2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東博の巳(続き×3)

イケメンの若い僧・美形の安珍、そして、その安珍を追いかける娘・清姫、女はコワいって物語が、安珍清姫の伝説だ。その道成寺縁起の異本がこれ。『日高川草紙』。 <女と契を結んだ僧が自らの業を悔い、女のもとを去るが、日高川を舟で逃げた僧を追って女は…

東博の巳(続き×2)。

子、丑、寅、卯、辰、巳・・・・・戌、亥の十二支、年ばかりじゃなく、月、日、時といった時間や、東西南北といった方位を示す言葉であった。それが、古代中国で特定の動物と結びつけられ、その動物自体、時空を司る神としての神聖性を身につけた。 その十二…

東博の巳(続き)。

1月も残り少なくなってきた。もうひと月が過ぎちゃうんだ。速い。新年がらみ、今月中に終わらせなきゃ。 「東博の巳」、今日は描かれたヘビ。 岩山に坐す蛇使いの女(アサヴァリ・ラーギニー)。 インド 北デカン、紙に水彩、18世紀後半 <アサヴァリ・ラ…

東博の巳。

東博、140もの年輪を重ねてくると、そのあちこちにさまざまな巳・ヘビが巣食っている。そのいくつかを。 <ヘビは日本だけでなく、世界各地の古代の美術や神話などに、よく登場します。たとえばギリシャ神話の・・・・・、古代エジプトの・・・・・、日本…

佐藤一斎の書初め。

私の住む所、大規模なアパートなので少し広いロビーでは、今、子供たちの書初めが掛けられている。 天保15年の元旦、江戸時代の儒者・佐藤一斎も書初めを為した。 佐藤一斎筆「甲辰元旦試筆」。 説明書きには、こうある。 <試筆は新春に字を書くいわゆる…

紅白梅図。

今の時季、時節のというか、頃合いのというかのテーマに、「紅白梅図」がある。初詣での東博にもある。二曲一隻の紅白梅図屏風。 ずいぶん地味なというか、枯れた紅白梅図だな。 絵描きの名は、山田抱玉。ンッ、知らない名である。説明書きにはこうある。 <…

いろは。

やっぱり帝京が強かったり、初雪が降ったり、大島渚が死んだり、といったことなどがあり、東博での「博物館に初もうで」、一向に進まぬうちに一月も半ばを過ぎてしまった。今日から数日、初詣でがらみに触れよう。 日常の私たち、どういう文字を使っているか…

60’s、抱き寝の長ドス。

60’s、シックスティーズ、1960年代、若い私が寄り添っていたものは何だったかな、と考える。 文学では、やはり三島由紀夫。それに野坂昭如。絵描きでは、何と言ってもギューちゃん・篠原有司男。歌い手では、終わりの方ではあるが藤圭子。皆んな、この…

雪だ、初雪。

雪が好きだ。年をとってからは雨も好きになったが、雪はずっと前から好きである。 雪に降り籠められない所にいるから、そんなことが言えるのだ、ということはよく解っている。しかし、そうは言っても、白い世界美しい。白銀と言わずとも、普通の町中が雪化粧…

帝京強し。

やはり、帝京の強さは頭抜けている。第49回ラグビー全国大学選手権、帝京が筑波を破り史上初の4連覇をとげた。帝京時代に入った、といっていい。 日本の大学ラグビー、その中心は早稲田と明治、なかんずく早稲田であった。何しろ大学選手権の3割は優勝し…

蛇づくし。

十二支それぞれに動物が当てられていることには、さしたる意味はないそうだ。それよりも、その理由が、然としないそうなんだ。 今年の干支は巳。元々は、子宮内の胎児の形を表している文字らしい。本来の読みは、「し」である。それを「み」と読み、「蛇」を…

クラス会。

近所に小ぶりな大学がある。リタイアした後、そこのエクステンション・スクールというところに行っている。週に一回、もう6年ほどになる。来ている人は、女性が多い。もちろん、ほとんどの人は年寄り。 昨年春から夏のクラスに、私を含め男が3人いた。10…

松竹梅。

年初めの我が家の生け花、松と千両に水仙。もちろん、大したものではない。しかし、暫らく前から、「博物館に初もうで」を謳っている東博の前には、大きな生け花がある。 年初めの吉祥の代表、松竹梅である。 松と竹と梅を、ただ一纏めにしただけのようにも…

初詣。

昨日、散歩がてら初詣に行った。でも、正月2日は、ラグビーの全国大学選手権の準決勝があるから、その後、夕刻。 ベスト4に残ったのは、帝京、早稲田、東海、筑波の4校。抽選で、帝京対早稲田、東海対筑波の組み合わせとなる。今の大学ラグビー、帝京が頭…

忘れられない4景。

1年、すぐ流れていく。速いものだ。去年もそう。速かった。 春夏秋冬、いや、年の初め1月からだから、冬春夏秋から1枚ずつ、「これ、忘れられない」ってものを4枚残しておきたい。 まず冬。 もう2年前になる。3.11の大震災の後、三陸へ行こうと思っ…