2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

原発。

明日、自民と公明は、内閣不信任案を提出するそうだ。 大義名分は、菅政権の原発事故への対応の不手際。谷垣禎一と山口那津男、小沢一郎や鳩山由紀夫とも語らって。今なら、小沢、鳩山の子分連中、造反の可能性が高い、と踏んだのであろう。 「それがどうし…

それがどうした。

たまに乗る小さな私鉄がある。その電車の乗換え駅のホームから、小さなビルの壁面が見える。年の半分以上、その壁には枯れたようなツタが張りついている。 以前から、面白いな、と思っていた。何か、町中に大きなキャンバスを立てかけたように見えるんだ。 …

それがどうした。

このところ雨続き。いつの間にか、梅雨に入ったらしい。 半月近く前、散歩の途中に近場の公園へ寄った。桜のころは、時折り寄っていた公園。 私が、地面に散り敷いた桜花の絨毯を、”花漠”(この言葉、憶えてくださっておられようか?)と名付けたところだ。…

三島を観る(7) 補遺(続き)。

早くして世に出た三島由紀夫、その付き合いの幅は広い。 多くの戯曲や新作能を書き、自ら劇団にも深く関わっているので、演劇関係の人たち。美術関係の人たち。密やかな付き合いの人たち。自衛隊の人たちにも、顔が効いたようだ。しかし、最も広い付き合いは…

三島を観る(6) 補遺。

思うに、三島由紀夫ほど世間の注目を集めた小説家はいなかった。 芥川や太宰その他、自死した人は多くいる。幾らでも。川端康成や大江健三郎のように、ノーベル賞を取った人もいる。偉大な小説家と言われる人もいる。大の字が頭につく谷崎潤一郎初め何人(大…

三島を観る(5) 『黒蜥蜴』。

『黒蜥蜴』、元々は、江戸川乱歩の作。名探偵・明智小五郎と怪盗・黒蜥蜴との知恵比べ、怪奇ロマンだ。 それを三島由紀夫が戯曲化した。怪奇というより、耽美的で妖艶なものにと。 初演は、1962年。緑川夫人、実は怪盗・黒蜥蜴を水谷八重子(もちろん、…

三島を観る(4) 『人斬り』。

黒船来航は、1853年。将軍・徳川慶喜から朝廷へ大政奉還がなされ、明治維新がなったのが、1868年。この間、多くの人が殺されている。テロルの時代である。 最も知られているのは、大政奉還の直後、維新前夜に殺された国民的ヒーロー・坂本龍馬であろ…

三島を観る(3) 『からっ風野郎』。

三島自裁の10年前、1960年に三島由紀夫主演の映画が作られた。『からっ風野郎』、ヤクザ映画だ。 このころの三島由紀夫、まだ2.26三部作は書いてはいない。「楯の会」も創っていない。国体や天皇のことは、考えていた。しかし、その結末を自らの割…

雨の新宿、後藤の色。

真樹会展を観るため、昼すぎ新宿へ。昨日までと打って変わり寒い。そのうち、雨もポツリポツリ。 古い仲間の後藤亮子がこの会の会員で、この時期、もう何年も野郎ばかり5人で観に行っている。後藤には、夕刻参上、との連絡がいっているため、それまでの時間…

三島を観る(2) 『憂国』(続き)。

私は、時折りこう思う。 昭和天皇は、「三島由紀夫は、困ったヤツだな」、と思われていたに違いない、と。 三島由紀夫の2.26三部作が収められた『英霊の聲』の巻末「二・二六事件と私」に、三島由紀夫、こう書いている。 <二・二六事件の将校にとって、…

三島を観る(1) 『憂国』。

「史上最大規模の三島映画祭」、と謳う催しが開かれている。先週から来月初めにかけ、3週間に渉り。劇場は、角川シネマ有楽町。 三島由紀夫原作の映画化作品、三島由紀夫の出演作品、代表作から超レア作品まで、三島がらみのほぼすべての映画作品が上映され…

佛(5)。

今朝、久しぶりに、少し大きな揺れがあった。 なお、昨日までの何日かの写真、4〜5年前、アユタヤで撮ったもの。 そして、 この佛、吾が陋屋におわします。

佛(4)。

ほとけ慈悲 残るひと手に 凝縮す

佛(3)。

結跏趺坐 解脱の佛 泰然たり

佛(2)。

いずく人か 佛の首 切り落とす

佛(1)。

カーバ神殿ではない。その周り、放射性物質が流れ出しているようにも見えるが、もちろん、福島第一原発の建屋でもない。 おそらく、佛の座・須弥壇。

エディの魂。

昼すぎテレビをつけると、エディ・タウンゼントが出ていた。その内、こういう場面も出てきた。 WBCストロー級世界チャンプ・井岡弘樹が、3度目の防衛戦で敗れた時のもの。20年以上も前のこと。 井岡弘樹、その後クラスをあげ、WBAライトフライ級の…

記憶。

大震災の後、ほとんどの日本人、義捐金を送った(だろう)。もちろん、外国の人も。 最初に10億を送ったユニクロの社長、今年の獲得賞金すべてを義捐金に、と言った石川遼。満を持してかどうか、少し遅れて100億+引退するまでの役員報酬の全額、と表明…

つる、切られちゃった。

おっかさんと二人で暮らすジャック、”ミルクのようにまっ白”という名の牝牛を持っていた。しかし、その牝牛、ミルクを出さなくなってしまった。さあ、親子はどうする。 イギリスの民話『ジャックと豆のつる』のイントロは、こういうもの。今日も、ルビのいっ…

天才への道。

ポプラ社から、「のびのび人生論シリーズ」、というものが出ている。 おそらく、40年近く前から20年近く前にかけ、30数巻出されたようだ。何人かの著者名を拾うと、佐藤忠男、田辺聖子、加太こうじ、椋鳩十、田中澄江、佐藤藤三郎、羽仁進、・・・・・…

これでいいのだ!!

本人が、オレは天才じゃないか、と思っている岡本太郎のような男もいるが、肝心のご本人が、オレはバカだ、バカになりたい、と思っているのに、周りが、あの人は天才だ、と言っている男もいる。 ご存じ、赤塚不二夫のことだ。 少し前、「手塚治虫のブッダ展…

ヤジロベエ。

昨年夏、新宿へ行ったらエイサーをやっていた。威勢のいい踊り。 一昨年の夏も、新宿でエイサーを見た。踊っている人たち、元気いっぱい。 新宿へ出ることも少なくなったので、いずれもタマタマ。偶然その日に行き当たったにすぎない。年に一度、「新宿エイ…

月桃の花。

今から15年前の1996年、一本の映画が作られた。”沖縄戦終結50周年記念作品”として。 タイトルは、『GAMA 月桃の花』。 その後、営々として上映会が続けられている、という。その映画完成15周年記念の上映会が、一昨日、新宿であった。 会場に…

岡本太郎 100歳(続きの続き)。

実は、2〜3日前から、『今日の芸術』を探しているのだが、出てこない。私が持っているのは、たしか新書判のもの。どこかへ埋もれてしまったらしい。 その代わり、花田清輝の『アヴァンギャルド藝術』が出てきた。1961年に未来社から新装版として出され…

岡本太郎 100歳(続き)。

旧友が、沖縄から新宿へ来たので、夕刻出かけ、日を跨ぎ帰る。眠いが、昨日の続き。 <芸術は芸術から生れない。非芸術からこそ生れるのだ。これは私の持論だ>。 『日本再発見 芸術風土記』(昭和33年、新潮社刊)の中で、岡本太郎こう記す。また、同書の…

岡本太郎 100歳。

暫く前、青山に用があり、ついでに、すぐ近くの岡本太郎記念館へ寄った。 そこに、岡本太郎のアトリエを改装した美術館があることは知っていたが、行ったことはなかった。根津美術館へ行くことはあっても、同じ町内にある岡本太郎記念館には行かなかった。寄…

神様と仏さま。

漫画の神様・手塚治虫の、仏さま・ブッダ展を、東博で観た。 小さなころ何を読んでいたのか、憶えていない。『鉄腕アトム』は、いくらか読んでいた憶えはあるが、あとのマンガは浮かばない。いわゆる世界の名作とか偉人伝といった類いのものも、幾らかは読ん…

桜狩りの道すがら(8) 雑草。

桜狩りの道すがら余聞、今日で終わりとする。 で、少し考えたが、雑草にする。 1カ月余、いろいろなところで、さまざまな草を見た。道端、公園の下草、垣根の下、・・・・・。中で、最も眼に着いたのは、道路とコンクリート塀との境目に生えている雑草。わ…

桜狩りの道すがら(7) 芝桜。

芝桜、地を這う小さな草。 ちっぽけで地味な草であるが故に、ピンク、白、赤系濃淡変化をつけた花々を地表一面に、いわば花のカーペットとする、というのがオハコのようだが・・・ コンクリートの土留めの上から、垂れ下がっているものがあった。白花の芝桜…

ビンラディン、水底へ。

ワシントン時間の昨日深夜(日本時間、今日昼)、バラク・オバマは、「オサマ・ビンラディンをついに殺害した。正義は遂行された」、と発表した。 9.11から10年、アメリカの執念、ついに成し遂げられた。ホワイトハウス前、また、ニューヨークのグラウ…