2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雪の里アート巡り(8) 農舞台。

まつだい郷土資料館を出て農舞台へ。 道は除雪されている。が、周りは雪。 雪の向こうに人影がある。 レンズを拡大すると雪の中に4人の人がいる。マッチ棒で作った家のようなものも見える。 これがSNOWART TRAILらしい。 すぐ目の前には農舞台…

雪の里アート巡り(7) まつだい郷土資料館(続き)。

2階へ上がり、外を見る。 十日町と同じくまつだい(松代)でも暫らく雪は降っていない模様。 3月初めで根雪は1メートルばかり。 資料館にはこういうものがあった。 「松代町の年次別積雪図」。新潟県立松代高等学校の調査によるもの。ここ5、60年の松…

雪の里アート巡り(6) まつだい郷土資料館。

信濃川から宿へゆっくりと歩いた。何人かの人が私を追いこし遠ざかっていった。しかし、薄暮の町中には人の姿は驚くほど少なかった。宿も静か、夕食時にも誰にも会わなかった。 翌日、ほくほく線で十日町の次の駅・まつだいへ行く。 北越急行ほくほく線、第…

雪の里アート巡り(5) 雪の信濃川に赫赫たる夕日。

越後妻有・十日町、「雪と織物と信濃川」それに加えて「火焔型土器」、という在所。 信濃川を見に行く。 さほど離れてはいない。道路の除雪はなされている。時間は5時前。間もなく陽が落ちる。のんびり歩いても、雪の信濃川へ落ちる夕日が眺められる。 越後…

雪の里アート巡り(4) 雪あそび博覧会。

越後妻有の「大地の芸術祭」今冬の部、今月12日まで催されていた。越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の内外でも。 雪あそび博覧会。 雪あそび博覧会、何人かの作家が参加している。 曽谷朝絵≪Splash(仮)≫。 雪にSplashとはこれ如何に、や…

稀勢の涙で終わらせてはいけないであろう。

まさか、まさかの大逆転であった。 日本中が稀勢の里の大逆転劇にカタルシスを感じており、稀勢の里の涙にカタルシスを味わっている。 日本国民の多くが、「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」、と貴乃花に賜杯を渡す時に絶叫した16年前の小泉純一郎状…

雪の里アート巡り(3) 越後妻有里山現代美術館「キナーレ」(続き)。

今、地球の周りの宇宙には、役目を終えた人工衛星がいっぱい周回しているようだ。そう言えば、いつかもそういうニュースをやっていた。当然海外でも報じられているのであろう、スイス生まれの2人の作家がそういう作品を作った。 ゲルダ・シュタイナーとヨル…

雪の里アート巡り(2) 越後妻有里山現代美術館「キナーレ」。

十日町市博物館から歩いて10分少し、越後妻有里山現代美術館「キナーレ」へ。 十日町を中心とする越後妻有地方、「雪と織物と信濃川」プラス「火焔型土器」の地であるが、「コンテンポラリーアート(現代美術)」の地でもある。「越後妻有トリエンナーレ・…

雪の里アート巡り(1) 十日町市博物館。

雪が好きで、年に1〜2度、ほんの数センチの降雪であっても嬉しくなる。 しかし、今年は関西には何度も雪が降っているのに関東の平野部には一度も降らない。もう今年は降らないなと思われた今月初め、雪があるところに雪を見に行った。十日町ならまだ1メー…

春日大社 千年の至宝。

お寺がらみの特別展にはやや及ばないかと思われるが、神社がらみの特別展も、東博のキラーコンテンツである。ウィークデーでも多くの人が詰めかけている。人口問題と確実にリンクしていることは言うまでもない。 約20年に一度行われる春日大社の「式年造替…

GROUP表現−10−樹・木。

日本表現派会員の山宣、団体展とは別に内々のグループ展も行っている。昨年のテーマは「イメージとしての黒」、一昨年は「アンフォルム」であったか。 今年のテーマは「樹・木」である。 京橋のギャルリー・ソレイユ。 まだ寒い頃であった。 間口が狭く細長…

瑛九1935ー1937 闇の中で「レアル」をさがす。

1911年に生まれた瑛九(杉田秀夫)は、1960年48歳で死ぬ。若死である。 2012年、東京国立近代美術館は、若い頃からの瑛九の友人・山田光春旧蔵の瑛九の作品と資料をまとめて収蔵する。 規模は小さいが、山田正亮展と並び近代美術館で1935…

雄渾な水茎の跡、候文なら芳墨の香弥増す。

新槐樹社会員・光田節子の作品「私の山」を観に国立新美術館へ行くようになって7年になる。毎年、赤っぽい「私の山」と緑っぽい「私の山」の2点と対峙している。 同時期、国立新美術館では幾つかの催しが開かれている。今年から文化庁のメディア芸術祭は開…

光田節子もエンドレス。

50年以上にわたり5000点を超える作品を描いてきた山田正亮の活動、確かにendless、エンドレスである。セザンヌみたいだなとか、カンディンスキーみたいだなとか、ミニマルアートなのかとなったり、ウヌッ、マーク・ロスコか、という山田正亮の…

endless 山田正亮の絵画。

ひと月前のブログ中断前には、映画がらみのことを記していた。昨年からの積み残しもあり、ある程度の数が溜まってきたので。が、それにかかると長くなってしまう。先にここ暫らく2月、3月に行った美術館、展覧会関係を幾つか記すことにする。 今からいえば…

私の「あと千回の晩飯」。

<いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと千回くらいなものだろうと思う。>、と山田風太郎が朝日新聞朝刊に記したのは平成6年10月6日であった。 続けて、<といって、別にいまこれといった致命的な病気の宣告を受けたわけではない。七十二歳になる私が…