2011-01-01から1年間の記事一覧

ゴーストライター。

フェリーが船着き場に着く。すべての車が降りても、動かない車がある。中を覗くと、ドライバーの姿はない。 ロマン・ポランスキーの『ゴーストライター』、こうして始まる。 何かありそうだな、いや、あったな、と思わせる。ポランスキー、期待を裏切らない…

エンディングノート。

69歳、たまたまではあるが、カダフィと同じ齢で逝った砂田知昭さんは、幸せな最期を迎えた。 コンガリと焼けたトーストにバターを塗りながら、生前の砂田知昭さん、こう話す。「こういうおじさんが、日本をしょってきたんですよ」、と。たしかに、そうだ。…

ツリー・オブ・ライフ。

今日のさまざまなメディア、カダフィが如何にして殺されたのか、どのように死んだのか、報じている。カダフィは、どういう男だったのか、その悪行の数々を、また、カダフィの一生は、その人生は、といったことごとを。 『ツリー・オブ・ライフ』は、人間とは…

カダフィ、遂に、殺さる。

2月半ばに始まったリビア革命、短時日で事は成る、と思っていた。しかし、その後、膠着状態が続く。 動くのは、NATOによる反体制派への肩入れから。NATO諸国の空爆を受けては、カダフィの命運も決まったも同然、2か月前にはトリポリが落ちた。だが…

特定機能病院。

他人さまより優っているものなど何もないが、医者との付き合いの長さでは、まあ、負けない方だろう。 年単位の入院も二度しているし、2〜3週間の入院なら何度か。切った貼ったの痕は、大小合わせ都合10か所。自慢にはならないが。今、馴染みの医者は、5…

芙蓉、再び(続き)。

今朝、芙蓉、また咲いた。 昨日開いた3輪は、萎れの度合いを増している。 「明日、咲きますよ」、と言われ、いただいた芙蓉、明日どころか、そのまた明日も開いた。また、3輪。 話好きで親切な女人、2日間楽しめる枝を切ってくれたもの、と思える。ことさ…

芙蓉、再び。

昨日、夕刻、散歩に出た。いつもとは別の道を。 途中で、久しぶりであの家の木を見てみようか、と思った。9月初めに芙蓉の写真を撮り、話好き、且つ親切なおばさんから、「これ、明日咲きますよ」、と言ってひと枝を頂戴した家。 芙蓉、まだ咲いていた。夕…

生き残る道。

国土は狭い。人口も少ない。おまけに、南はインド、北は中国、というバカデカイ国に挟まれている。 どちらも、バカデカイばかりじゃなく、油断のならない国だ。兄貴風を吹かせるくらいは我慢もするが、親父面をして、なんだかんだ、と言ってくる。昔っから。…

ドジョウの器量。

一昨日、米議会は、韓国とのFTA(自由貿易協定)法案を可決した。 日本の自動車産業はじめ輸出産業には、大きな打撃だ。ただでさえ、超円高なのに。日本は、どうするの。 FTAとか、TPPとか、EPAとかという言葉をよく眼にする。要は、関税その他…

ここまで来たか。

3日前のタジキスタン戦では、ボールタッチがほとんどなかった川島永嗣、リールスS.K.のキャプテンとなった。 川島のブログを見ると、昨夜ベルギーへ戻ってきて、今日は練習に参加した、と記している。時差の関係があるので、少し早めに書いたのであろう。…

桜咲く。

半月ほど前から、桜が咲いている。 私の住むアパートのベランダ、碌なものはないが、小さな桜がひと株ある。朱泥の鉢に植わったもので、高さは、7〜80cm。ひょろっとした細い幹から、なお細い枝がいくらか出ている。この春、カミさんが買ってきたもの。…

日常。

日常というか、平常というか、普段の生活に戻る。 今日は、通学日。授業を受けた後、喫煙場所へ。少し先を見ると、掃除をする人がいる。 ゴミも落ち葉も、さほど落ちてはいない。すぐに、私の立っているところまで来る。 「もうすぐ、落ち葉がいっぱい落ちる…

アジア人。

練習を見ているようだった。 パス回しや、センタリングや、シュートの。 サッカーW杯、アジア地区3次予選、タジキスタン戦。 相手が引いているにもかかわらず、タジクゴール前で面白いようにパスが通る。アルゼンチンでもこうはいくまい、と思われるほど。…

駄作だが。

力作は、昨日までにすべて載せた。だが、あとひとつ残っている。私の駄作が。 10日ほど前、空海の曼荼羅がらみで載せた私の曼荼羅は、前々回の出品作。それ以前も、似たようなもの。前回展には、ムンバイ・テロをテーマとしたものと、何やらよく解からぬも…

力作瞥見(6)。

「力作瞥見」、残るはひとり。K.M.のみ。 K.M.の作品。タイトルは、「マテーラ」。F30。カンバスに油彩。 ン、本格派だな、と思う。鈍く光る月光の下、時を経た町並が描かれている。油でなければ出せない深みのある色調の風景画。力作だ。 相当描き慣…

力作瞥見(5)。

グループ展、今日、最終日。 後片づけをし、それぞれの作品を宅配便で送り返した後、打ちあげの飲み会。 短い会期、アッという間に過ぎた。しかし、ジジババのグループにとっては、少し大袈裟に言えば、搬入日を入れ、狂乱の一週間。毎日、何らかの飲み会を…

力作瞥見(4)。

「力作瞥見」、4回目となった。まだ何人か残っている。2年余となる私のブログで、今まで紹介していない古い仲間の力作を載せよう、と考えている故。あと、数日続ける。 しかし、今日の2人の作品は、力作とは言い難い。少し趣きを異にする。 そのひとり、…

力作瞥見(3)。

好きかどうかは知らないが、世の中には、ずっと人助けをしている人がいる。K.H.もそんな人のひとり。 K.H.の作品。2点共、タイトルは同じ。「2011 夢幻」。F40。カンバスにアクリル。 タイトルに、わざわざ”2011”と入れているところから見る…

力作瞥見(2)。

今日は、木版画の力作。 K.O.の作品。左は、「森のはなし」。右は、「八月の月」。 サイズは2点共、80cmX110cm。木版画としては大きい。紙は、通常の鳥の子。 共に、黒っぽく見える。しかし、その技法は、異なる。 左の作品は、伝統的な木版画…

力作瞥見(1)。

私たちの仲間の作品、個展を開いたり団体展に出品したり、というものは、その都度紹介している。9月初めに載せた二科のY.K.や、6月末に2日にわたり載せたY.S.や、年に2度紹介のR.G.や、S.Y.や、年に何度も発表をしているM.I.たち。同期間、…

オープニング、そして飲み会。

古い仲間とのグループ展、今日、初日。 早々に、何人もの方にお見えいただいた。私の同級生にも。 嘗ての美女たちは、今では・・・・・、いや、ちょっと待て、”今では”、ではなく、”今でも”、と書かなければいけない。今でも美しい・・・・・、と。いずれに…

前祝いの飲み会。

明日から、学生時代のサークル仲間とのグループ展を行なう。 昼すぎに搬入、まずは、アミダクジ。公平を期すため、アミダクジで、各々の展示場所を決める。これは、毎回同じ。 場所が決まれば、各々自作の展示。 各人、作品の大きさはまちまち。全体の統一を…

空海(続きの続きの続きの続きの続き)。

4年前になる。私も、曼荼羅を描いた。これである。 なんじゃこれっ、て言っていただいてもかまわないが、私のなかでは、一応曼荼羅。両界曼荼羅のつもりである。 両界曼荼羅にしては、中心佛が大日如来じゃないではないか、と言われるかもしれない。ご尤も…

空海(続きの続きの続きの続き)。

空海の書、これは素晴らしい。その書の中に、密教の教えがある、とも言える。 しかし、空海と言えば、また、密教と言えば、やはり、曼荼羅だ。千変万化、さまざまな曼荼羅、マンダラがある。視覚的に興味深い。美しい。両界曼荼羅ばかりじゃなく。 曼荼羅の…

空海(続きの続きの続き)。

昨日は、いささか飲み過ぎた。すっかり悪酔いをしてしまった。修業が足りない。 自ら思う。ジジイになっても、人間ができていないな、と。 それに較べりゃ空海、恵果から密教の奥義すべてを、僅か数か月で学びとった。ただ者ではない。オイ、オイ、人間がま…

願い、届かず。

ラグビーW杯、「ジャパン20年ぶりW杯勝利なるか」の一戦、成らなかった。願い、届かなかった。 フランス、ニュージーランド、トンガに敗れ、3戦全敗のカーワンジャパン、昨日は最終のカナダ戦。既に予選リーグでの敗退が決定している。しかし、最終戦、…

空海(続きの続き)。

NHKの番組中、「曼荼羅の宇宙」の巻では、ダンサーの森山開次が、高野山はじめあちこちの曼荼羅を訪ね歩く。 「曼荼羅を見ていると、自分の身体の中に入ってくるように思った」、と森山は言う。「曼荼羅から受けとったメッセージを、ダンスで表現したい」…

空海(続き)。

東博での「空海と密教美術展」、2か月余の長期にわたったが、途中で展示品の入れ替えもあり、中には、10日間の限定公開、というものもあった。 東博だから貸し出す。しかし、大事な国宝、重文だ。ワサワサと人がくる中に、長い間置いてほしくはない、とい…

稀勢と奨菊。

面白く、見応えのある場所であった。秋場所、今日、千秋楽。 綱取りの日馬富士、大関取りの鶴竜は、序盤で崩れた。中盤まで独走していた白鵬も、終盤、連敗を喫した。躍り出たのが、稀勢と奨菊。いや、今場所は、大関取りがかかっているから、奨菊と稀勢、と…

空海。

東博での「空海と密教美術展」、スゴイ人気である。数日前には、入場者50万人を突破した。 一昨日の台風が過ぎた後急に涼しくなったが、その前、まだ暑いころ観に行った。 東博正面入口の看板の前、いつもながらバイクとチャリンコが並んでいる。こういう…