2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日。

大晦日といっても、何もすることはない。 ホントは、何もすることがないワケではないのだが。掃除とか整理整頓とか。ところが、これをすると大仕事になる。 で、日中は、マイルスのCDを聴き、本を読んでいた。 夜は、年越しそばを食べ、石井慧の試合を見た…

ウィキリークス。

仮に、5年か10年後、「2010年というのは、どういう年だったかな」、と考えたとしよう。 日本人学者が2人揃ってノーベル賞を取ったなとか、W杯では興奮したなとか、民主党政権だらしがなかったなとか、そういえばオバマも苦労していたなとか、中国が…

日本を考える。

「自分の部屋ぐらい掃除をしてくれ」、と言われているのだが、私は、掃除とか整理整頓といったことが、大の苦手。あまり好きじゃない。 で、夕刻、散歩に行った。 暮れなずむ西の空、屋並みの上は落陽に染まり、その上には、鉛色の重苦しい雲がかかっていた…

マーケティング。

プリンター、直った。ただし、自分で直したわけではない。 今日、もうひとトライどころか、何度もトライし、10数枚のハガキを無駄にした。詰まったり、出てきても文面が半分切れていたり、という状況であった。「こりゃ、やはりダメだ。ヨドバシカメラだ」…

年賀状。

今日は何日だっけ。オットット27日だ。年末だ。お正月が近い。年賀状を書かなきゃ。 で、パソコンに向かい年賀状を書いた。ところがだ、プリンターの様子がおかしい。何度やってもハガキのところが紙づまりになる。A4の方は問題なく出てくるのに、ハガキ…

人生万歳。

なんでもこの男、「私の望みは、世間から孤立することだ」、と考えてんだ。 かっては資産家の娘と結婚し、アッパーイーストサイドの高級住宅地に住んでいたが、今は、下町ロウアーマンハッタンのアパートで気ままに生きている。年の頃は、50代半ば。同じよ…

忘年会。

午前中、信濃町の大学病院へ。手提げにいっぱいの薬をもらう。 夕刻から、学生時代のサークル仲間の忘年会があるため、それまでの時間、恵比寿でウディ・アレンの40作目となる映画を観る。ウディ・アレン得意の洒落たニューヨークもの。 目黒での忘年会、…

ブルブルブルッ。

学生時代からの古い友人のTに招かれ、チェンマイに行っていた。 日本では考えられないような豪邸であるTの別荘には、驚いた。しかし、それよりも、一から十まで王侯のような歓待を受けた一週間であった。 チェンマイは古い都。博物館へ行ったり、お寺へ行…

積み残し。

明日から暫く留守にする。 で、マイルスから始まり昨日まで、ふた月近く、ジャズがらみの尻とりブログを記してきたが、ここらで一旦幕を下ろす。 積み残した人もいる。 『パルタイ』でデビューしたこともあり、女大江と言われた倉橋由美子。晩年は、大人の童…

「至上の愛」と「リンゴ追分」。

今はどうかは知らないが、4〜50年前のジャズ環境はこうであった。ごく標準的なパターンを記せば、こうであろう。 まずは、サッチモの「聖者の行進」や「セントルイス・ブルース」、ニューオーリンズ・ジャズだ。ジャカジャカしている、乗ってくる。これは…

ジャズ・エイジ。

第一次世界大戦が終わった後の世界、アメリカの時代となる。 ”暗黒の木曜日”・1929年10月24日、ウォール街の大暴落が始まるまでの1920年代、アメリカの時代である。面白い時代だ。”狂瀾・狂騒の20年代”、”ローリング20’s(トゥエンティーズ…

気ままな生涯。

昔、J・J氏がいた。本名は、植草甚一。日本橋小網町生まれの江戸っ子だ。 私が、初めて読んだJ・J氏の本は、晶文社から出た『ぼくは散歩と雑学が好き』。40年ほど前のこと。 昨日の、秋吉敏子は、孤軍奮闘、しゃかりきになって走ってきた、いわば”女の…

孤軍。

秋吉敏子について書く。 1929年(昭和4年)12月12日、旧満洲で生れた秋吉敏子、明日、81歳となる。現役のトップミュージシャンとしては、最長老と言っていいだろう。海外で認められ、成功した最初のジャズプレイヤーでもある。しかし、秋吉敏子の…

東風は、西風を制するか。

山下洋輔のアルバム、「エイジアン・ゲームズ」を聴いている。 アジア大会のテーマソング? そんなもの、山下洋輔が作るわけがない。ニューヨークのサウンド・プロデューサー、ビル・ラズウェルと組んだもの。ビル・ラズウェルのサンプリングした音に、山下…

外地(続きの続き)。

五木寛之の初期作品、ジャズがらみの小説が多い。中でも、『さらばモスクワ愚連隊』と『GIブルース』の2作品は、とてもよく似ている。 小説の舞台は、前者はモスクワ、後者は東京である。しかし、主人公の名は、共に北見。30代前半の男。何年か前までは…

旬は過ぎたが、枯淡の美だ。

昨日、「天平の至宝展」を観に行った時、東博の庭園も見てきた。 常の年には、11月末で終わるのだが、今年の東博、”秋の庭園開放”を今週一杯やっている。去年は、11月下旬に見に行った。紅葉、美しかった。今年は、去年より10日ばかり晩かった。紅葉は…

大仏さまにまつわるお宝。

東博へ。「東大寺大仏 天平の至宝展」を観る。 友人ふたりと博物館前で待ち合わせる。昼過ぎの上野公園、キリスト教の団体が、炊き出しをやっており、多くの人が並んでいた。宗派は解からぬが、施しをする側の人、讃美歌を歌い、説教も。 ”東大寺大仏”とは謳…

外地(続き)。

自ら、とても解かり易く、”外地”と”内地”の問題について、五木寛之が語っている文章がある。 <こうして私たち植民地から追放されて帰ってきた人間には、いくつかの共通した傾向が目立つように思う。一つは外国、および民族・人種の関係に対する強い関心。そ…

外地。

<昭和27年に上京してはじめて出会ったオフ・ビートの夷狄の音楽は、私の物の見方、感じ方を変えるほどの大きな影響をあたえてくれたらしいのである。そこですなわちジャズなのだが、当時20歳前後の学生だった私は、もちろんジャズだけに出会ったわけで…

ゴー・フォー・ブローク。

1941年12月8日、日本は、真珠湾を奇襲した。 1日にして、日本人は、”卑怯、卑劣なジャップ”となった。アメリカでの日系人は、”敵性国民”となった。 彼ら、12万人の日系アメリカ人は、砂漠地帯の強制収容所に送りこまれる。当時、アメリカの敵性国…

レフト・アローン(続き)。

小説の胆に「レフト・アローン」のテーマを据えた、栗本薫の『キャバレー』、主人公の名は、矢代俊一。 家を飛び出し、大学もドロップアウト、場末のキャバレーでアルトサックスを吹いている。当人は、勉強のつもりだが、”ジャズがおれを選んだ”、というナマ…

レフト・アローン。

ただ1曲だけを、ということならば、そうはならないだろうが、仮に、あなたの好きなジャズを5曲あげてほしい、というアンケートをしたとしよう。最も多くの票を集めるのは、おそらく、「レフト・アローン」ではなかろうか。 それほどにこの曲、日本人好みで…

イルミネーション。

昼、縁深い人との約束があり、極上の会席をご馳走になりながら、2時間ばかり歓談。 昼の酒は効く。別れた後、やや長時間、喫茶店で休む。 夕刻、昨日から点灯されたという表参道のイルミネーションを見ようか、と思い原宿へ。原宿から青山通りまでの表参道…