三陸沿岸紀行(20) JR気仙沼線BRT。

気仙沼から石巻へ。前谷地まではBRT。

柳津・前谷地行きのJR気仙沼線BRT、気仙沼駅を14時56分に出る。

JR気仙沼線BRTの路線図。
今年6月末、柳津から前谷地までBRTが延伸した。
前谷地でJR石巻線に乗換え、石巻へ。前谷地での乗換え待ち時間約20分を含め、気仙沼から石巻までは約3時間。

前方のまっすぐな道は、JR気仙沼線の鉄道敷を利用したBRT専用路。
右側のふくらみは、単線の上り下りの行き違うところ。BRT、基本は鉄道の線路を引き剥がしたところを走る。

最知の近く。まだ気仙沼湾。黒っぽいものが並べられている。
あの日、7.36mの津波が襲った。

大谷海岸。
あの日、14.56mの津波に襲われた。

小金沢の港。小さく何人もの人が見えている。
あの日、ここには、ナンと19.03m、23.17mの津波が襲っている。この光景からは、とても考えられない数値である。

陸前小泉。
ここにはあの日、11.23m、12.88mの津波が襲っているが、津谷川に架かる橋、途中が落ちている。

修復は、これからってことだろう。
が、向うの方に新しい橋桁のようなものが見える。古い橋の修復でなく、新しい橋を造るってことかもしれないな。

蔵内。
小さな港に小さな船が泊まっている。
ここには、あの日、19.50mの津波が襲っている。前方の小島の木の姿が、やや不自然に感じられる。バサバサな感じで。あの日の津波の影響ではなかろうか。

歌津の駅だったか、こういう横に長い幕があった。
今年6月27日に、JR気仙沼線BRT、柳津〜前谷地間が延伸された、と。「ますます便利に!」の文字、三陸の人にしか、よくは分からないだろう。

歌津と清水浜の間。
ダンプの前に、「三陸道工事」と書かれている。

あの日、13.62m、16.04mの津波が襲った志津川近辺。

志津川と陸前戸倉の間あたり。
ダンプと重機、この光景、いつまで続くのであろうか。いつ・何時という終りの時、明確になっているとは思えない。

JR気仙沼線BRT、前谷地に着く。

前谷地でJR石巻線に乗換える。
JR石巻線は鉄道、線路の上を走る電車である。

石巻までの30分足らず、このような内陸部を走る。
久しぶりで、緑の田畑を見た。
夕刻6時少し前に石巻に着く。電車を降りると・・・

ホームではこの絵が迎えてくれる。
このモジャモジャ頭、私でも知っている。石ノ森章太郎である。

これも。
詳しい人はすぐ分かるのであろうが。

これも。
残念ながら、私にはその方面の知識がない。

階段にも。

改札の横にも。
これは、その後、町中を歩いた時に分かった。
左は仮面ライダーで、右はサイボーグ009なんだ。
その後、私は理解することとなる。
石巻という町、マンガの町なんだ、石ノ森章太郎の町なんだ、ということを。