ここまで来たか。

3日前のタジキスタン戦では、ボールタッチがほとんどなかった川島永嗣、リールスS.K.のキャプテンとなった。
川島のブログを見ると、昨夜ベルギーへ戻ってきて、今日は練習に参加した、と記している。時差の関係があるので、少し早めに書いたのであろう。先ほど、「お前をキャプテンに」、という話がある前に。
ザックジャパンの正ゴールキーパー・川島永嗣が、ベルギーの一部リーグ・ジュピラーリーグのリールスS.K.へ渡ったのは、1年少し前。リールスでも正ゴールキーパーの座を奪い、今日、チームのキャプテンに指名された。
驚いた。ここまで来たか、との思いがある。
サッカーの本場・ヨーロッパへは、日本のプレイヤーも多く渡った。先達は、ドイツ、ブンデスリーガへの奥寺康彦がいる。Jリーグ以前だ。Jリーグ発足後は、カズ、ヒデ、シュンスケ、といったスタープレイヤーが続いた。
今では、ヨーロッパ各国リーグ、あちこちのクラブに日本人プレイヤーがいる。本田圭佑、長谷部誠、岡崎慎司、香川真司、長友佑都、内田篤人、・・・・・。川島永嗣も。”綺羅星のごとく”は大袈裟に過ぎるが、感覚としては、それに近い。
今は、怪我をしているので少し収まっているが、ロシアリーグから、イギリスやスペインのビッグクラブへの移籍話が多い本田圭佑ばかりでなく、先日のタジク戦で2ゴールをあげた香川真司も、ビッグクラブが狙っている。イングランド・プレミアリーグのマンUは、香川には、移籍金18億で検討しているらしい。ビッグマネーを稼ぐプレイヤー、次々に生まれそうな気がする。
しかし、そればかりじゃなく、本場・ヨーロッパのクラブで、そのキャプテンに選ばれたのは、川島永嗣が、初。ここまで来たんだ。日本のプレイヤーも。やはり、嬉しい。
リールスS.K.のHPを見ると、川島、淀みない英語を使い応じている。川島永嗣、海外志向の強い男である。日本にいるころから、英語はもちろん、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語などを勉強していたそうだ。サッカーのビッグリーグのある国だ。どこから声が掛かっても応じられるように、ということだろう。
今では、さらに、ベルギー語、ドイツ語、フランス語、その他の勉強もしているらしい。バイリンガルどころじゃない。これじゃ、サッカー選手をやめても食っていける。余計なことだが。
ベルギーリーグ・ジュピラーリーグのHPを見ると、リールスS.K.、一部リーグ16チームのお尻の方にいる。強豪、というクラブではないようだ。しかし、新キャプテン・川島のリーダーシップで、優勝を窺うチームになることを願う。
向上心の強い男・川島永嗣、今ごろ、燃えていることだろう。
柳ジョージが死んだ。今日報じられたが、何日か前。
ここ10年か20年、見ていなかったような気がするが、それ以前は、時折りテレビにも出ていたような憶えがある。何を知っている、ということはない。『雨に泣いている』くらい。忘れられない声、歌い方だった。48年生まれか。
この夏、やはり、40年代生まれ、横浜がらみの、ジョー山中も死んだ。彼についても、何を知っているわけではない。しかし、気にかかる男ではあった。
出棺の時、やはり、横浜がらみ、40年代生まれの、カシアス内藤が、棺を持っていた。癌と闘うカシアスは、元気そうで安心した。
柳ジョージの棺は、家族の人のみで送られたようだ。想い出す彼の絞りだすような歌声に、ふさわしいようにも思える。
今を盛りのサッカー選手と、40年代生まれのミュージシャンの死、その道は異なる。だが、それも人生、これも人生。