2010-01-01から1年間の記事一覧

So What(続き)。

マイルス・デイヴィスが、いつごろからジャズの”帝王”、と呼ばれていたのか。 それまでは、ルイ・アームストロングが、ジャズの”王様”であった。"帝王”と”王様”では、語感からして、”帝王”の方が上だろう。 60年代初め、「真夏の夜のジャズ」がきた。50…

So What。

「死刑台のエレベーター」がらみで、昨日、今日、マイルスのアルバムを聴いていた。 「もはや戦後ではない」、との文言が、経済白書に記載されたのは、1956年。しかし、日本は、まだ戦後を引きずっていた。 日本社会が、はっきりと変わるのは、1960…

ヌーヴェル・ヴァーグのころ。

公衆電話をかける女。ジュテーム。待てども、男は来ない。ミュートを付けたトランペットの鋭い音が被さる。 夕暮れの街中を歩く女。カフェを覗く。男はいない。夜も更けたパリの街を女は歩く。雨に濡れながら。ミュートを付けたペットの音が追いたてる。キレ…

それでも、やはり、不思議だ。

習近平が、中央軍事委員会の副主席に選出された。これで、党、国家、軍、国の行方を左右する権力すべてを、手に入れた。 胡錦濤の後継者となることが、決まった。既定路線ではあるが。 共産党一党独裁の中国でも、当然のことながら、また、そうであるから猶…

月と飛行機。

郵便局に行った後、少し歩こうかと思い、のっそりと歩きだす。別に宛てはない。 天気はいいし、暑くもなく、寒くもない。右に行こうか、左に曲がろうか、と思っているうちに、右に曲がった。信号の加減で。 この近辺、犬の散歩をしている人が多い。ジョギン…

可愛いな。

昨日来た郵便物の中に、ハガキが1枚混じっていた。 差出人は、犬飼三千子。裏面には、犬飼の作品が刷られている。表の宛名の下に、「ご覧いただけたら嬉しいです」、と書かれており、その下に小さな紙が貼り付けられている。その紙には、こう書いてある。 ”…

能面展。

4日前、後藤亮子の展覧会を観に行った折り、同じ清月堂画廊の上のフロアで、能面展をやっていた。「十八界展」、となっている。 古い能面は、時折り博物館や美術館で観ることがあるが、このような画廊で能面展とは珍しいなと思い、後藤の会場を抜け、覗きに…

やわらちゃんの引退。

谷亮子が、現役引退を表明した。 北京五輪で敗れた後、試合には出ていなかった。国会議員となってからは、小沢一郎の客寄せ、露払いのような感もあった。若手の台頭もあった。先月には、全柔連からは、強化選手の指定ランクを下げられた。いずれにしろ、引退…

感動から現実へ。

仲間すべてを送り出した後、最後に上がってくる予定のリーダー、ルイス・ウルスア、今日の昼ごろか、と思っていたら、朝10時前には上がってきた。どんどんピッチが速まっていたようだ。 長く地中に閉じこめられていた、チリの鉱山労働者33人のすべてが、…

ビバ エスペランサ!

ついに地上に戻ってきた。700メートル下の地中から。69日ぶりに。 今、NHKで流れたチリのテレビのライブ映像。 今、午後11時少し前、時差が12時間のチリでは、朝の10時56分04秒。もう12人が生還した。 チリの鉱山で、落盤事故が起こった…

女は強い。

夕刻、銀座、清月堂画廊へ。後藤亮子・澁江美代子二人展。 後藤亮子は、学生時代の古い仲間。幻想的で、清澄な画面を描き続けている。いつもは、春と秋に、属している団体の展覧会に出品しているが、今回は、二人展。 このような作品20点を出展している。…

決然とした覚悟を持つ言葉。

数日前、とても美しい本が送られてきた。 茨木のり子著『倚りかからず』(筑摩書房刊)である。 娘の亭主の父君から贈られた。この本の製作過程に、父君がやっておられる会社が関わっている。”15万部のロングセラーになっており、・・・・・”、と添えられ…

没有、指定的主題不存在。

ノーベル平和賞を受賞した劉曉波の夫人が、今日、錦州の刑務所に入っている夫に面会した、という。 刑務所内か何処か、また、劉曉波本人に、ノーベル賞が贈られたことを話せたかどうかは、不明。夫人への電話も繋がらない状況だという。中国、国家に対する反…

「08憲章」雑感。

昨日のブログ、アルゼンチンに勝ったというところぐらいまでは、まあ普通だったが、ノーベル平和賞が中国の劉曉波に、というあたりから酔いがまわってきた。終わりの方では、だんだんと朦朧となってきたので、そこで打ち切った。 今の中国の体制、大いに問題…

戦い。

夕刻外出し、8時過ぎに戻ると、既に、1対0となっている。 カミさん、日本が勝っている、という。それは、見れば解かるが、少し驚いた。岡崎が点を入れた、と言う。 どうも、監督としての旬は過ぎているらしいが、人のよさそうなイタリア人監督の第一戦。…

セイサク君とセイコちゃん。

昨日ノーベル賞を取った、鈴木、根岸両先生のクロスカップリング反応、医薬、農薬、液晶はじめ、さまざまなものに使われている、とのこともあり、日本の先端技術いかばかりか、と思い、SEATEC JAPAN 2010へ行く。 SEATEC、世界最先端の…

学問。

週に一度、近所の学校へ行っている。仕事を辞めた後、暫くしてからだから、もう3年以上になる。 1時間半の授業を受けているが、聞いたことは、右の耳から左の耳へ通り抜ける、というのが実情である。、勉強なんてものとは、ほど遠い。まあ、散歩の延長であ…

偶然に。

検察審査会の審査員は、一般市民からくじで選ばれる。ある日、偶然に。 たまたまくじ引きに当たった普通の人が、”検察は、誰それを不起訴処分にしたが、はたしてそうか、おかしいのじゃないか”、ということを審査する。くじに当たった11人の審査員は、メデ…

静かな京橋。

夕刻、京橋の画廊へ。学生時代のサークルの、先輩方のグループ展のオープニング。 私は、故あり、長い間在籍したが、ほとんどの人は、4年間で大学を卒業する。だから、同じサークルに所属していたといっても、交流があるのは、前後数年の人たち、というのが…

断髪式。

まさに、駆け抜けた。 17歳で来日、2年後の1999年大相撲の世界へ入門、その2年後には入幕を果たした。その翌年、2002年の秋場所には、はやくも大関となった。と、なんと、大関わずか3場所で、翌2003年春場所には横綱に推挙された。 この初…

組織の判断。

どのような組織であれ、判断をする、決断を下す、ということは難しいことである。常に、さまざまな判断を求められる。攻めている時の判断よりも、負の判断の方が、より難しい。悩みに悩む。 企業の場合、新規プロジェクトを立ち上げるとか、新規事業に参入す…

野暮なことは思わずに。

近所のシネコンで、「食べて、祈って、恋をして」を観る。 先週触れた「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」は、とても面白い映画だが、東京でも単館上映(渋谷、ユーロスペース)、全国どこでも掛かっている映画ではないのだろうが、これは千葉の田舎町…

雨の中の散歩。

秋をすっ飛ばしてとまでは言わないが、今年の秋、少なくとも、初秋はすっ飛ばしたようだ。 ここ10日ばかりで、猛暑から寒さを感じるような日々となった。おまけに今日は、秋らしい雨が降り続く。 いつの頃からか、雨が好きになった。春の雨、夏の雨、冬の…

琉球と力の論理。

琉球王国は、15世紀初頭から約450年間存在した。1879年(明治12年)、第二次琉球処分で、完全に日本に吸収されるまで。 しかし、建国当初から、大国・明の冊封を受ける国であった。つまり、明の属国である。明の後を襲った清の属国であることも、…

キッチュ。

以前から伝えられていたことなので、驚きはしないが、やはり、奇異な感じはする。 金正日の息子・金ジョンウンが、大将になったそうだ。この男、顔写真もなければ、確たる年齢も解からない。1983年前後の生れだというから、いずれにしろ、26,7歳の若…

覚悟を持って、対すべし。

弱腰だ、と騒がれている。確かに、弱腰であり、判断ミスである。しかし、尖閣諸島の問題、まだ第1ラウンド。 この問題、両者引くわけがない。日本人から見て、理不尽ではあっても。第1ラウンドは失った。しかし、この問題、長期戦になる。長期戦覚悟じゃな…

秋場所 千秋楽。

力が違う。まったく異なる。今場所も全勝、白鵬の連勝、62に伸びた。 今場所、星が挙がらない日馬富士ながら、真っ向勝負を挑んだ。日馬富士らしい、矢のような立ち合い、一直線で白鵬に当たった。しかし、今の白鵬には通じない。次の瞬間には、一気に寄り…

チッとも知らなんだ。

都内の病院へ行ったついでに、気になっていた映画を観る。「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」。 オランダは、レンブラント、フェルメール、ゴッホ、飛び抜けた絵描き、三枚看板(こんな言葉、あったかな?)を誇る。特に、アムステルダム国立美術館は…

ひとり行く道。

イチローの、メジャー10年連続200安打、今日成った。メジャーリーグ初の快挙。 200本目の打球は凄かった。まさにバットの真芯に当たった鋭い打球だった。以前、イチローのバットを作っている人を取材した番組を見た。イチローのバットは、他のものよ…

秋の雨。

濃淡さまざま鈍色の雲が流れていたが、昨日が中秋でよかった。流れる雲の間に間に、名月も顔を出したし。 今日は、日がな一日、雨。月はない。 数日前まで、暑い暑い、と言っていたのがウソのように肌寒い。急に秋が来た。雨も降ったし、秋はこうでなくっち…