2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

サガン。

今月初めから連載した「北泰紀行」、(24)で終えたが、どうしようかと思っていたものを、ひとつ加える。 半月近く前、ゴールデン・トライアングルの「オピウム・ミュージアム(阿片博物館)」がらみで、ジャン・コクトーの書『オピウム(阿片)』について…

ベジタリアン・ディナー。

半月少し前、小さな新年会があった。 週に一回通っている学校の先生を囲む、謝恩会を兼ねた新年会。と言っても、生徒は、私のようなジジイと、何年前とは言わないが、かってのお嬢さん5人ばかり。 私たちの先生、とてもオッシャレーな人。頭の中もオッシャ…

ザックは、運が強いな。

キューウェルとケーヒル、という名前ばかり聞いていたような気がする。 今日のアジアカップの決勝戦、オーストラリアの2トップの名だ。ともかく、ロングボールをどんどん2トップに入れてくる。キューウェルとケーヒルに。そうであるからこそ、今日のゲーム…

カイロの金曜日。

ムスリム(イスラム教徒)にとって、金曜日は聖なる日である。大事な日、大きな意味を持つ。 西暦630年、イスラム教の開祖・預言者ムハンマドが、メッカを陥れた日が金曜日。ムハンマド、預言者であると共に軍人でもある。アラビア半島で数々の戦いをして…

1月、こんなことあったな。

「北泰紀行」を連載している間は、よそ見をせず、余計なことには触れなかった。 もちろん、「本田のPK」ばかりでなく、見たり、読んだり、出歩いたり、なんやかやしていた。その間のことで、頭に残っていることを幾つか記しておこう。 正月の箱根駅伝で、…

本田のPK。

PK戦となり、その一番手に本田圭佑が出てきた時、実は、イヤな予感がした。 本田のヤツ、また真ん中に蹴るんじゃないか、と思ったんだ。 本田のことだ、そう考えていること多分にある。5〜6割の確率で、真ん中に蹴るに違いない。そうなれば、3〜4割の…

北泰紀行(24) 落穂拾い。

焼酎のお湯割りを飲みながらのブログ書き、書きもらしたことがある。また、その後のことも幾つか。落穂を拾う。 真っ白い異形のお寺、”タイのガウディー”が造るワット・ロン・クンのハガキの裏に、”White Fish is Happy”、という私の手書き…

北泰紀行(23) ファミリー。

「オレのブログに、この旅行のことも書こうと思うが、Tたちのこと、何て書けばいいかな?」、帰る前の夜、Tに訊いた。「ファミリーだな」、Tは答えた。 Sと私がチェンマイの空港に着いた時から、博物館へ行くにも、お寺巡りにも、ゾウさんやトラを見に行…

北泰紀行(22) 赤シャツと黄シャツ。

人間というもの、どこの人であろうと、みな善人だ。いい人たちだ。日本人であろうと、アメリカ人であろうと、ロシア人であろうと、おそらく、北朝鮮の人であろうと、みな同じ。 中には、泥棒をしたり人殺しをする人もいるし、国情によりその比率に違いはある…

北泰紀行(21) イヌ、ネコ、・・・。

チェンマイや北部タイには、ゾウさんやトラばかりがいるワケではない。イヌやネコ、他の動物もいる。 アジアの国、どこでもそうであるが、特にイヌはよく見かける。実は、タイの王様自身、大変な愛犬家として知られる。著書も出しておられる。 プーミポン・…

北泰紀行(20) ナイトバザール。

チェンマイのナイトバザール、夜毎開かれている。旧市街とピン川の間あたり、チャンクラン通りで。 通りには、赤い乗り合い自動車・ソンテオが走っている。 トクトクも。その向うには商店が軒を連ねる。 商店と道路の間に小さな露天が出ている。このような。…

北泰紀行(19) チェンマイ旧市街。

アジアの町、どこの町でもそうだが、旧市街へはその地の乗り物で行くのがいい。風情がある。 オートリクシャーであるとか、サイクルリクシャーであるとか、シクロであるとか、と。で、チェンマイでは、トクトクで行った。 チェンマイ旧市街、堀割りで囲まれ…

北泰紀行(18) チェンセーンの寺。

ゴールデン・トライアングルから20分ちょっと、チェンセーンの町がある。 チェンセーンも、”チェン”がつく町。チェンマイや”タイのガウディ”のあるチェンライと同じく、元々は、チェン(城壁)で囲まれた町だった。これ、この紀行の初めの頃に記した、河崎…

北泰紀行(17) ジャン・コクトー。

<これらのデッサンとこれらのノートは、1928年12月16日から1929年4月に至る期間、サン・クルー療養院に入院中のものだ。それは全部、世の阿片喫煙者、病人たち、書くことの唯一の言訳、著作が招く未知の友人たちに捧げられる>。 詩人にしろ小…

北泰紀行(16) 阿片博物館。

世にはさまざまな博物館があるが、さすがと言うか、やはりと言うべきか、ゴールデン・トライアングルには、「オピウム・ミュージアム」がある。「阿片(アヘン)博物館」である。 「ハウス オブ オピウム」、「阿片博物館」。 東南アジアの地図があり、阿片…

北泰紀行(15) メコンを渡りラオスへ。

メコン川、ゆーっくり流れている。とても長い行程なんだから。 チベット高原に発したひとしずくが、中国の青海省では扎曲(ザチュ)と呼び、雲南省に入ると瀾滄江と名前を変え、南シナ海までに、ミャンマーではメイ・カウン・ミェツ、ラオスではナム・コン、…

北泰紀行(14) 黄金の三角地帯。

メーサイから30分ばかり、ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)がある。メコンの流れを挟み、タイ、ラオス、ミャンマーが国境を接するところ。 今は観光ポイントとなっているが、本来のゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)、一地点では…

北泰紀行(13) ミャンマー入国。

今、世界中で最も評判が悪い国は、北朝鮮であろう。何とも、度し難い国である。 それに次ぐのはどこか。欧米の国にとっては、核疑惑のイランだろうが、アジアの国にとっては、ミャンマーではないか。何年か前には、日本人カメラマンも殺されているし。 何よ…

北泰紀行(12) 国境の町・メーサイ。

チェンライ近郊の”タイのガウディ”を見た後、一路北へ向かって走る。 1時間少しで、国境の町・メーサイへ入る。あの悪名高いミャンマーとの国境の町である。チェンマイからだと、200キロちょっと、という感じ。 国境へ向かって真っすぐに延びる道を進ん…

北泰紀行(11) タイのガウディ。

黄金の三角地帯へ向かう途中、Tがこう言った。「タイにも、ガウディがいるんだ」、と。 バルセロナの町を歩くと、あちこちにガウディの建造物がある。カサ・ミラやカサ・バトリョといった個人の邸宅や公園もある。しかし、ガウディと言えば、やはり、何と言…

北泰紀行(10) タイの食習慣。

発つ前、Tから電話があった。「バンコクからチェンマイへの国内線の中ではサンドウィッチが出るが、それは食べないで来てくれ。夕食を一緒にしたいので」、との。 夕刻、チェンマイの空港へ出迎えてくれた後、まずレストランへ行った。屋根のあるところもあ…

北泰紀行(9) ギャラリー。

Tがたまに行くギャラリーがあり、ある夜、行った。 ピン川に沿って、白いコロニアル風の木造の建物が、夜空に浮かんでいる。 ギャラリー・カムダラー。 シックな服装の、50前後の女性が経営している。おそらく、この建物に住んでいた人の後裔であろう。と…

北泰紀行(8) 遺跡。

チェンマイは、北部タイの中心であり、バンコクに次ぐタイ第二の都市である。 お寺の多い古都であるから、観光都市でもある。外国人も多く訪れる。 日本人の河崎かよ子さんが、チェンマイの歴史やお寺のことを書いた本を出しているのだから、土地の人による…

北泰紀行(7) チェンマイの富士山。

チェンマイに富士山があった。 中心部から少し離れたところに、「フラワーパーク」がある。多くの人が来ている。園内は広い。だから、循環バスで見て回る。 園内、いろんな国の名前が書いてある。どうも、以前に「花の万博」のようなものをやり、その跡地を…

北泰紀行(6) トラ。

ゾウさんのキャンプを出た後、遅い昼食をとるため、Tが案内してくれたのがここだった。 「タイガー・キングダム」と書いてある。「トラの王国」だ。 林の向こうに大きな建物がある。 入ると、たしかに、レストランである。 しかし、グルッと建物で取り囲ま…

北泰紀行(5) ゾウさん。

チェンマイ近郊に、ゾウさんを見に行った。ゾウは、大きな動物だ。 しかし、とても可愛い。だから、つい、”ゾウさん”と呼びたくなってしまう。タイ語では、チャン(Chang)と言うそうだ。その場合は、”チャンさん”でもいいが、”チャンちゃん”と言う方が…

北泰紀行(4) ワット・チェディ・ルアン。

2500年ほど前、釈迦(ゴータマ・シッダールタ)によりインドで開かれた仏教、大雑把にいえば、上座部仏教(南伝仏教)と大乗仏教(北伝仏教)に分けられる。 スリランカやビルマ、タイ、カンボジアなどに広まって行ったのが、南伝の上座部仏教であり、中…

北泰紀行(3) ワット・プラ・シン。

ワット・プラ・シン(プラ・シン寺)も、大きなお寺である。城壁で囲まれた旧市街にある。 昨日記した河崎かよ子さんの『花の都・チェンマイ』には、こうある。 <この寺は、ラーンナー王国第5世パー・ユー王が、1345年に父カーム・フー王の墓としてチ…

北泰紀行(2) ワット・スアン・ドーク。

タイは、敬虔な仏教徒の多い国。ましてや、チェンマイは古い都。100を超えるお寺があるそうだ。 旧市街から少し離れたところにあるワット・スアン・ドークも、そのひとつ。大きなお寺である。 このお寺、1383年、ラーンナー王朝の第6世、クー・ナー…

北泰紀行(1) 古都・チェンマイ。

学生時代からの古い友であるSと、やはり学生時代からの友人・Tを、チェンマイに訪ねる。Sとは、今までも何度も共に旅をしている。気が置けないヤツだ。 バンコクからチェンマイまでは、約700キロ。国際線から国内線への乗り継ぎ、相当の距離を歩かなけ…