2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3か月延長。

幾つもの病院へかかっているが、最もこれはというものは肺がどうなるかというもの。 3か月毎の経過観察となっている。今日、先週撮った肺のCTの結果を聞きに行った。 若い頃結核をやっていることもあり、私の肺にはややこしい陰影やぶつぶつがある。が、…

イメージの本。

1932年生まれのフランソワ・トリュフォーは、1984年、52歳で死んだ。やはり1932年生まれのルイ・マルは、1995年、63歳で死んだ。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手と言われた映像作家、その多くは退場した。しかし、その中でただ一人、193…

突然炎のごとく。

第一次世界大戦前のパリ、モンパルナスで二人の若い男が知り合い親友となる。オーストリア出身のジュールとフランス人のジム。カトリーヌという女を共に好きになる。が、ジュールの方が積極的、カトリーヌと結婚する。 第一次世界大戦が始まり、ジュールはド…

死刑台のエレベーター。

ルイ・マルは、1958年弱冠25歳の時に『死刑台のエレベーター』を創った。 主演はジャンヌ・モロー(とモーリス・ロネ)。マイルス・デイヴィスが撮影されたフィルムを見ながら即興で曲をつけた。ルイ・マルとジャンヌ・モロー、それにマイルス・デイヴ…

地下鉄のザジ。

ジャック・ベッケルの『モンパルナスの灯』と同じ1958年、弱冠25歳であの衝撃の『死刑台のエレベーター』を世に問うたルイ・マル、その2年後の1960年、何とも楽しい『地下鉄のザジ』を作る。 その50年後、完全修復ニュープリント版が公開される…

モンパルナスの灯。

ここ数日、この10日ほどの間に見に行った展覧会の模様を何回か記したが、暫らくの間映画のことごとにしようと思っている。 山田洋二の『男はつらいよ 50』からクロード・ルルーシュの53年後の『男と女』となり、なんとー、ポン・ジュノが『パラサイト…

朝鮮王朝。

『日本書紀』が成立した1300年前、朝鮮半島では高句麗、百済、新羅の三国時代であった。ごく大雑把に言えば、次いで10世紀ごろから高麗時代、そして14世紀末からが李氏朝鮮の朝鮮王朝である。 地政学的に言い、すべての王朝がその時々の中国王朝の冊…

出雲と大和 幽と顕。

若い頃から何度も病院や医者の世話になりながらまだ生きている私が言うのもナンなんだが、日本は本当に老人で溢れている。ウイークデーだというのに、東博には年寄りがいっぱい。 3、4日前の東博正門前。 日本の はじまり、 ここにあり、の惹句。 出雲と大…

メリーオルゴールと歯ブラシ。

NAU21世紀美術連立展、新槐樹社展と同じ日時で同じ国立新美術館で開かれる。 歯ブラシのアーティスト・丸山恵美子から連絡があり、見に行った。行くのは3回目だが、いつも不思議な展覧会だなと思う。 色々なものがある。平面や立体が。入場は無料。 昨…

10度目の新槐樹社展。

10年か。10年になるな。新槐樹社展へ行くこと、10度目となった。 年が明け1月中旬から下旬にかけての頃、光田節子からの封書が届いた。新槐樹社展のチケットと共に、典雅な便箋に万年筆で記された手紙が入っている。 <・・・。又一年。試行錯誤で続…

GROUP表現13 -花ー。

山宣が参加するGROUP表現のⅠ3回展、今年のテーマは「花」。 GROUP表現の作家の皆さま、手練れのベテランばかり、「今年のテーマ」というよりも「今回のお題」という方がピタリとくる。 歯科 渋井クリニック、渋井ビルの文字が見える。京橋のギャ…

やったー、ポン・ジュノ。

いやー不思議な映画だな、何と言うか凄い感じがするな、ただ者じゃないなこの監督は、この映画を見ている間中何か特別なものを見ていることを感じていた。 初めは格差問題をついた作品だな、それにしても韓国の格差社会ちょっと露悪に過ぎるんじゃないか、と…

男と女 50年。

3年少し前になろうか2016年秋、クロード・ルルーシュの『男と女』製作50周年を記念したデジタル・リマスター版が公開された。 <たちきれぬ過去の想い。それでも惹かれ合う男と女。>の惹句は変わらない。50年経とうが何年経とうが。 1966年か…

53年後の男と女。

山田洋二は、50年後の『男はつらいよ』の寅さんを作ったが、クロード・ルルーシュは、あの『男と女』の53年後の物語を作った。アンヌとジャン・ルイの恋物語を。 10日ほど前、封切られた。その日の新聞広告。 <”愛の伝道師”クロード・ルルーシュ監督…

お帰り寅さん。

去年の秋のころ、シネコンには「男はつらいよ 50」と記されたポスターが貼られていた。寅さん・渥美清の横顔と共に。 こういうチラシも置いてあった。 「よっ! ひさしぶり!」。 キネマ旬報シアターにはこういうポスターも。 寅さんとさくら + 歴代マド…