2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
1945年5月、第二次世界大戦でのドイツ無条件降伏からさほど日を置かない時、モナコのカジノで大金を賭け続ける男・サリー。本名はサロモン・ソロヴィッチ、体に数字の刺青がある。ユダヤ人、ナチの強制収容所から解放された男である。 サリー、大量の贋…
このところの北朝鮮、週一のペースでミサイルを発射している。金正恩の目指すところは、アメリカを攻撃できる核ミサイルなのだろう。昨日付けの労働新聞では、「我々の核抑止力は日増しに強化されている」、と記しているそうだ。 国家やその指導者、また官製…
一時期の白鵬、双葉山を目指していた。「後の先」なども試みて。 しかし、その強さの度合いはさておいて、心情的に双葉山に近いのは稀勢の里ではないか、と思うことがある。 今場所の稀勢の里、出場できる状態ではなかった。上腕と胸の筋肉が治りきっていな…
健さん・高倉健が死んだのは2014年11月、もう2年半が経つ。速いものだ。 ニューヨークを拠点にしている写真家・日比遊一、健さんに関わりがあった人たちを訪ねたドキュメンタリーを撮った。 新宿駅中央口を出て少し歩いたK’s Cinema、時折り…
『ぐるりのこと。』も『ハッシュ!』も観ていない。「稀代の才能・橋口亮輔」と称される橋口亮輔、確かにその才、ハンパじゃない。 『恋人たち』、松竹ブロードキャスティングによる才能ある監督の「今、撮りたい」という題材を撮らせる「作家主義」がもたら…
<湯気のごとく、店主が蒸発しました。当分の間お湯は沸きません。> 幸の湯の入口のガラス戸にはこのような貼り紙が。 銭湯、幸の湯の店主は、1年ほど前から失踪している。妻と娘を放り出して。残されたお母ちゃんはパートをしながら娘を育てているのだが…
今日、カンヌでは、第70回カンヌ国際映画祭の最高峰・コンペティション部門にノミネートされている河荑直美の『光』が公式上映され、10分に及ぶスタンディング・オーベイションを受けたそうだ。 河瀬直美、カンヌではビッグネームである。パルムドールを…
昨日ドナルド・トランプが訪れていたエルサレムの老人ホームに、ヨヘスケルという名のじいさんが入っている。ヨヘスケル、人々の役に立つというか、喜ばせる道具を発明するのを趣味としている。 イスラエル映画である。珍しい。 「”イスラエル版”『おくりび…
若くしての死は切ないが、年をとってからの死はどうなのか。超高齢社会となった今、いかように死ぬか、ということが大きな問題となる。 『92歳のパリジェンヌ』、大統領がミッテランだった時、首相を務めたリオネル・ジョスパンの母親の実話をもとにした物…
劇作家として売れている男が田舎の実家に帰ってくる。12年ぶりの帰郷である。 30を幾つか越した男。余命いくばくもない、もうすぐ死ぬ、ということを家族に告げるため。 『たかが世界の終わり』、家族を巡る物語。 12年ぶりに次男が帰ってくる。母親は…
ミスリードってことは恐ろしい。 トランプ陣営お得意のフェイクニュースもミスリードを狙ってのものであるが、それは目的があってのもの。思いは解る。しかし、ご本人がミスリードという考えなどまるでなく結果としてミスリードしていく、というのは始末が悪…
最近のアメリカ映画、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』も『ムーンライト』も『ラ・ラ・ランド』も含め面白い作品が続く。いずれも傑作。 傑作は傑作でそれはそれでいいのであるが、堪らないのが洒落た映画、ウディ・アレンの年に一度の新作だ。 今年の最…
新橋から銀座中央通りを歩く。 聞こえてくるのは中国語ばかり。あちらにもこちらにも中国人のグループがたむろしている。ただ、以前に較べ大きな荷物を持っている人は少ない。今や爆買いは無理としても、そこそこ買い程度はしてくれなくっちゃ。 そう思いな…
心が優しいから哀しいんだ。優しい心であればあるほど哀しさが増すんだ。そういうことがある。 ボストン郊外で配管工と便利屋を兼ねたような仕事をしている男がいる。名はリーという中年男。酒場では、気に食わない男には喧嘩を売るし、色目を使ってくる女は…
2月末の今年のアカデミー賞授賞式の模様、ライブでは見ていないが、その後何度も流された作品賞発表の模様は見ている。よくできたドラマであった。 最初、大本命の『ラ・ラ・ランド』と発表された。『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが受章の挨拶を行なっ…
交通渋滞の車から降りた人が次々にダンスを踊り始める。 ラ・ラ・ランド、LA LA LAND、ロサンゼルスである。ロスの交通渋滞はひどいもののようだ。渋滞中の車の上で踊るんだ。ミュージカルだからってことだろう。 本作、史上最多タイ、今年度のアカ…
絵を描いている。 今月いっぱいでF20号を4点描く。 1点はできた。 タイトルは、空有 Kuuu クウウ。
ソニーが光り輝いていたのは、何時の頃ぐらいまでであったであろうか。この雑ブログを記しているPCも一時ソニーのVAIOに替えたが、今はまた富士通に戻している。 カッコいいのは何でもソニーって時代があった。ソニーが新しい商品を開発、先陣を切る。…
今日、子供の日。 カミさんは毎日孫坊主に会いに行っているが、私は病院へ行ったり他用があったりで孫坊主とは生まれた日以来会っていない。 今日、子供の日のお祝い、娘夫婦の家へ行く。 お姉ちゃんである孫娘は、弟である孫坊主を見張っている。 私は初め…
この年初、<5月3日に最後になると思う舞台を国立でします。体力、気力、財力の限界です。お時間があったら観にいらして下さい>、という賀状が届いた。50年以上、60年近く前の学部のクラスメートからである。 まともに学校へ行っていなかった私はよく…
ひと月ほど前、与野で河瀬和代にこう聞いた。「河瀬さんはいつも創作のことを考えているのでしょうか?」、と。こういう答えが返ってきた。「そうです。すべての時間を使い創作のことを考え、創っています。ずっと制作しています」、と。創作家の凄まじい気…
時折り、駅前の商店街をはずれた住宅地の中に、食堂やお菓子屋などがあることがある。 こんなところで客は来るのだろうか、成り立つのだろうか、と思うことがあるがそれはいらぬお世話。成り立っているから存在しているのである、と得心する。 埼玉のカフェ…