2015-01-01から1年間の記事一覧

王妃の館。

パリ、ヴォージュ広場に「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」という名のホテルがあるそうだ。名が示すように由緒正しき五つ星である。しかし、その内情は厳しい模様。 片や日本に、倒産寸前の小さな旅行会社がある。 この両者が手を組む。そんなこと…

ナイトミュージアム エジプト王の秘密。

ニューヨーク、セントラルパークの西側に自然史博物館がある。ずいぶん昔、アメリカン・ミュージアムと呼ばれていたころ一度だけ入ったことがある。バカでかい恐竜の化石などがあった記憶がある。 主人公は自然史博物館の警備員・ラリー。なんでも夜になると…

ミケランジェロ・プロジェクト。

『ミケランジェロ・プロジェクト』、昨年秋公開されることになっていたが中止された。日本での公開自体、中止か、という状態であった。 ジョージ・クルーニーが製作、脚本、監督、そして主演を務めるこの作品、アメリカでも大ヒットというわけではなかったよ…

ブログ、しばらく休みます。

今までのパソコンはウインドウズビスタ、もう7、8年になる。そろそろ買い替える時期であろう。 近場の店で買おうと思いK’電気へ行ったら、商品がない。パンフレットを置いてあるのみ。今まで買っていた秋葉原のヨドバシカメラへ行った。が、出てきた営業…

ヴァチカン美術館 天国への入口。

何時のことだったか、世界の4大美術館、博物館を考え記したことがある。 ルーブル、ブリティッシュ・ミュージアム、メトロポリタンの3つは決まりだが、4つ目が悩ましい。 サンクトペテルブルグのエルミタージュか、マドリードのプラドか、昨日触れたアム…

みんなのアムステルダム国立美術館へ。

たしか昔、グリコの宣伝コピーに「一粒で二度おいしい」、というものがあったような気がするのだが、違うかな。 ウケ・ホーヘンダイクという女流監督による『みんなのアムステルダム国立美術館へ』も、「一粒で二度おいしい」の類いに思われる。5年前には、…

ナショナル・ギャラリーの舞台裏。

修理、修復をする人がいる。額縁を作る人がいる。ギャラリートークをするキュレーターがいる。運営を討議する人がいる。床に掃除機をかける人もいる。 イギリスが誇るナショナル・ギャラリー、名画の宝庫。それよりは、その舞台裏を見せてくれる。 右はナシ…

平塚ショウ展。

小規模ながら、張りつめた展示である。 平塚ショウ展。 画廊へ入ってすぐのコーナー。 予感シリーズより≪遥か彼方向こうへ・・・≫。 木にgesso、鉛筆。 H120×W155m/m。 案内状の中で、作家・平塚ショウはこう記す。 <自然界の事象の内外へと…

奥宣憲書作展。

昨夜晩く帰ってきたら大きな封筒が届いていた。差出人は、従兄弟の連れあい。何人もの孫に囲まれているおばあちゃんだが、アグレッシヴな女性である。 奥宣憲の書作品集が入っていた。今夏、原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)で催された「日本の…

犬飼三千子展。

毎年、団体展やグループ展は数知れず、という犬飼三千子であるが、ギャラリー・オカベでの個展は2年ぶり。 ギャラリー・オカベ、銀座4丁目和光の裏。 5時前、ギャラリー・オカベへ入る。 犬飼三千子、5メートルの大作を出す、と言っていた。が、それはな…

新選組と閻魔さま。

そこでしか売っていないというものがある。今日、それを買いに流山の新選組最後の本陣跡の少し先、秋元へ行った。 この建物が新選組流山本陣となった蔵。近藤勇、土方歳三、離別の地である。 このすぐ先に秋元があり、秋元のすぐ先には、 この閻魔堂がある。…

浅草の野菜展。

ひと月ほど前、和紙の作家・河瀬和世さんから手紙がきた。浅草のギャラリーでのグループ展の案内状。 小さな和紙の封緘紙。おっしゃれー。 浅草、雷門通りを進み、吾妻橋で隅田川を渡ると、通りの名は浅草通りとなる。その通りを7、80メートルばかり歩き…

哲学するモノクローム。

山宣の日本表現派展の会場で杉浦に会った。同じ都美術館の版画展に小澤が来ている、という。小澤に電話し、入口で会う。 日本版画協会の第83回版画展。 版画展、初めてであるが、長い歴史を持つ大がかりな展覧会。 この後ろ姿の二人、2、3日前に見た覚え…

山宣お気に入りの剱岳。

たまたまであるが、昨日昼すぎテレビをつけたら「剱岳をゆく」というものが現われた。 剱岳、行ったことも見たこともない。山本宣史・山宣の絵で知っているだけである。標高2999メートル、3000メートルには1メートル足りないそうだが、いや、ずいぶ…

後藤亮子展(続き)。

昨日の後藤亮子展、途中で眠くなり半ばで打ち切り、寝てしまった。 眠くなった理由は明白。その前日のラグビーW杯の対アメリカ戦、朝まで付き合い完全徹夜、その後、ひとりで祝杯をあげ、とジジイにあるまじき行ないをしていた故。 2年半ぶりの後藤亮子展…

2年半ぶり 後藤亮子展。

後藤亮子、2年半ぶりに個展を開いた。 前回と同じく銀座7丁目の「画廊宮坂」で。 銀座7丁目、昭和通りの1本手前、画廊宮坂、小ぶりな看板を出している。 銀星ビル4階、画廊宮坂。 古い仲間、後藤亮子の個展会場で集まることになっている。 集合時間は4…

すべては対南アフリカ戦、3点ビハインド、ノーサイド間際の決断から始まった。

ラグビーW杯イングランド大会、今日の日本対アメリカ、1次リーグの最終試合である。 グループB、日本はここまで2勝1敗、このアメリカ戦に勝てば3勝となる。しかし、昨日スコットランドがサモアに勝ったため決勝トーナメントへの道は閉ざされた。 しか…

博物館でアジアの旅。

東博の東洋館がリニューアルオープンしたのは2013年1月。もう3年近く経つ。その間、東博へ行く度、東洋館へは寄っている。その内、新しい東洋館の紹介をじっくりと、と思いながら。時折り展示も変わるし、と。 が、いつしか時間だけが過ぎていってしま…

絶世の美女。

エジプト文明は5000年の歴史を持つ。内3000年は古代エジプト。有名無名多くのファラオが君臨した。その王妃も女王も。 先般、古代エジプトの4人の王妃と女王が東博へやってきた。古代エジプト最後の女王・クレオパトラを含め。 東博正門横。 この日…

街々邑々 勝手に鎌倉案内。

丁度2年前、石田宏は洒落た書『ほろ酔い画帖 街々邑々』を上梓した。日本ばかりじゃなく、外国の街々邑々をも含んだ画文集。 昨年は、”街々邑々”の第2弾として、『京浜東北沿線の街々』をDTPで作製した。そしてこの夏前には、その第3弾『街々邑々 勝手…

第58回新象展。

昨日の化学賞、日本人の受賞はなかった。そりゃそうだよ、3日続けてノーベル賞を取るなんて、さすがにそれは欲張りだ。 と、今日は、文学賞だ、いよいよ村上春樹だ、と日本のあちこちで人が集まっている。 ないって、村上春樹のノーベル賞はないって、と私…

連日の受賞、こんなことあっていいのかな。

昨日も記したが、ノーベル賞というもの2、3年に一度貰うのがほどいいバランスではないか、と思っている。 が、また取った。 7時前、NHKのニュースを見ようとしたら、こういう画面が現われた。 なんと日本の学者、昨日に続き今日もノーベル賞を取った。…

世のため、人のため。

ノーベル賞ウィークが始まった。去年は3人もが取っているのだから今年はいいや、ないだろう、と思っていた。2、3年に一度ぐらいがほどいいんじゃないか、とも。 しかし、初っ端の医学・生理学賞でいきなり取ってしまった。 北里大学の特別栄誉教授・大村…

フォワード戦を挑み、スクラムを押すジャパン、涙が出る。

強豪の南アフリカに勝った。これもいけるぞ、と臨んだスコットランドにはミスが重なり大敗した。そして、昨夜半のサモア戦にも勝った。それも完勝。 ラグビーW杯2015、日本は驚くべき進化を遂げている。 ディフェンスが凄い。低いタックルで、巨漢相手…

田畑弘 文子 記念展。

何年前からであろうか、年に2回新宿ヒルトン地下のアートスクエアへ行っていた。初夏の真樹会展、秋のレザン展。共に田畑弘の弟子である古い仲間・後藤亮子が出展しているから。 しかし、先生の田畑弘さんが亡くなり、昨秋のレザン展が最終展となった。 こ…

グエルチーノ展。

バロック絵画と聞けば、まず思い浮かぶのはカラヴァッジョ。ちょっと濃すぎるな、日本人の美意識には少し合わないな、という思いを持っている。 カラヴァッジョより少し後、同じイタリアにグエルチーノが現われる。1591年、北イタリア、ボローニャ近郊の…

鳥獣戯画。

『源氏物語絵巻』、『伴大納言絵詞』、『地獄草紙』、・・・・・、日本にはさまざまな絵巻物がある。中で、誰でもが知っているという認知度ダントツの絵巻物は、これであろう。 兎と蛙が相撲を取り、兎が蛙にぶん投げられている、という場面がよく知られる鳥…

バー十月 犬飼三千子展。

個展、グループ展、団体展、多様な発表機会のすべてにコミットしている犬飼三千子、新宿ゴールデン街バー十月での小品展は、今年は9月。 バー十月での犬飼三千子展へは何時もつるんでいく久木に加え、今年は杉浦と高橋も参加した。区役所通りの「早い、美味…

今宵、多くの大相撲愛好家の心、やるせない。

大相撲9月場所、今日は14日目である。楽日ではない。 千秋楽を待たず、今場所に触れることがあるとは思わなかった。 ことの始まりは、白鵬であった。 初日、白鵬が隠岐の海に敗れた。 白鵬、2日目も嘉風に敗れた。 先場所の楽日にも記したが、白鵬の力、…

山口小夜子 未来を着る人(続き×2 影向)。

2003年から2007年の山口小夜子の死まで続く生西康典と掛川康典とのユニット。 『影向』。 構成・演出・衣装・出演:山口小夜子。 映像:生西康典、掛川康典。 音楽:八木美知依。 撮影:掛川康典。 撮影・編集:白尾一博。 タイトル命名:松岡正剛。…