2012-01-01から1年間の記事一覧

師走、新宿。

一週間前、新宿へ行った。ここ何年か12月恒例となっているゴールデン街のバーでの犬飼三千子展を見るため。いつも一緒に行くR.H.に加え、H.I.の3人。 紀伊国屋の前で待ち合わせ、まずはおでん屋へ。芸がないが、いつも同じ。 新宿通り、紀伊国屋の斜…

レ・ミゼラブル。

パンをたった一つ盗んだだけで、19年もの間投獄されていたジャン・バルジャン。仮出獄となるが、世間の目は冷たい。 ただ一人、食事と宿を与えてくれたミリエル司教をも裏切る。銀の燭台を盗んで去る。すぐに捕まったジャン・バルジャンを連れてきたお巡り…

危険なメソッド。

20世紀初め、1904年、チューリッヒ郊外の精神病院へ一人の若い女性が運ばれてくる。馬車の上で顔を歪め喚き散らすこの患者、ロシアから来た少女。名を、ザビーナ・シュピールラインという。 この若い女性の担当医は、カール・グスタフ・ユング。29歳…

松井の引退。

予想されていたことである。しかし、やはり、感慨は深い。 松井秀喜らしいけじめのつけ方である。日本の球団へ戻ってくることなど考えてはいないだろう、とは思っていた。そんなことがなくて良かった。 しかし、恐らく何日か前までは、ニューヨークの自宅の…

007 スカイフォール。

「007シリーズ」、50年になるそうだ。「007 スカイフォール」は23作目、という。MI6の不死身のエージェント、ジェームズ・ボンドも6代目。私の世代では、ジェームズ・ボンドは、やはり初代のショーン・コネリー、という人が多いが、今の6代目…

お休み。

ここ何年か、2日続けて新宿で飲むことなど、まあない。久しぶりに、昨日、今日、新宿で飲んだ。昨日は東口、今日は西口。 昨日も遅かったが、今日も遅く帰ってきた。ブログを書くのは億劫。お休みにします。

人生の特等席。

暫らく前から、「見落としちゃったのかなー、私」って心配していることがある。「あの人が、この映画のことを書かないわけがないのに」って思いながら。 あの人とは、向井万起男であり、この映画とは、「人生の特等席」のことである。封切られてからひと月は…

シルク・ドゥ・ソレイユ 3D。

カナダに本拠を置くシルク・ドゥ・ソレイユは、とても成功した集団らしい。いや、成功っていうのは、事業としてという意味だ。企業体として、という意味で。 何しろ、レジデント・ショー、常設で公演を行っているのが、ラスベガスの幾つものホテルの特設会場…

東京駅(14) 私のロスコ。

<東京駅の丸の内口に、ロスコ・ロードがある。・・・・・。いずれにしろ、ロスコ通りである>、とキーを打ってから2年半以上となる。 一昨年の5月であった。「東京駅のマーク・ロスコ」、というタイトルであった。創建時の姿に復原工事中の東京駅丸の内駅…

東京駅(13) 北原亞以子の物語。

<東京駅では、≪あさかぜ≫に乗る佐山とお時の姿を見た者があった。たしか、目撃者は十三番線ホームに立って、十五番線の発車ホームを見たということだった。しかし、東京駅では、その間に十三番、十四番のホームがはさまっている。列車の発着の頻繁な東京駅…

東京駅(12) 赤レンガ高架橋。

いつの間にか短期連載となってしまった「東京駅」のことごと、第3回目の「お雇い外国人頑張る」の中でフランツ・バルツァーに触れ、赤煉瓦のアーチ橋にも触れた。 赤煉瓦のアーチ橋がなければ東京駅はなかった、は言いすぎにしても、東京駅と赤煉瓦のアーチ…

東京駅(11) ステーションギャラリー(続き×3) 回廊。

ステーションギャラリーの2階、回廊となっている。 北口ドーム、八角形。 上の方に見えるのが2階の回廊。下は、ドーム下の1階。 回廊には、東京駅の現在までの変遷を記したものや、展覧会案内などが貼られている。 「明治の頃」。 <1872(明治5)年…

東京駅(10) ステーションギャラリー(続き×2) 休憩室。

ステーションギャラリー、2階の展示室を出ると、ラウンジ(休憩室)につながっている。 もちろん、壁はレンガ壁。ベンチもある。反対側には、ガラス窓。 東京駅丸の内北口の2階から見える駅前。 左に見えるビルはJPタワー、右側の大きなビルは丸ビル。 …

東京駅(9) ステーションギャラリー(続き) 階段。

ステーションギャラリー、3階の展示室へはエレベーターで上がる。3階から2階の展示室へは階段で降りる。 階段、そして、その壁面、これがとても趣がある。ステーションギャラリーならでは、と言ってもいい。 3階から1階への階段。 角っぽい螺旋階段。美…

東京駅(8) 東京駅復原工事完成記念展。

<東京駅復原工事の完成を記念して開催される本展には、9人(組)のアーティストが「東京駅」と「鉄道」をめぐる作品を出品します。日本の近代化にとってきわめて重要な役割を果たした鉄道、そして日本の鉄道の中央駅であり歴史的な意味を持つ東京駅を、ア…

東京駅(7) ステーションギャラリー。

東京ステーションギャラリーが東京駅の丸の内駅舎に作られたのは、1988年のこと、国鉄分割民営化の翌年。 この年、青函トンネルと瀬戸大橋が開業、日本はバブル経済真っ只中にあった。年に5〜6回企画展が催された。時折り、ウヌッというようなものがあ…

東京駅(6) ドームの下、影絵遊び。

丸の内北口のドームを振り仰ぐ。 ドーム内の装飾レリーフも、98年前の姿そのままに復元された。 その真下を見る。上のドームと呼応するように丸く縁どられた床、人が行き交う度に、その模様さまざまに変化する。まるで影絵のよう。 お嬢ちゃんが立っている…

東京駅(5) 地下街。

東京駅、八重洲側から丸の内側へ地下を通って抜ける。地下街と地下通路。 地下街やその周辺図がある。 江戸ー東京、八重洲ヒストリーなんてものも。 こういう標識、地下街には付き物。 新幹線の時刻表も。 さまざまな何々ストリートがある。ラーメンストリー…

東京駅(4) 2か月前。

復元された東京駅の開業は10月1日。その少し後、丁度2か月ほど前、近場での用の後、見に寄った。 夜8時すぎ、八重洲口から地下街を通り丸の内側へ抜けた。 丸の内北口から外へ出てすぐ。 駅舎から少し離れ、南口の方を見る。 ドームの部分に、レンズを…

東京駅(3) お雇い外国人頑張る。

<JRの東京の主要駅、つまりあの鉄道嚆矢の新橋駅から始まり、上野、品川、新宿、渋谷、池袋、さらに遠くは立川、八王子など、これらは皆明治の鉄道建設期にすでに誕生している。しかし中央に君臨する東京駅は、最も後発の主要駅であった。誕生は大正3年…

東京駅(2) 8か月前。

8か月近く前、4月下旬の東京駅丸の内口、囲みのパネルはあるものの、駅舎の上部は姿を現していた。 丸の内駅舎右側。復原された南入口のドームが見える。 中央口を見る。 ンッ、煩いことを言わず、感覚的に捉えれば、アムステルダム駅の中央口に似ていなく…

東京駅(1) 復原成る。

今年の建造物、前期はスカイツリーで後期は東京駅の復原、となろうか。 1914年(大正3年)竣工の東京駅、1945年(昭和20年)の空襲で焼かれ、いわば元の姿とは異なる姿で60有余年を過ごした。が、5年余の歳月をかけ、完全に辰野金吾設計の元の…

東博の紅。

腹にきた風邪、一昨日、昨日と点滴を打ったら、大分良くなった。 東博、秋の庭園開放、今日で終わる。で、一昨日、点滴を打った後、見に行った。半月前には、未だしの状態であったが、紅葉の度合い、進んでいた。 でも、「東博の錦繍」とは言いにくい。”錦繍…

風邪。

4、5日前より風邪。週初め医者に行ったが、昨日から腹がおかしい。ほとんど食べられないのが困る。

貧困、格差、排除、煽動、愛国。

<震災の前までは、貧困や格差に対して何とかしなければいけないという世論が盛り上がっていた。それが、震災を機に、一気に論調が変わった。復興に必要な多大な財源を理由に、震災以前からの格差問題や貧困問題は棚上げされている>。『弱者の居場所がない…

貧困、格差。

現代の貧困、貧困の現在を考える。 人類の歴史、貧困の歴史であった。 貧困を減らすものは何か? 援助か、共産主義か、国家支出か、あるいは、グローバリゼーションか。いずれも貧困を生み出してきた。 こういう状況、世界中あちこちで行われている。デモで…

ラグビー早明100戦目。

12月最初の日曜は、関東大学ラグビー対抗戦、最後を飾る早明戦の日。今年は、1923年以来の対抗戦と、大学選手権での対戦を合わせて丁度100戦目となる。 ここ数年の対抗戦、帝京大が強い。頭ひとつ抜け出ている。今年もそう。 ところが先週、その帝…

人類史は、貧困史。

経済史と限定せずとも、より広い人類史そのものが、貧困史と置きかえられるのか、という印象を持った。 3日前深夜のNHKBS、「アニメ貧困史」。サブタイトルは2本。一つは、「貧しさはどこからやってきたのか」、もう一つは、「貧困とはどういうことか…

飲みすぎ、お休み。

昼、学校。授業1時間半受ける。学食で昼飯。1グラム1円の計り売り、今日は、382円。後、図書館で勉強もどき約2時間。夕刻、シネコンへ。映画観る。 映画が終わった後、まっすぐ家へ帰ればよかった。しかし、帰らなかった。安い居酒屋へ寄った。今しが…

ユリノキ。

東博本館裏の庭園の色づきは今ひとつであったが、こちらの方はピタリであった。 本館前のユリノキである。 北アメリカ原産の落葉樹。 ンッ、少し盛りを過ぎているかな。落葉しはじめている感じあり。でも、美しい。 小さな説明板には、こう書いてある。 <明…