2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

FOUJITA。

山口小夜子からおかっぱ頭続きで、おかっぱ頭の先達・藤田嗣治へ即、と考えていたのだが、風呂でスウー、フラーとなり暫らく動けなくなって以来、ここ数日やはり何かヘン。雑ブログと言えど、手をつけられなかった。 研究論文を書いているワケじゃなく、潜在…

スウー、フラー。

昨日は夕刻から家で酒を飲んでいた。夜のテレビニュースでは、「今日はいい風呂の日であります」、ということを話していた。11月26日はゴロ合わせで”いい風呂”となる、と。翌日は人と会う用もあるし風呂に入ろう、と思った。 酒を飲んだら風呂に入っちゃ…

氷の花火・山口小夜子。

山口小夜子が57歳で急死してから8年となる。しばらく前、その模様を3回に亘り記述したが、夏前にはMOT(東京都現代美術館)で大規模な企画展が催された。今度は、待たれていたドキュメンタリーである。 山口小夜子が残した膨大な数の服やアクセサリー…

デヴィッド・ボウイ・イズ。

1947年生まれのデヴィッド・ボウイ、今年、デビュー50年となるそうだ。一昨年2013年、ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)で「David Bowie is」という大回顧展が催された。V&Aの長い歴史でも最もチケット入手が難…

愛と哀しみのボレロ。

『愛と哀しみのボレロ』、1981年の作品、30年余の時を経てデジタル・リマスター版として蘇えった。 1930年代から1981年まで約半世紀にまたがる物語。第二次世界大戦前夜からナチスの勃興、ヨーロッパ各国への侵攻、ユダヤ人狩り、独仏、独ソ戦…

納めの場所、楽日も美しくなかった。

一年納めの九州場所、今日、その千秋楽。 今場所さほど見てはいないが、千秋楽の今日の土俵も相撲の美からはほど遠いものであった感がしてならない。 カド番大関の豪栄道、今日まで7勝7敗、相手は勝ち越している栃煌山。攻めこまれるが、首投げで勝つ。栃…

心に残る死。

相撲取りは概ね短命な人が多いが、この人もそうであった。 第55代横綱、現日本相撲協会理事長・北の湖が死んだ。今朝救急車で病院へ運ばれ、夕刻死したという。享年62。 北の湖、史上、最も若くして横綱となった。強いなんてものじゃなかった。”憎たらし…

ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏。

”これぞロシア”という世界に冠たるものが二つある。 そのひとつは、4日前のパリ、そして今日もパリの北、サンドニでの銃撃戦でテロリストが用いたAK47・カラシニコフ自動小銃である。この6〜70年、革命家であれテロリストであれ彼らが身につけたのは…

ヴィヴィアン・マイヤーを探して。

2007年、シカゴのオークション会場。歴史好きの青年がネガ・フィルムがぎっしり詰まった箱を、わずか380ドルで競り落とした。撮影者の名は、ヴィヴィアン・マイヤー。競り落とした若い男の名は、ジョン・マルーフ。 ヴィヴィアン・マイヤーって何者だ…

ターナー、 光りに愛を求めて。

イタリア、スペイン、フランス、さらにはフランドル、といったヨーロッパ世界において、アートの分野でのイギリスの存在感はやや薄い。これはとびきり桁外れに凄いという絵描きは、ターナーと近場のフランシス・ベーコンの二人のみといっても過言ではない。 …

百日紅。

江戸時代も後期である。江戸の町は活気にあふれている。女浮世絵師・お栄は、親父と犬と居候のような若い男と共に長屋に住んでいる。掃除などはしないから、部屋の中は汚い。親父もお栄もそんなことは気にも留めない。 お栄の親父の名は葛飾北斎。レオナルド…

ビッグアイズ。

ゴーストライターはどの世界にもいる。一般によく知られるのは文章の世界であるが、音楽分野、美術分野、どの世界にも存在する。絵の場合には、ゴーストペインターとなろうか。 監督:ティム・バートンの『ビッグアイズ』、<ウソのような本当の話>と記され…

王妃の館。

パリ、ヴォージュ広場に「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」という名のホテルがあるそうだ。名が示すように由緒正しき五つ星である。しかし、その内情は厳しい模様。 片や日本に、倒産寸前の小さな旅行会社がある。 この両者が手を組む。そんなこと…

ナイトミュージアム エジプト王の秘密。

ニューヨーク、セントラルパークの西側に自然史博物館がある。ずいぶん昔、アメリカン・ミュージアムと呼ばれていたころ一度だけ入ったことがある。バカでかい恐竜の化石などがあった記憶がある。 主人公は自然史博物館の警備員・ラリー。なんでも夜になると…

ミケランジェロ・プロジェクト。

『ミケランジェロ・プロジェクト』、昨年秋公開されることになっていたが中止された。日本での公開自体、中止か、という状態であった。 ジョージ・クルーニーが製作、脚本、監督、そして主演を務めるこの作品、アメリカでも大ヒットというわけではなかったよ…