オホーツクふらふら行(15) ガリンコ号。

紋別の砕氷船・ガリンコ号へ乗る。 赤く塗られたガリンコ号、1月10日から3月末まで運行。150トンであるので、網走の砕氷船・おーろらの3分の1以下。 港を出る。 なお、後ろに見える船は、パトカーならぬパトロール船、いざと言う時の救助船のようで…

オホーツクふらふら行(14) オホーツクタワー。

紋別の海洋交流館、砕氷船が出るガリンコ・ステーションと、その先の海上に突き出したオホーツクタワーで構成されている。 砕氷船には12時発の便に乗ることとし、それまでオホーツクタワーの方へ行く。タワーまでは約1キロあるが、送迎の車が待っている。…

オホーツクふらふら行(13) 紋別へ。

前掲の宮脇俊三著『旅は自由席』の中に、「0番線の話」という一章がある。 0番線とはどういうものかということも記されているが、ここでの本旨とは離れるので触れない。が、宮脇俊三がこの短い文章を「小説新潮」1989年1月号に書いたころには、全国に…

志村けんの死。

人の死を知った時、たとえそれが世によく知られた人の死であろうとも、「ああ、そうか」と思うことが多い。 マルセル・デュシャンの墓碑銘に彫られているという「さりながら、死ぬのはいつも他人」であるからである。 このことは、2年前のこのブログ「流山…

オホーツクふらふら行(12) 鉄道。

国鉄が民営化されJRとなった。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、と地域毎の。 首都圏や関西圏、その間の中部圏は人口も多く良かろうが、北海道は困っている。 網走駅の待合室にこのようなものがあった。 「鉄道を残すた…

オホーツクふらふら行(11) オホーツク流氷館。

博物館網走監獄からバスで6、7分、オホーツク流氷館へ。 気温は低いが、この日も晴天。 入口にこういうタテカンが。 後で、下の方に書いてある「流氷ソフトクリーム」を食った。 流氷を使っているわけではないが、知床の塩を使っていると言う。確かに塩を…

オホーツクふらふら行(10) 囚人道路。

<北海道の春は遅い。北海道も東のはずれにある網走では、三月の半ば過ぎまで、全てが厚く積った雪に閉ざされている。・・・・・。海までが鉛色に鈍く輝く流氷におおわれていたのだ。・・・・・。「もう今年で、明治も二十四年だな」 二十六歳になったばかり…

オホーツクふらふら行(9)博物館網走監獄。

東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まって、まずは「ホッ」っとしていたら、その後急にキナ臭くなってきた。東京での新型コロナウイルスの感染拡大が、一気に進んでいる。 昨日夜、小池百合子がこう言った。「感染爆発 重大局面」だと。 オーバー…

まずはホッ、じゃないか。

今しがた日本国総理・安倍晋三は、IOC会長・バッハと電話会談を行った。組織委員会会長・森喜朗、東京都知事・小池百合子、オリンピック、パラリンピック担当相・橋本聖子を従えて。 東京オリパラ、1年程度の延期を申し入れ、バッハと合意したそうだ。中…

理事長・八角 声つまらせる。

プロと言わずアマと言わず、スポーツ団体のトップ、問題のある人物や才能のない者が少なくない。 その中で日本相撲協会の歴代理事長は、みなさんなかなかな人物である。 双葉山と言わず、栃錦と言わず、若乃花と言わず、それ以降の佐田の山、豊山(時津風)…

オホーツクふらふら行(8) 網走。

今年は閏年、2月は29日まである。 その日の道新。 一面トップは前日夜の北海道知事・鈴木直道の緊急事態宣言。週末の外出自粛要請も。 鈴木直道、この日東京へ飛び、総理大臣・安倍晋三へ北海道支援の重点策を要望する、とも。 鈴木直道、こう語っている…

オホーツクふらふら行(7) 砕氷船おーろら。

オホーツクに流氷が来る「流氷初日」と言われる日は、大まかに言って1月中旬。氷がなくなる「海明け」は4月初めである。 で、網走の砕氷船おーろらは、1月下旬から4月上旬まで運行されている。特に2月には1日5便運航され、さらに金土日にはその日の状…

オホーツクふらふら行(6) 彦市老人。

<留守番さんーーというのがこの老人、村田彦市に与えられた今の仕事だった。彦市はことし七十一。もう人生も終りにきていて、海に出てゆけないほどに老耄れている。しかし子供の時からオホーツクの海で鍛えた彼の皮膚は老人になっても赤銅色の光沢を帯びて…

オホーツクふらふら行(5) 流氷物語号。

斜里駅へ戻ってくる。 駅員に近くの食堂を訊く。 駅を出て左へ行けば一軒あるという。また右へ行った道の駅に食堂があるという。 道の駅なら開いていよう。そちらに行くこととする。幾つもの定食がある。が、ボリュームいっぱい。私には食えそうにない。一番…

オホーツクふらふら行(4) 静寂。

知床博物館からすぐ、3分足らずで北のアルプ美術館へ着いた。 途中人影がまったくない。 私を下ろしたタクシーは引き返していった。 北のアルプ美術館。 ここにも人影がない。 落ちついた色調の洋館。 何本か煙突がある。 ウヌッ、このような表示がある。 …

オホーツクふらふら行(3) 知床博物館。

オホーツク沿岸を流氷を見ながら北上する前に斜里へ寄ったのは、知床博物館を訪れるためである。 オホーツクが好きで何度か訪れている。厳冬期のオホーツクも3度目となる。何冊か図録が出てきた。網走の北方民族博物館の図録への書きこみによると、前回訪れ…

オホーツクふらふら行(2) 斜里。

女満別からのバスを網走駅で降り周りを見回すが、食堂らしきものはない。 で、網走駅の食堂で昼飯を食う。網走弁当だったかオホーツク弁当だったか、そのような名前であったが、なに普通の弁当だった。半分近く食った。 その後、駅の待合室で電車を待つ。待…

オホーツクふらふら行(1) 女満別。

一昨日、WHOは新型コロナウイルスの感染拡大について「パンデミック」の状態だと認定した。トランプは、イギリスを除くヨーロッパ諸国からのアメリカへの入国を30日間停止した。 それ故もある、昨日、ニューヨーク株式市場ではダウ平均が史上最大235…

3か月延長。

幾つもの病院へかかっているが、最もこれはというものは肺がどうなるかというもの。 3か月毎の経過観察となっている。今日、先週撮った肺のCTの結果を聞きに行った。 若い頃結核をやっていることもあり、私の肺にはややこしい陰影やぶつぶつがある。が、…

イメージの本。

1932年生まれのフランソワ・トリュフォーは、1984年、52歳で死んだ。やはり1932年生まれのルイ・マルは、1995年、63歳で死んだ。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手と言われた映像作家、その多くは退場した。しかし、その中でただ一人、193…

突然炎のごとく。

第一次世界大戦前のパリ、モンパルナスで二人の若い男が知り合い親友となる。オーストリア出身のジュールとフランス人のジム。カトリーヌという女を共に好きになる。が、ジュールの方が積極的、カトリーヌと結婚する。 第一次世界大戦が始まり、ジュールはド…

死刑台のエレベーター。

ルイ・マルは、1958年弱冠25歳の時に『死刑台のエレベーター』を創った。 主演はジャンヌ・モロー(とモーリス・ロネ)。マイルス・デイヴィスが撮影されたフィルムを見ながら即興で曲をつけた。ルイ・マルとジャンヌ・モロー、それにマイルス・デイヴ…

地下鉄のザジ。

ジャック・ベッケルの『モンパルナスの灯』と同じ1958年、弱冠25歳であの衝撃の『死刑台のエレベーター』を世に問うたルイ・マル、その2年後の1960年、何とも楽しい『地下鉄のザジ』を作る。 その50年後、完全修復ニュープリント版が公開される…

モンパルナスの灯。

ここ数日、この10日ほどの間に見に行った展覧会の模様を何回か記したが、暫らくの間映画のことごとにしようと思っている。 山田洋二の『男はつらいよ 50』からクロード・ルルーシュの53年後の『男と女』となり、なんとー、ポン・ジュノが『パラサイト…

朝鮮王朝。

『日本書紀』が成立した1300年前、朝鮮半島では高句麗、百済、新羅の三国時代であった。ごく大雑把に言えば、次いで10世紀ごろから高麗時代、そして14世紀末からが李氏朝鮮の朝鮮王朝である。 地政学的に言い、すべての王朝がその時々の中国王朝の冊…

出雲と大和 幽と顕。

若い頃から何度も病院や医者の世話になりながらまだ生きている私が言うのもナンなんだが、日本は本当に老人で溢れている。ウイークデーだというのに、東博には年寄りがいっぱい。 3、4日前の東博正門前。 日本の はじまり、 ここにあり、の惹句。 出雲と大…

メリーオルゴールと歯ブラシ。

NAU21世紀美術連立展、新槐樹社展と同じ日時で同じ国立新美術館で開かれる。 歯ブラシのアーティスト・丸山恵美子から連絡があり、見に行った。行くのは3回目だが、いつも不思議な展覧会だなと思う。 色々なものがある。平面や立体が。入場は無料。 昨…

10度目の新槐樹社展。

10年か。10年になるな。新槐樹社展へ行くこと、10度目となった。 年が明け1月中旬から下旬にかけての頃、光田節子からの封書が届いた。新槐樹社展のチケットと共に、典雅な便箋に万年筆で記された手紙が入っている。 <・・・。又一年。試行錯誤で続…

GROUP表現13 -花ー。

山宣が参加するGROUP表現のⅠ3回展、今年のテーマは「花」。 GROUP表現の作家の皆さま、手練れのベテランばかり、「今年のテーマ」というよりも「今回のお題」という方がピタリとくる。 歯科 渋井クリニック、渋井ビルの文字が見える。京橋のギャ…

やったー、ポン・ジュノ。

いやー不思議な映画だな、何と言うか凄い感じがするな、ただ者じゃないなこの監督は、この映画を見ている間中何か特別なものを見ていることを感じていた。 初めは格差問題をついた作品だな、それにしても韓国の格差社会ちょっと露悪に過ぎるんじゃないか、と…