国が凄い国なのは、何も国土が大きいからだとか、経済成長率がどうこうだとか、軍事力が強大であるとか、ということでは、もちろんない。 先週、正式には未だ国家のトップではない習近平のアメリカ訪問にも、オバマ以下の政権幹部や議会の指導者たちが、次…

失われた街。

ここ数日、毎日出歩いており、ブログお休みにした。昨日は、東京駅の近くで友だちと2人、3時すぎから5時前まで飲んでいた。東京駅は始発駅。大抵の線は、待ちさえすれば座ることができる。案の定、電車の中で寝こんでしまった。 飲んで座ると眠ってしまう…

岩手あちこち(20) 補遺。

数日前に出た復刊アサヒグラフ『東北が泣いた一年 2011.3.11〜2012.2』には、震災直後と1年近く経った現在の定点撮影写真が載っている。 大槌町、陸前高田市、宮古市、釜石市、山田町、気仙沼市、その他三陸の町々の。大分変ったな、というもの…

岩手あちこち(19) 平泉(中尊寺)。

清衡、基衡、秀衡、泰衡、奥州藤原氏4代の栄華、約100年続いた。ついには鎌倉の軍勢に敗れるが、奥州の地に仏教文化の華を開かせた。仏国土・浄土世界を創り上げた。その極みが、中尊寺、なかんずく金色堂、と言えばいいだろう。 中尊寺は久しぶり。山道…

岩手あちこち(18) 平泉(毛越寺)。

久しぶりで平泉へ行こう、とは考えていた。しかし、一関へ向かうJR大船渡線の中で、福島にしようか、と思った。ジパング倶楽部の割引き切符、JR東日本内なら乗り降り自由だし、新幹線も6回までなら指定が取れる。 福島で下りて、福島第一原発の近場、行…

岩手あちこち(17) 気仙沼。

いつの間にか岩手と宮城の県境を越え、バスはほどなく気仙沼に近づいた。 気仙沼は宮城県であるが、「岩手あちこち」、その程度のことにはこだわらない。 気仙沼の市街地に入ると、このような光景が現れる。 船底が折れた船がひっくりかえっている。バスは、…

2月11日、靖国。

靖国神社には長い間行っている。行く日を2月11日としてからでも、10年近くになるかもしれない。で、今日は、「岩手あちこち」はお休み。 今日は、さほど寒くもなく穏やかな日であった。建国記念の日の靖国、穏やかであった。 第一鳥居(大鳥居)の先、…

岩手あちこち(16) 陸前高田。

海沿いの道をバスは走る。陸前高田を経て気仙沼へ。 ここはまだ大船渡市かもしれない。 岬というか小さな半島というか、両側から向き合っているこういう光景、典型的な三陸の海。 リアス海岸、小さな入江がつながり、すぐ山が迫る。 手前の高台にある家は、…

岩手あちこち(15) 大船渡(続き)。

大船渡港は、すぐ先、目の前。 岸壁に出てみる。大船渡の港、穏やかに広がっている。 岸壁のコンクリートは、あちこち亀裂が走る。亀裂というより割れている。土が出ている所では、足がヌッと下へ入る。液状化の最たるものであろう。 岸壁へ上がる階段の手す…

岩手あちこち(14) 大船渡。

今は、駅としては機能していないが、盛駅前には客待ちのタクシーがいる。 「大船渡の駅へ」、と言って乗りこむと、運転手、「何もありませんよ」、と応える。「そうですか。行ってください」、と私。盛から大船渡までは4〜5キロだそうだ。「あの辺りはすっ…

岩手あちこち(13) 盛。

9時にサンリアSCが開くまで、、まだ1時間少しある。時折り細かい雪も舞う。とても寒い。 24時間開いているマクドナルドやドトールのような店はない。せめてコンビニでもあれば、と思うが、それもない。自動販売機さえなかった。 おそらく、私が着く前…

岩手あちこち(12) リアス海岸。

釜石から大船渡への国道45号線、長いトンネルが幾つかある。釜石市と大船渡市の境も山の中、つまり、トンネルで分けられている模様。 市境のトンネルを抜けると、雪が舞う山の中。 三陸沿岸、特に、宮古から釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、石巻にかけて…

岩手あちこち(11) 釜石駅前、午前6時33分、バスは出る。

三陸へ行こう、と思っていた。特に釜石に。そして、せめて釜石から気仙沼あたりまで、と。 昨年の夏前、新幹線も復旧したし、と行くことを考えた。釜石までは釜石線で行くことができる。しかし、岩手県交通の釜石営業所へ電話すると、釜石からのバス、近場の…

岩手あちこち(10) 釜石。

4時半ごろ釜石に着く。 ホームに降りると、オッ、煙があがっている。釜石だ。 釜石に着く少し前、右手の方に同じような茶色っぽい建物の塊りが見えた。仮設住宅じゃないかな、と思った。後でタクシーの運転手に聞いたら、やはりそう。仮設であった。 宿は、…

岩手あちこち(9) 遠野(プロジェクトNext)。

あの大震災から間もなく1年となる。 私のこの雑ブログ、熱心にお読みいただいている人がおいでになるなどということは、夢々思いもいたしてはおりませんが、もし、万が一そういうお方がおいでになればの話。 大震災後、友人から頼まれ、二度、世のため人の…

岩手あちこち(8) 遠野(大工町)。

遠野、遠野郷だ。その周辺、『遠野物語』にまつわるところが多くある。伝承園、カッパ淵、南部曲り家、ダンノハナ、・・・・・。 しかし、私はそのいずれにも行かなかった。『遠野物語』で十分。何より郊外を歩きまわるのは、あまり好きじゃない。町中だけを…

スカイツリー見学会。

今日は古い仲間5人でスカイツリーを見にいった。そういうわけで、「岩手あちこち」、まだ続くのであるが、今日はお休み。 業平橋の駅で待ち合わせた。少し早く着いた私、ホームの端の方から何枚か写真を撮った。 ホームから見える工事現場。「TOKYO S…