2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

雨の中の散歩。

秋をすっ飛ばしてとまでは言わないが、今年の秋、少なくとも、初秋はすっ飛ばしたようだ。 ここ10日ばかりで、猛暑から寒さを感じるような日々となった。おまけに今日は、秋らしい雨が降り続く。 いつの頃からか、雨が好きになった。春の雨、夏の雨、冬の…

琉球と力の論理。

琉球王国は、15世紀初頭から約450年間存在した。1879年(明治12年)、第二次琉球処分で、完全に日本に吸収されるまで。 しかし、建国当初から、大国・明の冊封を受ける国であった。つまり、明の属国である。明の後を襲った清の属国であることも、…

キッチュ。

以前から伝えられていたことなので、驚きはしないが、やはり、奇異な感じはする。 金正日の息子・金ジョンウンが、大将になったそうだ。この男、顔写真もなければ、確たる年齢も解からない。1983年前後の生れだというから、いずれにしろ、26,7歳の若…

覚悟を持って、対すべし。

弱腰だ、と騒がれている。確かに、弱腰であり、判断ミスである。しかし、尖閣諸島の問題、まだ第1ラウンド。 この問題、両者引くわけがない。日本人から見て、理不尽ではあっても。第1ラウンドは失った。しかし、この問題、長期戦になる。長期戦覚悟じゃな…

秋場所 千秋楽。

力が違う。まったく異なる。今場所も全勝、白鵬の連勝、62に伸びた。 今場所、星が挙がらない日馬富士ながら、真っ向勝負を挑んだ。日馬富士らしい、矢のような立ち合い、一直線で白鵬に当たった。しかし、今の白鵬には通じない。次の瞬間には、一気に寄り…

チッとも知らなんだ。

都内の病院へ行ったついでに、気になっていた映画を観る。「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」。 オランダは、レンブラント、フェルメール、ゴッホ、飛び抜けた絵描き、三枚看板(こんな言葉、あったかな?)を誇る。特に、アムステルダム国立美術館は…

ひとり行く道。

イチローの、メジャー10年連続200安打、今日成った。メジャーリーグ初の快挙。 200本目の打球は凄かった。まさにバットの真芯に当たった鋭い打球だった。以前、イチローのバットを作っている人を取材した番組を見た。イチローのバットは、他のものよ…

秋の雨。

濃淡さまざま鈍色の雲が流れていたが、昨日が中秋でよかった。流れる雲の間に間に、名月も顔を出したし。 今日は、日がな一日、雨。月はない。 数日前まで、暑い暑い、と言っていたのがウソのように肌寒い。急に秋が来た。雨も降ったし、秋はこうでなくっち…

雲間の名月。

相撲を見た後、散歩がてら月を見に出る。 今日は、旧暦8月15日で望の日、十五夜。中秋の名月だ。 しかし、雲が多い。案外風もあるので、薄暗い雲、次々と飛んでいく。月を隠したり、出したりしながら。中秋の名月だというのに。 今年の中秋の名月、雲間に…

大関の美学。

『徒然草』は、日本を代表する随筆、思索書のひとつだと言われているが、”フムフム、ソウソウ”、という気易い書でもある。 さすが深いな、というところもあるが、なんだ当たり前じゃないか、というところもある。 何しろ、”世の役に立つようなことなど何もす…

年寄りの商売。

100年少し前浅草で生れた沢村貞子は、15年ほど前に87歳で死んだ。 父親が狂言作者だった関係で、兄弟、縁者に、よく知られた芸能関係者が多い。ご自身も80の頃まで、約60年の間、女優を続けた。キリッとした、気風のいい役回りが多かった印象があ…

ダブルAマイナス。

今日の中継の解説で、北の富士が面白いことを言っていた。白鵬の連勝記録について。 「68までは、いってほしいけどね」、と言い、続けて、「69連勝はねえー」、と言っていた。たしかに、北の富士ならずとも、この”ねえー”、という2文字か3文字の中に、…

歴史、忘れちゃいけない。

白鵬、今日も勝ち、ついに千代の富士の連勝記録を抜く。 一瞬、ヒヤリとした場面もあった。やはり、緊張していたのだろう。まだ25歳の白鵬、すでに立派な横綱であるが、これからが最盛期、さらなる歴史を積みあげていくことだろう。 話は変わる。歴史の話…

”やはり”、と上弦の月。

白鵬、やはり、勝ち、千代の富士の記録に並んだ。少し気が早いが、双葉山の記録・69連勝へのカウントダウンが始まる。 鈴木宗男の異議申し立ては、やはり、棄却された。 政府、日銀による為替市場への単独介入は、やはり、米欧で反発を産んでいる。 アメリ…

連勝の軽重。

白鵬、今日も勝ち、明日勝てば千代の富士の連勝記録・53に並ぶ。 今日の一番、栃ノ心戦だった。栃ノ心が先に左上手を引いた。しかし、白鵬、すぐに栃ノ心の上手を切り、下す。解説の北の富士は、「上手を引いた時にすぐ攻めなきゃ、切られるのは解かってる…

単独介入。

驚いた。今日午前中に、政府・日銀は、外国為替市場への単独介入に踏み切った。 昨日、菅直人が勝った後、一段の円高ドル安へ振れたのを見て、「案の定、・・・・・厳しくなる」、とのことを書いた。菅直人じゃ、効果の疑わしい単独介入に踏み切ることはある…

やはり、そうか。

政権党の代表選である。、一応今の政界では、がっぷり四つの横綱同士の取組みだった、と言えよう。 20年少し前、47歳で、当時磐石の政権党・自民党の幹事長につき、20年近く前、50歳で、本人が望みさえすれば、自民党総裁、つまり、総理大臣にもなれ…

大相撲。

相撲のこと、ここ何か月か、ほとんど触れなかった。 6月に野球賭博問題が表面化し、何とか特別委員会とか、何とか対策委員会とかができ、その人たちが表面に出てきてから。確かにその人たちは、仲間内で固まる閉鎖社会を開いていった、と思う。しかし、どこ…

原理主義。

9月11日にコーランを焼くのどうの、と言っていたフロリダの福音派の牧師、二転三転したあげく、結局止めた。 今までにも、さまざま問題のあった人のようだが、福音派も含め、アメリカにはこのようなキリスト教原理主義者が、案外多いようだ。 同志社大学…

ニューヨーカー。

幕末、新島襄は、アメリカへ密航する。明治維新の前のこと。 アメリカで高等教育を受け、クリスチャンとなった新島襄は、1874年(明治7年)帰国し、翌、1875年、同志社英学校を開校する。今の同志社大学の前身だ。建学の精神は三つ、自由主義、キリ…

ヒール考(続き)。

今日、大阪地裁は、いわゆる郵便不正、偽証明書事件の被告・厚労省元局長に無罪判決を下した。 ”あらかじめストーリーを描き、検事が誘導”と地裁が判断した検察調書、ことごとく退けられていた。無罪は、当然だ。 検察ってどういうものか、と思い少し調べて…

ヒール考。

昨夜は、アメフトのゲームと同じくらいの時間、水道橋の駅近くの居酒屋にいたので、日を跨ぐ帰宅となった。 で、「カメラも悪いが、オレも悪いな、碌な写真がない」、なんてことを思いながら、撮った写真を幾らか選び、ボウっとした頭でブログだけを書いて、…

アメフト開幕。

アメフト、2010年秋季リーグが開幕した。 第1ステージ、第2ステージ、ファイナルステージ、と勝ち上がっていき、社会人日本一、Xボウル・チャンピオンを目指す。 今日は、鹿島ディアーズの第1戦。相手は強敵、IBMビッグブルー。会場は、東京ドー…

街歩き。

昼過ぎ、都内の大学病院へ。 袋一杯の薬をもらい、ついでに、来年初めの検査の予約。内視鏡その他、年に一度の恒例となっているもの。 その後、神保町の小さな旅行代理店へ。 大手の旅行会社の隙間、いわゆるニッチ分野を得意としているところ。今までに何度…

オンリーワン。

本は好きだが、愛書家ではない。雑に扱うということはしないが、愛でるということもない。 ただ、時には、ノートがわりに使う。字を書いたり、絵を描いたり、何かを貼りつけたり、色を塗ったり、といったことをする。初版本マニアや、買った本にパラフィン紙…

大ガラス(続き)。

マン・レイからの繋がりで、昨日はデュシャンの「大ガラス」に触れたが、この「大ガラス」、どこかで見たことがある、という気がしていた。しかし、思い出せなかった。 この作品のオリジナルは、フィラデルフィア美術館にある。だが、私は、フィラデルフィア…

大ガラス。

昨日の夜、本を探している時、タイムライフから出されたデュシャンのものも見つかった。 『巨匠の世界 デュシャン』。著者は、カルヴィン・トムキンズ、日本語版監修は、東野芳明、1978年刊。 軽井沢の高輪美術館で開かれた「マルセル・デュシャン展」の…

マン・レイと二科。

午後、乃木坂の国立新美術館へ。マン・レイ展観る。 2007年からヨーロッパを巡回していたものが、日本へ回ってきたもの。写真はもちろん、絵画、彫刻、その他諸々のものが来ている。 日本語の副題は、「知られざる創作の秘密」。英語でのサブタイトルは…

こういう話も、ええなあー。

昨日の『風の盆恋歌』のような、情緒漂う道行、情趣に富んだ恋物語も、それはそれでいいのだが、肩肘張らない恋物語も捨て難い。隣り近所、どこにでもいるような、ごく普通の人たちのお話も。 今日は、ひと際暑かった。で、田辺聖子著『お聖さんの短篇 男と…

手練れの道行。

今年は猛暑ばかりが騒がれ、味気がないが、今日は二百十日。越中八尾では、”おわら風の盆”である。 昨日の沢木耕太郎の『一瞬の夏』は、まあ、男が男に惚れた話、と言ってもいいが、世の中の惚れた腫れたの話は、男女間のものの方が、もちろん多い。 この時…