2019-01-01から1年間の記事一覧

ほどよい齢に。

時折り、早く年寄りになりたいなと思っている人がいる。先ほどから、あれは誰だったかなと思いだそうとしているのだが、思いだせない。一般世間にほどほどに知られている若い人だったんだが。仕方がない。 ところで、色川武大はその風貌からそこそこの年齢で…

正倉院の世界展。

令和への代替わりの後、東博では「御即位記念」の催しが幾つか持たれた。11月16日の大饗の儀の日に触れた「天皇と宮中儀礼」もそのひとつであるが、メーンはこの「正倉院の世界」展であろう。 東博正門前にはいつものようにバイクやチャリンコが停められ…

斎藤ちさと なみとα展。

奥野ビル505号室を出ると、すぐ近くに表から見ると白っぽい部屋があった。静かな、というか静謐な感を受ける。 それまで505号室の丸山恵美子の派手やかな部屋にいたので、余計にそう思う。 502号室のギャラリーカメリア。 後で、こういう案内状をも…

丸山恵美子 まる語り七展。

不思議な作家である。はっきり言ってよく解らない。 11月半ばの奥野ビル。 505号室、ギャラリー松林。ハブラシがベンチに座っている。 開いたドアから中が見える。 入る。 突き当たりにあるのがハブラシだなと思う。 近寄る。今年初めのNAU展で見た…

LOVE アジア。

東博東洋館のリニューアル以来、「博物館でアジアの旅」が秋の恒例となっている。 2015年は、「発見!つながるアジア」として、文化交流の視点で東洋館を楽しんでいた。サムルノリの演奏もまじえ。 2016年は、「東博X上博 夢のコラボ」。東博と上海…

犬飼三千子展。

犬飼三千子、グループ展は四六時中行っているが、個展はやはり2年に一回。 銀座4丁目和光裏のギャラリー・オカベへ。 ギャラリー内を見ると、アレッ、あの大きい作品、前回展にも出ていたのじゃないか。 犬飼三千子の個展には、毎回初日に行っている。初日…

山宣のコラージュ。

山宣(山本宣史)、水墨画や作家が膠彩画と呼ぶ絵を描いている。山や海、ヨーロッパの古い街などを。特にお得意とするのは劔岳だ。ここ7、8年の日本表現派展への出品作も、その大半は劔岳を描いたものであった。表からの劔岳、裏からの劔岳、と。水墨画や…

第87回 日本版画展。

東京都美術館での日本版画協会の版画展・・・ 今年は第87回。 日本版画協会でも毎年「なるほど」という企画を行っているが、今年はこれ。 「山口源顕彰事業」。 私は知らなかったが、山口源という方は沼津市に所縁ある版画家だそうだ。で、沼津市では毎年…

後藤亮子展。

2年に一度の後藤亮子展、今年は10月初め、銀座7丁目の画廊・宮坂で催された。 ギンザシックスの角を曲がり画廊・宮坂へ。 いつものような後藤亮子展の看板が現れる。 前回展から2年か。そんなに経った気がしない。時間がビュンビュンすっ飛んでいるんだ…

河瀬和世展。

やはり夏の頃、河瀬和世さんから和紙とコラージュの案内をいただいていた。8月の展示案内も頂戴したが、それは失礼した。 墨田区のランドマーク揃い踏みを見ながら・・・ ギャラリーアビアントへ。 ≪白い波≫ 白 和紙。 白いボードに白い和紙。朧に漂い浮か…

新宿ゴールデン街バー十月犬飼展。

毎年恒例、新宿ゴールデン街のバー十月での犬飼三千子展、今年の案内はがきはどこか洒落ている。 このところは作家の犬飼を含め5人で行く。 5時頃、久木御用達の区役所通りの清龍で集合、下拵え。 7時頃、ゴールデン街のバー十月へ。 階段を上がったドア…

今年の二科展。

ここ数年の暑い夏だと、暑気払いをする気も起らない。安倍晋三は毎年「桜を見る会」を催していたようだが、私たちの花見は飛び飛びになった。だんだんと皆で会おうということが少なくなっている。 その中で久保寺洋子の二科展には、毎年その日に集まることが…

サロン ど 東京展 長月。

Gallery銀座一丁目の丸山則夫展で会ったジョルジュ・スーラの≪グランド・ジャット島の日曜日の午後≫を思わせる女性・北野さほさんがグループ展をしているという2階のギャラリーへ先に行く。 手動エレベーターで下へ降りる。 奥野ビル202、アート…

丸山則夫展 街 Street。

8月の暑い盛りの頃には外へ出なかった。今年は9月に入っても暑さは厳しかったが、それでも少しずつ出ていった。 夏の初めの頃、写真家・丸山則夫からこのようなはがきが届いていた。 「街 Street」、今までのものとは少し異なるな、と思った。 奥野…

令和元年九州場所。

九州場所、今日、千秋楽。 初日の横綱以下役力士。 今場所、この上位陣は激変した。 鶴竜は初日から休場。豪栄道は2日目から休場、来場所はカド番となる。カド番の高安は8日目から休場、来場所は関脇へ落ちる。今場所大関から関脇へ落ちていた栃ノ心は5日…

江戸のもののけ。

歴博の夏の始め、「もののけの夏」という特集展示をやっていた。 歴博、国内有数の「怪談・妖怪コレクション」を所蔵しているそうだ。 第1章から第6章までずずーといってみる。 また、お勉強になるが。 小さなふたりの女の子の手を引いたお母さんが入って…

歴博。

大阪の民博(国立民族学博物館)は好きで、数年に一度は訪ねているが、千葉佐倉の歴博(国立歴史民俗博物館)は、ずいぶん昔に一度訪れたのみ。さして面白くないなとの印象が残る。 DIC川村記念美術館から歴博へのシャトルバスがあった。 館内へ。 まずは…

久しぶりのロスコ。

このところ身体のあちこちが痛くなってくる。 昨日は、首のところの骨・頸椎が痛くなってきた。だんだん耐えられなくなった。途中であったが、ブログを書くことができなくなった。残念ながら中断した。 「三国志」展、盛りだくさん、画期的なものであった。…

三国志。

さまざまな展覧会がある。しかしこれは、飛びぬけた展覧会であった。 「三国志」。 日中文化交流協定締結40周年記念の展覧会である。 1800年前の物語である。日本では、確としないまだ邪馬台国の卑弥呼の時代。習近平に差配されるのはシャクではあるが…

大和四寺。

JR東海のCM、<そうだ 京都、行こう。>は今でも流れているが、やはりJR東海の<いま、ふたたびの奈良へ。>は流れているのかな。暫らく見ていないような気がする。 洛中、そして洛東、洛西、洛北の洛外、いずれの京都もいいが、奈良もいい。 東博本館…

悠紀主基屏風。

今日、宮中では大饗の儀が催された。 一昨日夕刻から昨日未明にかけて、悠紀殿と主基殿で行われた大嘗宮の儀に参列した皇族の方々や内閣総理大臣はじめ政治家の皆さまが、今日と明後日の二日間に分けて招かれている。 今日のNHK、7時のニュース。 いわば…

大嘗祭。

天皇即位に伴う一連の行事の締めくくりである大嘗祭の儀式・大嘗宮の儀が、今日夕刻から始まった。 <大嘗祭は、あたかも地下を流れる伏流水のような、不思議な祭式である>(工藤隆著『大嘗祭 天皇制と日本文化の源流』 中公新書 2017年刊)。 そう、不…

藤田・早見・戦争画。

先帝・上皇と上皇后の世界平和を願うお気持ちを、新しい天皇皇后も引き継がれた日本は平和な国である。 ベルリンの壁崩壊30周年のドイツ、国内の旧東西格差が埋まらず平和とは言えない模様。不満を抱く人たちが右翼政党の支持基盤となっている。旧東側の国…

祝賀御列の儀。

秋晴れの下、祝賀御列の儀が行われた。 パレード出発時刻が近づく。 宮殿車寄せには、トヨタ・センチュリー・ロイヤルを改造したオープンカーが待機している。 日本政府は、いわゆる相見積りとは異なるようだが、トヨタ、ニッサン、ホンダ、それにロールスロ…

杉浦良允の軌跡。

昨日、15、6人のお祝いの席に招かれていた。久しぶりでスーツを着て出かけた。杖を使っているが、ゆっくりと歩いて。 夜、酔って戻ってくると、杉浦からの封書が届いている。お、杉浦のあれだなと思い封を切ると、やはりあれであった。 杉浦良允、今年の…

リーチ、そして(続き)。

「リーチ、そして」のジャパンを。 リーチ、ラブスカフニ、ムーア、そして堀江。 フォワードだ。 ジャパンの兄貴分であるトンプソン。 今回で代表からの引退を表明している。 田中史郎もおそらく今回が代表最後であろう。 W杯、3回も出ているのだから。流…

リーチ、 そして。

ラグビーW杯日本が終わってしまってから4日となる。 ここ暫らくほとんど外へ出ないので気がめいる。出るのは病院のみ。外も内も少しずつ削られていく頃となった。 <4年に一度じゃない、一生に一度だ>、という惹句があった。スタジアムで観戦する人たち…

南ア勝つ。W杯終わる。

ひと月半、楽しませてもらった。 ラグビーW杯日本2019、今日が最終日、決勝戦。 イングランド対南アフリカ。 オールブラックスを破ったイングランド有利の声が多い。が、私は日本がコテンパンにやられた南アフリカに肩入れする。 その実情は知らない。…

W杯3位決定戦。

ラグビーW杯、今日は3位決定戦。 準決勝でイングランドに敗れた王者・ニュージーランドがウェールズを破った。ダブルスコア以上で。 が、その前に琉球。 昨日、首里城が焼失した。文字通り焼け落ちた。 琉球、沖縄、何度どれだけ焼ければいいのか。琉球を…