2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

妻への家路(続き)。

昨日のブログ、尻切れとんぼになった。 天安門に、今でも毛沢東の肖像画が掲げられているのは「不思議だなー」、と記した。文化大革命の総括がなされていない故だ、とも記した。 実は、そこまで書いて、米議会での安倍晋三の演説中継を見ていた。が、途中で…

妻への家路。

「不思議だなー」と思うことは、人それぞれ幾つもあろう。 多くの人たちと同じように、「地下鉄はどうして地下に入れるのか」、と思っていた「不思議だなー」は、昨年春、東博での古い仲間内での花見の後に氷解した。花見の後、居酒屋のエキスパート・石田宏…

暮れ逢い。

パトリス・ルコント、今、その名で客を呼べる映像作家のひとりである。 ルコント、味わい深い粋な映像を紡きだす。 『暮れ逢い』、100年少し前、1912年のドイツでのお話。 初老の実業家の屋敷に、秘書として才覚あふれる美しい青年がやってくる。この…

紙の月。

破滅願望って、時としてある。 破滅願望なんて抱かなかった、なんていうノウテンキな人もいないではないが、あったなー、2、30年前。この人と逃げよう、半年ばかりはパリに住み、その後はインドで何か月、それでよし、その後はどうとでもなれ、と。当然、…

0.5ミリ。

10年後、2025年の日本の高齢者人口は3500万人になるらしい。多すぎる。国民の何割になるのか、いずれにしろその比率は高い。その頃には恐らく、高齢者の基準年齢を切りあげ、その比率を下げていることだろう。 そうは言っても介護の問題、避けては…

ミンヨン 倍音の法則。

50代以上の人なら、「ああ」と思い当たる方も多かろう。 3、40年前のNHK、和田勉が、ポタージュに血が滴るレアなステーキといった濃いドラマを連発していた頃である。それと対極、スープはコンソメ、メーンは平目のムニエルといったドラマを何年かに…

ベイマックス。

恐らくコマ跡地にできたシネコンの半分程度の規模であろうが、近所にシネコンがある。 昨年の「アナ雪」ほど長期ではないが、昨年末からこの春先までそのシネコンの一画には、白いフワフワとしたものが立っていた。 白くフワフワとしたベイマックスの周りに…

歌舞伎町のゴジラ。

今日、5時すぎから8時すぎまで、新宿区役所通りの居酒屋・清龍で飲んでいた。 元はと言えばH所縁の店、3時間余、次から次へ4人で飲み食いし、ひとり頭3000円。安いことこの上なし。帰り際、Sがゴジラを見ていきたい、という。 すぐそこだ。見に行…

洛中洛外図屏風(舟木本)は、豊臣から徳川の世へ移行する京の姿を切り取る。

京の都を描いた洛中洛外図は、室町時代から江戸時代にかけ数多く描かれた。その中で、「これぞ」というものが岩佐又兵衛が描いた洛中洛外図屏風、通称「舟木本」。 江戸時代初期、恐らく大阪夏の陣の年、慶長20年(1615年)の作であるらしい。信長、秀…

インディアン・ミュージアムの廊下や庭先には、古くて大きな仏像がごろごろしていた。

IS(ISIS、ISIL)などという狂信的な組織が出てきて、イスラムの国は怖い、アラブの地はヤバい、ということになっているが、30年ぐらい前には、この地上で最も混沌とした町はインドのカルカッタである、と言われていた。 その当時のカルカッタ(…

70年前の学生は、戦場へ行った。

戦後70年となる今年、天皇皇后両陛下は先般、パラオ・ペリリュー島への慰霊の旅を決行された。 その両陛下が御心を曇らせるのではないか、と危惧する安倍談話を含め、夏までの今後数か月さまざまな戦後70年に関する催しがあるだろう。 昨秋、ホームカミ…

ショウさんは、モノクロームを突きつめる。

平塚ショウの作品を観るのは、4回目であろうか5回目であろうか、いずれもその作品はモノクローム。黒か白。 平面作品は黒。紙に2Bの鉛筆。立体作品は白。木にジェッソを塗ったりそれを削ったり。黒か白のモノクロームであるが、共に色彩が隠されている。…

犬飼は、飛び回っている。

山宣に負けず、犬飼三千子も元気である。 この一年、犬飼三千子出展の団体展やグループ展へ行ったのは11回、なんと山宣の倍近く。 オレもつき合いがいいな、と思いつつ、それにしても犬飼三千子、ずいぶん多く出展してるんだ、と改めて驚く。この一年で、…

山宣、出展し続けている。

山本宣史・山宣は、付き合いのいいマメな男で、おそらく飲み会の誘いを断ったことなど、まあ無いのでは、と思われる。 水墨画と山宣が膠彩画と呼ぶ日本画を日々描き、団体展やグループ展へ出展し続けている。この一年、山宣が出展している展覧会へ行った回数…

島谷、早稲田へ帰る。

島谷晃が死んだのは、2010年5月。間もなく5年となる。 ひと月少し前、古い仲間のOからメールがきた。島谷の作品などが、島谷の夫人から早稲田の會津八一記念博物館へ寄贈され、それらが展示されているとの。 一昨日、行った。 100号の油絵が4点、…

慰霊の旅。

戦後50年の夏、今上天皇は長崎、広島、沖縄を訪れられた。10年前の戦後60年にはサイパンを訪れられた。そして、戦後70年となる今年、昨日と今日パラオを訪れられた。 慰霊の旅である。 私には、こう思われる。 「責務としての慰霊」、今上天皇はそう…

東博の桜(続き)。

東博のお花見、本館内でも桜めぐりを催している。 書画、陶磁、漆工、能装束、歌舞伎衣装、浮世絵、・・・・・、桜をモチーフとした品々が並ぶ。 中で屏風を2点。 実はこの時季の東博、2、3年に一度はこの屏風が展示される。 国宝≪花下遊楽図屏風≫。六曲…

東博の桜。

昨日の関東、今にも降りそうな空模様。昼すぎ東博へ電話すると、本館裏の庭園、今のところ解放している、とのこと。 出かける。 東博の庭園、満開だ。 しかし、足元を見ると桜の花びらが散り敷いている。 昨日、風は強かった。が、花のピークも過ぎている。 …

散る桜 流るる桜。

昨日夕刻の目黒川。 毎年恒例、学生時代の仲間との花見の会。5年ぶりの目黒川、小雨が降ったりやんだり。 目黒川沿いの桜、すでに満開。 川面に枝を伸ばした桜、満開だ。 風もあり、時折りは花吹雪。 桜花を通して見る川面が美しい。 あちこちに花筏。 散る…