2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

UMUT 珠玉の昆虫標本。

東京大学総合研究博物館、さまざまな秘蔵コレクションを持つ。 9年近く前になるが、2010年1月15日の「流山子雑録」に「日本遺産補遺(9)」として、「文身(刺青)標本コレクション」をはじめさすが東大というべき東大の秘蔵コレクションについて記…

UMUTオープンラボ。

弥生美術館の前は東大。赤門側が表側だとすれば、こちら側は裏側にあたる。久しぶりで東大の総合研究博物館へ行ってみようと考える。 弥生美術館のすぐ斜め前は、東大の弥生門。 東京大学総合研究博物館。久しぶりである。 「本日開館」、「入館無料」で迎え…

文豪・泉鏡花 × 球体関節人形展。

地下鉄の根津で降り、不忍通りからすぐ言問通りへ折れ、東大の方へ歩く。 途中にこういう表示板がある。 向ヶ岡弥生町である。 不忍通りといい言問通りといい、古き明治の面影を漂わせている。趣き深い。 少し進んで左へ折れる。 すぐに大きな木の標柱が現れ…

おべんとう展。

東京都美術館の地下の展示場では、時折り「オッ」という企画が催される。 メーンが藤田嗣治展の時も面白そうだなーってものが行われていた。「おべんとう展」ってヘンな名前だな、とも思っていたが。でも、面白そう、と。藤田を見た後には寄ってみよう、と暫…

没後50年 藤田嗣治展。

80年を超える人生の半分以上をフランスで過した藤田嗣治。今年はその没後50年であるそうだ。 東京都美術館のいつものあの窓。 ともかくボウとしか撮ることができない。 館内の柱に貼られたポスター。 藤田嗣治、戦争中いわゆる戦争画を描いている。宮本…

親方と弟子。

白鵬と鶴竜が休場すると言うので、今場所の優勝は稀勢の里となろう、と多くの人が思っていた。稀勢の里自身も「優勝しかない」、と言っていた。 ところが一年納めの九州場所、ふたを開ければ、この一番がすべてであった。 初日、稀勢の里と当たった小結・貴…

先鋭新象作家展。

秋、安藤イクオさんから「先鋭新象作家展」の案内が来ていた。 9月、画廊るたんへ行く。 銀座6丁目の画廊るたんへ。 画廊へ入ると、安藤イクオの作品がすぐ目に飛びこんでくる。 安藤さんもいた。 作品の横でニッコリ。 安藤イクオ≪文字はアートだ≫。アク…

MOMATコレクション。

瀧口修造はまだしもゴードン・マッタ=クラークには参った。 ついでである。東京国立近代美術館の今のコレクション展示で中和しておこう。 MOMATコレクション展。 東京国立近代美術館前の看板。その下の方には・・・ 常設展は18歳未満、65歳以上は…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き×3)。

昨日はどうも途中で眠ってしまったようだ。 <その内、窓の外、こういう光景となった>、と打っている。この後、「こういう光景」の写真を載せようと思っていたのだが、酔って眠ってしまったようだ。今更であるが、こういう光景である。 リーガロイヤルから…

1年。

日産カルロス・ゴーンの逮捕、当初から指摘されていたように司法取引が適用されていた。 報酬50億円の過少記載容疑ばかりでなく企業財産の私的流用他、まだまだ不正がでてくる模様。起訴、立件されることは確実であろう。そうなれば金額の多さ、また長期間…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き×2)。

4、5年前か、5、6年前か、ほぼ毎日、地元の江戸川区を縦横に歩き、さらに都内全域に足を延ばしている写真家のS.H.から、「ほんとに箱ものが好きなんだから」と言われたことがある。 そう、私が日常のルーティンとして行くところは、図書館、映画館、美…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き)。

ロベルト・マッタという絵描きがいたことは知っている。ゴードン・マッタ=クラーク、その息子だそうだ。コーネル大で建築を、ソルボンヌで文学を学んでいる。 そのことにも因ろうが、場所、場ということを考える。既存の場の変容を。 会場構成は、早稲田の…

ゴードン・マッタ=クラーク展。

9月に入り、近代美術館へは瀧口修造展を見ようと思い行ったのだが、この時期の近代美術館のメーン展示はゴードン・マッタ=クラーク展。 これ。 近代美術館の入口の前に、こういうものがある。 ≪ごみの壁≫。 ゴードン・マッタ=クラークが1970年に制作…

瀧口修造と彼が見つめた作家たち展(続き)。

昨日は滝口修造自身の作品を載せた。ドローイング、バーント・ドローイング、デカルコマニー、瀧口修造が自らの手で創りだした作品を。 今日は後段、「彼が見つめた作家たち」を。 こじんまりとした会場。 左手に見えるのは・・・ これ。 ≪マックス・エルン…

瀧口修造と彼が見つめた作家たち展。

今、品のいい人は誰だろうと暫らく考えていた。が、思いつかない。トランプはじめ品の悪い連中のことばかりが思い浮かんで。 しかし、何十年前には何人かそのような人がいた。半世紀ぐらい前に数度見かけただけだが、瀧口修造という人は品のいい人という印象…

大相撲九州場所初日。

今日、大相撲九州場所初日。 白鵬と鶴竜のふたりの横綱が休場。稀勢の里、ひとり横綱の場所となる。 その稀勢の里、初日の相手はこの先頭の貴景勝。 場所前、部屋の親方・貴乃花の突然の日本相撲協会からの退職で、急遽千賀の浦部屋へ移ったばかり。22歳と…

さかな展。

9月に入り隅田川の向こうへも。 スカイツリーを挟み墨田区役所、泡立ったアサヒビール本社ビルと黄金のウンチが上に乗るスーパードライホールの墨田区が誇る建物揃い踏みを目にし、一年ぶりに吾妻橋を渡る。 ウィンドウの中に魚がいる。 ギャラリー・アビア…

第103回二科展。

8月も終わりに近づき、そろそろ9月になるなという頃、今年も久保寺洋子からの封書が届いた。 <前略 今年の猛暑はひどかったですね。お変わりございませんか。お時間がございましたらおでかけ下さい>、という一筆箋と共に二科展のチケットが入っている。…

Bar十月 犬飼三千子展。

この夏の暑さは異常であった。猛暑、炎暑、酷暑、まさに半端ないものであった。7月、8月の2か月間、ほとんど外へは出なかった。私など外へ出ては危ない、という状態であった。 この間、何人かの人から展覧会の案内ハガキをいただいた。が、すべて失礼した…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き×3)。

まず、忘れないうちにひとことお詫びを記します。 昨日載せた最後の作品、「高松次郎≪ヘッドフォンをつけた影≫。鉛筆、グワッシュ、紙」と記したもの、これはフェイクです。高松次郎の作品ではなく、単なる影です。 ここ数日、アメリカの中間選挙でのトラン…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き×2)。

昨日の続きを。 この企画展、あちこちで引っかかる。見知ったもの、そうではなく初めて見るもの、あちこちで面白いなー、と思ってしまう。 左の方に三木富雄の耳がある。 三木富雄≪EAR≫。強化プラスチック、銅メッキ。 三木富雄の耳である。東京都現代美…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き)。

<・・・、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。・・・。・・・。テーマとして選んだのは、・・・それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。・・・>、と本展のパンフに…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展。

来春には大規模改修工事も終わるようだが、一昨年春過ぎから東京都現代美術館が長期休館に入っている今、まとまったコンテンポラリー・アートが見られる美術館は、大阪中之島の国立国際美術館となる。 琵琶湖から流れ出た水脈が淀川となり、大川となり、中之…

「青瓷 釉の力」 伊藤秀人展。

LIXIL GALLERYの第3室ではいつも焼き物の展示が行われているが、この夏前には伊藤秀人展が催されていた。 LIXIL GALLERYの説明書きによれば、作家の伊藤秀人は1971年岐阜県多治見市生まれ、中国宋代の古陶磁に学び、古典の品格…