2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本のこころと美 2014 奥宣憲書作展。

絵は好きであちこちの展覧会へも行くが、書の世界にはまったく冥い。 4月下旬、日本表現派の展覧会を観に行った折り、美術関連の新聞を貰った。そこにどこか気になることが出ていた。書の展覧会のことである。切り抜いて、その数日後に行なわれた叔父の法事…

あべのハルカス美術館 開館記念特別展。

日本一高い構造物は、ご存じ東京スカイツリー。では、日本一高いビルは? 今年3月にオープンしたあべのハルカスである。高さ300メートル。今のところ、日本唯一のスーパートールである。 でも、あべのハルカスって何処にあるんだ、第一”あべの”ってのは…

終わってみればやはり白鵬。しかし、時代は確実に動いている。

今日、7月場所千秋楽。 白鵬の30回目の優勝となるであろう、と思われていた。しかし、終盤、縺れた。カド番大関の琴奨菊が突っ走ったり、平幕の高安が頑張ったり、いつの間にか豪栄道がピタリとついていたり、と。 今場所、何やかや出ることも多く、三分…

パラモデルのフラグメント。

何やら解かりづらいタイトルで申しわけない。 ”パラモデル”も”フラグメント”も聞き慣れない言葉だもの。 ”パラモデル”は、二人組の作家の名。”フラグメント”は、破片とか断片とか不完全なもの、という意味合いの言葉。 MOTアニュアル2014 フラグメン…

驚くべきリアル展。

この3月、東博での「支倉常長と南蛮美術展」のことを記した。 支倉常長がスペインはじめヨーロッパへ渡り400年となる。それ故、昨年から今年にかけて、「日本スペイン交流400周年」に関係する行事が続いている。 4月中旬のMOT(東京都現代美術館…

アンディ・ウォーホル展(続き)。

この春、3か月余に亘り、森美術館でアンディ・ウォーホル展が催された。 日本では、ひとりの作家の展覧が3か月余に亘ることは、とても稀なことである。 地下鉄の六本木駅で降り、六本木ヒルズへの道を歩く。 ヒルズへの途中の円柱には、このようなポスター…

アンディ・ウォーホル展。

1960年代、アメリカの文化が次々に入ってきた。 「これがアメリカ」だ。つまり、「これが世界」だってものがドクドクと流れこんできた。「アメリカ」と「世界」は同義語だったんだ。 60年代前期、現代音楽、前衛音楽の巨匠・ジョン・ケージが来日した…

青もみじ巡り(32) 芬陀院。

東福寺、大寺である。一時は、80余の塔頭寺院が甍を連ねていたそうだ。現在でも、その塔頭の数、25か寺を数える。 味のある築地塀が長く続く。 この向うが、東福寺の塔頭のひとつ・芬陀院。 芬陀院の小ぶりな山門。 芬陀院、雪舟寺でもある。 より詳しく…

青もみじ巡り(31) 通天橋。

東福寺方丈庭園を出た後、少し先の通天橋へ。 通天橋の入口。 通天橋、東福寺方丈と開山堂を結んで架かる歩廊橋である。 このような歩廊を進む。 東福寺通天橋、京都を代表する紅葉の名所。ということは、青もみじの名所でもある。 左右には、このような光景…

W杯ブラジル大会、終わる。

1か月に亘ったFIFAW杯ブラジル大会、今日終わった。 決勝へ勝ちあがってきたのは、ドイツとアルゼンチン。延長後半8分、ドイツがゴールをあげ優勝した。ドイツの優勝、大方の予想通りではなかったか。それほどまでにドイツの組織力、頭抜けていた。2…

青もみじ巡り(30) 東福寺方丈庭園。

<方丈とは禅宗寺院における僧侶の住居であり、後には相見(応接)の間の役割りが強くなった>、と東福寺方丈のパンフレットにある。 方丈への入口である庫裡。 <広大な方丈には東西南北に四庭が配され、「八相成道」に因んで「八相の庭」と称する。・・・…

青もみじ巡り(29) 東福寺。

サッカーW杯が始まったり、学生時代の古い仲間とのグループ展をやったり、時には休んだりしているうちに、一か月近く経ってしまった。 京都の青もみじ巡り、皇室所縁の泉涌寺の塔頭・来迎院の含翠の庭までで途切れていた。あとひとつ、東福寺が残っている。…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(7)。

美研60−70の今回展、私以外、皆さん力作ぞろいであった。実は、私は困っていた。 幹事の元へ出品と返事をしたものの、何をどう描くか、決まっていなかった。”桜花”を描こう、と決めた後でも描くことはできなかった。 世界堂のネットショップで求めたキャ…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(6)。

今回のグループ展、仲間の多くから「凄いなー」って声を集めたのは、小澤潔の作品であった。 搬入の日、小澤潔、トンカチで発砲スチロールを壁面へ打ちつけていた。トントントントン、と。 白い発泡スチロールが4枚並んだ。テクニシャン・小澤潔、その技術…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(5)。

いつ頃からだったろうか、半年前だったか一年ぐらい前だったか、杉浦がこういうことを言いだした。絵をだったか作風をだったかは憶えていないが、「変えようと思っている」、と。 だから、今回、杉浦がどうようなものを持ってくるのか楽しみにしていた。 搬…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(4)。

いつものことながら、画廊へ入ってくる皆さん、石田宏の作品には”ウヌッ”って顔になる。 石田宏、自らの作品の前の小さなイスにチョコンと座っている。手にはカンビールを持ち、いつもニコニコと。 知り合いが来ると、カンビールを渡し、自らもプシュッと開…

早稲田美剣60−70 第7回展 出品録(3)。

久保寺洋子、相変わらず盛り沢山である。 久保寺洋子の作品、いっぱいある。 毎回恒例のその年の80号の油彩≪輪違屋≫をはじめ、いろいろな作品がある。搬入日の翌日にも、新たに持ちこんでいるんだから。 話好きの久保寺洋子、来る人毎に、「これは、どう。…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(2)。

出品録、続ける。 美研60−70の仲間の中、年間を通じ最も多く作品を発表しているのは犬飼三千子である。 この2〜3か月の間に団体展の他にグループ展が2回。来週にもグループ展が2回ある。この美研60−70展を入れれば、この2〜3か月の間に6回の…

早稲田美研60−70 第7回展 出品録(1)。

何日かサボってた。すべき用もなくはなかったが。 美研60−70 第7回展の出品作、記録しておこう。 場所や土地に関するものが幾つもあった。風景画だ。 まずはそれから。 T.Y.の作品。 左から、≪夢想≫、≪パリの空の下≫、≪雨の表参道≫。いずれもキャンバ…