2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

冥途の土産。

孫娘の幼稚園の運動会、年少さんの頃から行っている。 今年は年長さん、最後の運動会である。 ばばであるカミさんは、早い時間から出かけていった。じじである私は、昼休みの頃から出かけていった。 運動会、お昼休み。 孫娘とそのパパ・婿殿(左の男)が迎…

美術館を手玉にとった男。

「オリジナリティー」って何なんだってよく言われる。 マーク・ランディスはこう言うんだ。「オリジナルなど存在しない。すべてには元ネタがある」、と。つまり、みんな模倣であるって。 2011年、アメリカの多くの美術館の所蔵品が贋作であることが発覚…

秋場所、いい場所であった。

時代が移ろっていく、変わっていく。 阿武咲、貴景勝は21歳。朝乃山は23歳。私が贔屓の御嶽海は24歳。彼らが活躍した。外へ出かけた日を除き、10日間テレビの前に座った。 この秋場所、いい場所であった。楽しんだ。 この秋場所、こういうことから始…

精神の<北>へ −かすかな共振をとらえてー(続き)。

「精神の<北>へ」、5月末に福島県の西会津で行われ、6月中旬、東京都美術館へ流れてきた。 <東北と東京、日本と北欧という対比的な土地と環境を認識し、・・・・・、表現が生み出されます>、とこのプロジェクトを主導する丸山芳子は語る。 東北と東京…

精神の<北>へ −かすかな共振をとらえてー。

極端に寒いであろう北極へなど行きたくはないが、雪が好き、氷が好き、何となく「北」が好きである。「北へ」志向がある。いや、「志向」なんて漢字ではなく、単なる「北へ」。身近な例では、小林旭の「北へ」。<俺は明日もまた北へ流れる>の「北」。 「精…

お栄。

映画は見るが、テレビではドキュメンタリーは見るがドラマはほとんど見ない。が、今日は見た。お栄の物語であったから。 NHKのドラマ、「眩(くらら)〜北斎の娘〜」。「天才絵師の陰にはもうひとりの天才お栄がいた」、とのサブタイトルがついている。お…

タイ 〜仏の国の輝き〜展。

日本も仏教国であるが、仏教国というイメージがはるかに定着しているのはタイである。生活の中に仏教が生きている。男の子は一度は出家しなければならない、という古くからの決まりが、今どれほど厳格に守られているのかは知らない。しかし、黄色い衣のお坊…

ジャコメッティ展。

細長いというよりガリガリの身体、ジャコメッティの作品はひと目見れば分かる。今月初めまで国立新美術館で催されていた。 地下鉄乃木坂駅を出たところ。 犬もガリガリ。 新美術館への地下道にこのポスター。 歩く男。 地上へ出、新美術館入口までのウッドデ…

二科 + 松ちゃん。

これも恒例、毎年9月の二科展である。 会友・久保寺洋子、二科鑑賞の取りまとめ及びその後の段取り、例年通り小澤に丸投げ。 確かに、私たちの古くからのグループ、しっかりしているのは小澤と羽生ぐらい(そう言えばこのふたり、共に民生委員をしている。…

Bar十月 犬飼三千子展。

毎年恒例の新宿ゴールデン街Bar十月での犬飼三千子展、今、催されている。先日、行った。 いつもBar十月へ行く前には、「早い、美味い、安い」の居酒屋、区役所通りの清龍で下拵えをしていく。 その日もそうであった。犬飼三千子を含め4人が、4時半…

やさい展 2017。

今年のやさい展、9月に入ってから。 吾妻橋を渡り、ギャラリ− ア・ビアントへ。 今年のやさい展の会場、すっきりしている。 こちら側も。 河瀬和世の和紙作品がある。 ≪かぼちゃ≫。 かぼちゃって丸いものもあれば角ばったものもある。茶色いの緑っぽいの赤…

T−BOX MIX展 En Marche!。

この夏の八重洲の画廊・T−BOX。 En Marcheって前進ってことだそうだ。 3階への階段にこれが貼られていた。 緑の人が階段を駆け上がっている。前へって。 画廊へ入る。 T−BOX、この春、与野、東京、パリと続く河瀬和世巡回展の東京展が行わ…

四万六千日 浅草。

このところ四万六千日には浅草に行っている。観音さまへ参り、ほおずき市をひやかし、吾妻橋を渡ってギャラリー ア・ビアントへ。帰りは逆コースを辿り、白浪五人男が潜む伝法院通りの焼き鳥屋へ寄る。 今年の四万六千日。 観音さま、浅草寺本堂。 入る。中…

ZeroーK展

新宿に全労済会館というビルがあり、その中にスペース・ゼロというギャラリーがある。 軍手の作家・相本みちるさんから案内をもらい、6月末に訪れた。 ビルに入るとこのような光景。 大きな柱に相本さんの軍手が。 それにしてもこのスペース、並みのギャラ…

Study of BABEL展。

精緻に描かれた「バベルの塔」、見る人にさまざまな感慨を与える。昨日記した大友克洋のようなクリエイターには、その「内部構造」を表わそうと思わせた。藝大がそれを素材に何らかのことを成さないはずはない。 で、「Study of BABEL」。 都美…

ブリューゲル「バベルの塔」展。

昔昔のことである。天まで届く塔を建てようとした人々がいた。しかし、神をも恐れぬそんな大それた人間どもの野心は神の怒りを買う。ついに塔は完成しなかった。旧約聖書の物語である。 16世紀のネーデルランドの画家、ピーテル・ブリューゲルは、その「バ…

第60回記念新象展。

美術団体というもの、日本に幾つあるのかは知らない。ずいぶんあるな、ということのみ。 初夏の都美術館では多くの団体展が催されてている。犬飼三千子が所属する新象展も。 新象展、60回の記念展であるそうだ。 入口の横にこれが立っていた。 鯉のぼりの…

ずれた展。

5月末の藝大陳列館の2階では、「ずれた」というタイトルを冠した国際現代版画展&シンポジウムが行われていた。 5大陸14カ国19校の大学から若いアーティストの版画作品を迎え、幾つかの大学や美術館の研究者による3日間に亘るシンポジウムも行うとい…

歓喜への孤独な衝動展。

「歓喜への孤独な衝動」って何なんだ、どういうことなんだろう、と思っていた。 <「歓喜への孤独な衝動」、これはW.B.イェイツが若い友人ロバート・グレゴリーに献げた詩の一節であり、・・・・・>、とIASIL Japan(国際アイルランド文学協会…

茶の湯展。

一昨日、白と赤、日の丸カラーの衣装で伊丹空港へ降りたったイギリス首相・メイ、安倍晋三と京都で落ち合い、表千家「不審菴」でのティーセレモニーに迎えられた。テレビ画面のメイ、上機嫌の模様であった。 日本のティーセレモニー、トランプのような野卑な…