2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Ⅰ5時17分、パリ行。

イーストウッド、ウディ・アレン、タランティーノ、新作の公開が待ち遠しいなという監督は何人かいる。面白いんだ、彼らの作品。 それでも見逃すのが出てくるようになった。だんだん出かけるのが面倒だな、と思うことが多くなってきたためだ。だから、見に行…

スターリンの葬送狂騒曲。

今ロシアでは、憲法改正の是非を問う国民投票が行われている。投票最終日は7月1日であるが、今日まで4日間の途中集計では、賛成が76%を占めている。 ロシアのことなどそれがどうしたであるが、それがそれがどうしたでは済まない投票である。 現在4期…

ウィンストン・チャーチル。

この男、ウィンストン・チャーチルはすこぶるつきの面白い人物。 ウィンストン・チャーチル、暫らく前に記した『女王陛下のお気に入り』の18世紀イギリス女王・アンのレスビアン相手、マールバラ公爵夫人のレディ・サラの後裔。当然のこと、貴族の生まれで…

ヴィクトリア女王 最期の秘密。

日が没する所はないと言われた大英帝国、それを成したのはヴィクトリア女王。 男といわず女といわず乱倫が常態かと思われる歴代イギリス王室の中、ヴィクトリアは人倫に悖ることはしなかった。伯父伯母など周りの王族の乱れた行いに、母親が厳しく育てたため…

女王陛下のお気に入り。

16世紀のスコットランド女王・メアリーとイングランド女王・エリザベスから時代が下った18世紀のイングランド王室、時の女王はアン。 アン女王、断頭台の露と消えたスコットランド女王・メアリーと種をもらったヘンリーとの間のジェームズ1世の後裔であ…

ふたりの女王 メアリーとエリザベス。

UK・連合王国と言われる国・イギリス、ウェールズはイングランドが併合したもの、後に南部が独立するアイルランドもそう、が、残るひとつスコットランドとイングランドとの間柄はそうではない。少しややこしい。スコットランドでは、今でもUK・連合王国…

マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ。

3日前、映画に行った。『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』。その何日か前と同じく観客は3人であった。2日前にも映画を見に行った。リュック・ベッソンの『アナ』。この春に封切り予定であったが、新型コロナで封切が今月にずれこんだもの。ウィークデ…

天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント。

自称、他称を問わず、天才と言われる人はいる。オレたちとは違うな、やはり、といった人がいる。 そのような人が107人出てくるのだが、皆さん案外まともなこと、当たり前のことを言っている。天才の頭の中も、オレたちの頭の中とさほど変わらないじゃない…

フジコ・ヘミングの時間。

夜来の雨、昼過ぎまで降り続く。 寝床の中で樹々に当たる雨音を聴くのは心地よい。 昼近く、窓の外、雨が降りしきる光景を見る。大小の樹木の葉は、濡れて光っている。幹や枝は、その肌色を深くしている。 雨の中を歩くのが好きだった。しかし、杖をつくよう…

どうするか、これから。あなたが決めればいいんです、と医者は言う。

3月上旬、人間ドックを受けた。その後の緊急事態宣言、外出自粛で、医者からの説明は延び延びとなっていたが、今日説明を受けた。 その間、いついつどうですか、と病院から電話があったことに、病院へ行くことが嫌なので私が断ったり、レギュラーの医者がモ…

私は、マリア・カラス。

1923年、貧しいギリシャ系移民の子としてニューヨークで生を受けたマリア・カラスは、不世出のディーヴァとなっていく。が、「幸せも不幸も選べない。神様お願い、打ち勝つ力をください」、と語る。 マリア・カラスの才能に初めに気づいたのは、母親だっ…

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー。

米中冷戦の時代が来るのか、現状ではまだ分からない。が、1989年11月10日のベルリンの壁崩壊、さらに1991年12月25日のソ連崩壊、つい30年ほど前までは米ソ冷戦の時代であった。 さまざまな人が亡命を試みた。東から西へと。成功した人もい…

パリ・オペラ座 バレエ・リュス。

20世紀初めの1909年、セルゲイ・ディアギレフに率いられた「バレエ・リュス」がパリで公演をする。 ベルエポックのパリを熱狂させる。パリの芸術家をも巻きこんでいく。 ピカソ、マティス、ローランサン、コクトー、シャガール、ミロ、ダリ、ドビュッ…

パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち。

世界最高のオペラハウスは、モスクワのボリショイ劇場かパリのオペラ座。ほぼ間違いはなかろう。 ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座、350ー60年の歴史を誇る。 その世界に君臨するパリ・オペラ座の裏舞台をみつめる。 5年前の2015年、『…

ザ・ダンサー。

ステファニー・ディ・ジューストという監督も、ソーコという主演女優も、この作品で取りあげられているロイ・フラーというダンサーのことも、いずれもまったく知らなかった。 1862年生まれのロイ・フラー、アメリカでダンサーとして人気を集めるが、19…

ジュディ 虹の彼方に。

若くしてスターダムを駆けあがったジュディ・ガーランド、何故に、壮絶な人生を送らねばならなかったのか。いや、何故に壮絶な人生を送ったのか。 薬物の過剰摂取が原因で、何故に旅先ロンドンのホテルで、最期を迎えねばならなかったのか。47歳の若さで。…

ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~。

類い稀な歌唱力でアメリカン・ポップスのディーバとなったホイットニー・ヒューストン、その知られざる素顔に迫る。 世界を熱狂させたアメリカ・ポップシーン史上最高の歌姫の光と影。 <ただ、愛されたいと思っていた>、と惹句に。 『ホイットニー ~オー…