第100回記念二科展。
「二科会」、1915年に創立されている。で、今年の二科、第100回記念展。
8月下旬、二科会友の久保寺洋子から案内がきている。
国立新美術館入口。
久保寺洋子の作品は1階14室。ここだ。
学生時代の仲間とこの前で待ち合わせていたのだが、私は遅れた。
皆さんには、先に居酒屋の方へ、と電話を入れた。
久保寺洋子の今年の出品作≪輪違屋Ⅲ≫。
オッ久保寺、今年は輪違屋を3点出展したようだ。
この島原の太夫とは、6年前からのつき合いとなる。画面の上でのことであるが、馴染みである。
今年の輪違屋の家紋、右上にある。
久保寺洋子と共に今の二科を支える二枚看板(あくまでも、私個人のですよ。念のため)のひとり・工藤静香の作品は、2階1室を入ってすぐ左。このところの定位置だ。
今年の作品はこれ。
≪硝子の心≫。
今までお父さん似であった娘さん、だんだんお母さん似になってきたな。
2階に上がってきたところから六本木ヒルズを見る。
ところで、二科100年の歴史、数々の団体が二科から派生している。
独立美術協会、一水会、行動美術協会、二紀会、一陽会、と。二科らしい。
戦後の二科を牽引した作家たちの展示もあった。
東郷青児、桂ゆき、大沢昌助、織田廣喜、北川民次、吉原治良、・・・・・。面白いのは、二科の理事長や会長になった人が、二科を脱退、袂を分かっていること。これもまた、二科らしい。
こういうコーナーもあった。
先般の五輪エンブレム騒動を思い起こす。
が、こちらは皆さん自由闊達。
第100回記念、こぅいうコーナーもあった。
この国の「いま」 そして「未来」へ。
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こういうものもあった。
絵、彫刻、写真、・・・、ネコ100態。
そのコラボ展示のポスターに選ばれたのは、これ。
堀川佳英の作。
よく見ると、ワッカの100の上にネコが乗っている。右手にはお月さまも浮かんでいる。
すっきりしていて解かりやすい。
どこからも文句はつかないだろう。
外を見ると、六本木の空、夕焼け。
仲間の皆さんが行っている居酒屋・松ちゃんへ行こう。
松ちゃん、六本木の表通りから横へ入って、また横へ入って、さらに奥の方にある。
6時すぎ、世間はまだ居酒屋の時間ではないらしい。
松ちゃんの従業員の姿ばかりが目につく。
しかし、私たちのところは別。
店のオニイさんにシャッターを押してもらった。
昨年もこういう貼り紙はあった。
しかし、「AM」という言葉はついていなかった。
間違いを避けるため、つけたものと思える。
こういう貼り紙もある。
「本日のおすすめ」にこういう文言。
ここ、六本木である。しかし、六本木の裏の裏、人が住んでいるんだ。赤ちゃんもいる。で、皆さん静かにしてください、となる。
松ちゃんの出入口に、どういうことか、大きな一枚板が何枚もある。
と、高橋、これは80万はする、と言う。後ろの一枚板は100万以上する、と言う。
並みの連中とは少し外れたところに住む高橋が言うことだから、そうなんだろう。
六本木の交差点へ。
一昨年は、ここに白いストレッチリムジンがいた。昨年は、ストレッチリムではないが、白いジープがストレッチされた車が停まっていた。
が、今日は、ストレッチリムどころか、白い車も目につかなかった。
今年の今日、2015年9月10日の六本木である。