2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

パリ+リスボン街歩き  (25) クリュニー美術館(続き×2)。

首が痛くなったり親父の一人が死んだりと、ブログ暫らく休みとした。また、そろりと戻ります。 「パリ+リスボン街歩き」は、まだ半分も来ていないし、クリュニーにしても、あと一回ぐらいは、と考える。小粒な美術館ではあるが、中世キリスト教美術の残り香…

自然な死。

Iが、朝早くからメールをくれた。私がそれを読んだのは大分後だが、Iは、松井秀喜のメジャー昇格第一戦をチェックしていたようだ。 首痛の私に、<「救い」となるかもしれない朗報を>、と記し、松井秀喜がいきなり2ランをぶっ放したことを知らせてくれた…

親父の死。

昨日、何人かの人から連絡をもらった。メールや電話で。「お前、大丈夫か? 急に音なしになって」、と。 21日に“首が痛い”、と書いて1週間になる。たしかに、首が痛い。首がさほど回らない。首が回らないのは、何方にとってもよくない譬えであるが、物理…

我が道。

古くからの仲間である二人の女流の展覧会があった。期日はほぼ同時期、会場は銀座と新宿。先週末の金曜日、仲間内と語らって観に行った。 銀座、新宿と、両会場を回った後、みんなで居酒屋で飲んだ。さほど飲んだわけではないが、帰りに首が痛くなった。何度…

パリ+リスボン街歩き  (24) クリュニー美術館(続き)。

クリュニーの主役は、2階にある。 この階段を上ったところに特別な部屋がある。 やや湾曲した壁面を持つ。タペスリーが6点掛けられている。湾曲した方には5点、それと向かい合う壁面に1点。 やや湾曲した壁面に掛けられたタピスリー5点。部屋の照明は落…

パリ+リスボン街歩き  (23) クリュニー美術館。

町中のオアシスといった美術館が、クリュニー美術館。またの名は、国立中世美術館。 1〜3世紀のローマ時代の浴場の跡。15世紀末、そこに修道会の館が建てられた。1843年、中世の美術品を展示する美術館となった。 美術館に入る時にもらったリーフレ…

40年じゃ足りないか。

40年なんて時間では、とても、どうにもならない。あと40年かかっても、おかしくないかもしれない。 沖縄の本土復帰40年の記念式典が行なわれた。内閣総理大臣・野田佳彦はじめ三権の長が沖縄へ飛んだ。駐日米国大使・ルースも式典に参加した。 沖縄県…

パリ+リスボン街歩き  (22) 北駅。

モンマルトルへ行く時に、メトロ4号線のシャトー・ルージュ駅で降りたのも、その前に北駅にいたからである。北駅は、シャトー・ルージュの2駅手前。その日の朝、Aが「北駅へ行きたい」、と言った。お安いご用だ、急遽行くことにした。 パリには、フランス…

パリ+リスボン街歩き  (21) モンマルトル。

モンマルトルは丘である。そこそこ高い。その麓には、3路線のメトロが通り、8つの駅がある。 どこから丘に登るかは、それ以前にいた場所による。そこから、どの路線が早く行けるか、ということによって。今回は、4号線のシャトー・ルージュ駅で降りた。モ…

パリ+リスボン街歩き  (20) シャンゼリゼ。

凱旋門を下りた後、地下道を通りシャンゼリゼの方へ出る。シャンゼリゼも少し歩こうか、と。 凱旋門を背に歩く。 シャンゼリゼ、道幅70メートル、約3キロにわたり続く。 ベトナムの三輪自転車タクシー・シクロのようなものが走っている。旧植民地からの逆…

パリ+リスボン街歩き  (19) 凱旋門へ登る。

70を越える齢となると、幼児帰りをするようだ。今まで登ったこともない凱旋門に登った。今までバカにしていた、高い所に登るのに抵抗がなくなってくる。東京スカイツリーにも何度も見に行っているし。ま、似たようなもの。 今回は、シャルル・ド・ゴール空…

パリ+リスボン街歩き  (18) ポンピドゥー(続き×6)。

ジャコメッティにしろバルチュスにしろ、その作品は作品でさまざまな意味合いを持つ。その他の人たちのものも。それと共に、美術館という空間、作品を見る人が加わることによって、また新しい状況空間を生み出す。特にポンピドゥーのような場に於いては。 作…

パリ+リスボン街歩き  (17) ポンピドゥー(続き×5)。

絵の好きな人に、「好きな絵描きは誰ですか?」、と尋ねたとする。 「モネが好きです」とか、「ルノアールもいいし、若い頃からゴッホが好きでした」とか、「印象派の好きな人が多いのでしょうが、私は、ピカソやブラック、立体派が好きですネ」と言う人もい…

パリ+リスボン街歩き  (16) ポンピドゥー(続き×4)。

20世紀初めのパリ、キリコやカンディンスキーに限らず、ピカソもシャガールもモジリアニも、その他大勢の若者も、我も我もと集まってきた。1901年、スイスで生まれたアルベルト・ジャコメッティも、若くしてパリへ出ていく。 絵描き仲間ばかりじゃなく…

パリ+リスボン街歩き  (15) ポンピドゥー(続き×3)。

大方の予測の通り、昨日のフランス大統領選、サルコジは敗れ、フランソワ・オランドが第五共和制7人目の大統領となった。同じファーストネームを持つミッテラン以来、17年ぶりの社会党の大統領。 別れた前のカミさんが、前回の大統領選のサルコジに敗れた…

パリ+リスボン街歩き  (14) ポンピドゥー(続き×2)。

10日ほど前、オルセーについて書いた折り、厳密に言えば、オルセーは1848年から1914年の間の美術を担う、と記した。フランス2月革命から第一次世界大戦勃発の時までを、と。 それ以前のものはルーヴルに、それ以後のものはポンピドゥーに、と。 …

パリ+リスボン街歩き (13) ポンピドゥー(続き)。

ジョルジュ・ポンピドゥーがその名を残したポンピドゥー・センター、近代美術館として知られている。しかし、ここは綜合文化施設なのである。音楽の研究所もあれば劇場もあり、図書館もある。ジョルジュ・ポンピドゥーが望んだものができたようだ。私は、美…

パリ+リスボン街歩き  (12) ポンピドゥー。

巨人、シャルル・ド・ゴールが打ち立てたフランス第五共和制、現在まで6人の大統領を輩出しているが、今のニコラ・サルコジを除き、他の5人は、さすがフランス大統領、なかなかの人ばかり。何より、文化人、教養人である。サルコジ、そして、2日後にはサ…

パリ+リスボン街歩き (11) ルーヴル(続き×5 光と闇)。

ルーヴルに入った後、15、6世紀のオランダ、ドイツ絵画を観たのだが、その後19世紀のフランス絵画の方に進んでしまった。ドゥノン翼からシュリー翼の方へ行ってしまった。フェルメールは逆の方へ戻らなければならない。同じ3階だが、ドゥノン翼。 フェ…

パリ+リスボン街歩き (10) ルーヴル(続き×4 500年前のドイツに)。

500年前、16世紀初めのヨーロッパ、ルネッサンスの真っ盛りという時期である。 イタリアでは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロといった大巨匠、スーパースターが大活躍をしていた。しかし、この時期、ルネッサンスは何もイタリア…

パリ+リスボン街歩き(9) ルーヴル(続き×3 ナポレオンが・・・)。

東側に方形の中庭を取り囲むシュリー翼があり、その右手、北のリヴォリ通り側にはリシュリュー翼が、左手、南のセーヌ側にはドゥノン翼が長く続く。そのそれぞれに、半地階、1階、2階、3階と部屋がある。 もちろん、階段もあれば、 エスカレーターもある…