2010-01-01から1年間の記事一覧

ハーブ&ドロシー。

世の中には、何を考えてるのか解からない人もいるが、凄いなこの人はという人もいる。 いったい何考えてんだという人は、今日、朝鮮半島西方海域の北方限界線近く、延坪島を砲撃した北朝鮮のピョンヤンにいるようだが、凄いな、エライなこの人はという人は、…

寂寥感。

昨夜のスポーツニュース、敗れた野村忠宏の顔は、蒼黒く見えた。その眼は、宙を漂っていた。 柔道講道館杯、60キロ級、野村忠宏は、2回戦で敗れた。野村忠宏、来月には36歳になる。その野村を合わせ技1本で破った志々目徹は18歳。ジュニアの世界チャ…

幕間。

マイルスから始まったジャズがらみの尻取りブログ、ちょうどひと月ばかりになる。 慎太郎、大江、中上、W村上、それに深沢七郎という大物(あくまでも、私の思いであるが)にも触れたし、他の何人かの研究者のことにも触れた。ファースト・ステージは終わっ…

ポートレイト・イン・ジャズ(続きの続きの続き)。

つい眠くもなったので昨日の僕は、その理由もはっきりしないまま”というわけで今日は終わる”と書いた。 眠くなったのが最大の理由ではあるのだが、彼のタイトル先行方式のとっかかりである『中国行きのスロウ・ボート』がソニー・ロリンズの「中国行きのスロ…

ポートレイト・イン・ジャズ(続きの続き)。

おととい僕は、たしか7〜8年前に若い人に薦められ『海辺のカフカ』を読んだのが、初村上春樹と書いた。だから『中国行きのスロウ・ボート』はその後、たしか文庫本で読んだ。 今回読みかえしてみようと思い探したのだが見つからない。それで近所の学校の図…

ポートレイト・イン・ジャズ(続き)。

和田誠と村上春樹の合作本『ポートレイト・イン・ジャズ』には、その1に26人、その2に26人、合計52人のジャズミュージシャンが登場するのだが、いくつかの特徴に気づく。 まずだいいちに古いジャズメンが多く描かれている。デューク・エリントン、ホ…

ポートレイト・イン・ジャズ。

曲名だとかミュージシャンの名前だとか、ジャズがらみのことに絡んだ小説や本は多くある。多くの作家や研究者がさまざまな書物を残してくれている。 どうしてこんなわかりきったことをいうのかといえば、今までまったく触れていない人のことを考えているから…

年の瀬、近いんだ。

夜、古い友人2人と打ち合せることがあり、銀座へ出る。 銀座には3日前にも来たが、あの時は日中、今日は夜。少し早く着き、中央通りをほんの少し歩く。日暮れた後の銀座、あちこちに電飾がある。以前よりは地味ではあるが、クリスマスが近いとみえる。年の…

スキ。

「そうですね、・・・・・まあ、もうちょっと行きたかったかな。・・・・・少し、相撲の流れにスキがあった」。 「63の白星があってということだから、もうひとつ伸ばしてやろうと、・・・・・勝ちにいった。・・・・・スキがあったということじゃないです…

ロック(続きの続き)。

深沢七郎が、初めてギターを買ってもらったのは、中学の1年か2年の時だった、という。 中学を出た後、あちこち奉公に出たが長続きせず、ブラブラしたり、山梨の実家に戻ったり、また、東京に出たり、という時代にも、折々にギターを習っている。クラシック…

銀座の屋上。

銀座のビルの屋上に上がった。面白かった。 久しぶりに、娘夫婦、それに、双方の親夫婦6人で会食した。若いふたりが指定してきたのは、銀座の小ぶりな日本料理屋。モダンに昇華させた和の空間、と言うものらしい。清潔でこじゃれた店だった。小さなビルの中…

ロック(続き)。

実は、昨日のブログ、消えてしまった。パソコンのキーを打った後、保存されず、出てこなくなった。消えた。 消えたのは、久しぶり。しかし、あちこち、どうこうしている内に、出てきた。だが、どういうわけか、打ったものの半分ぐらいのみ。なぜ、半分程度な…

ロック。

昭和31年(1956年)の、第一回目の中央公論新人賞の選者は3人。豪勢な顔ぶれであった。 後に、武田泰淳は、こう書いている。 <「中央公論」の新人賞の第一回、(その審査員は伊藤整、三島由紀夫の両氏と私だった)、・・・・・審査員の集まりは大が…

初期のジャズ。

平岡正明も、マイク・モラスキーも、ジャズもんだし、小川隆夫は、専門家だし、石原慎太郎も、中上健次も、村上龍も、平野啓一郎も、大江健三郎も、今まで触れてきたもの書き、皆、ジャズ好きだ。 しかし、世の中には、”ああ、この人は、本当に、ジャズが好…

平岡・尖閣・仙谷。

”平岡・尖閣・仙谷”、と言ったって、平岡正明が、尖閣へ乗り込んだり、国会へ突入したり、という話ではない。 何より、平岡正明、1年前に、死んだ。乗り込みたくても、突入したくても、今や、それは、叶わぬことだ。 昨日の続きのことだ。昨日は、マイク・モ…

論。

平岡正明に捧げられたジャズ本がある。 マイク・モラスキー著『ジャズ喫茶論』(筑摩書房、2010年刊)である。 平岡正明、去年の夏、死んだ。この、”誰それ、いつ、死んだ”、というフレーズ、平岡の書によく出てくる。平岡正明の言っていること、こ難し…

若さ。

埃にまみれ、薄汚れた本が出てきた。埃にまみれと言うより、こびりついている。 大江健三郎の本を探していた。幾つも出てくる。ある時期、と言っても、50年前後も前のことだが、3点セットと言ってもいいものがあった。石原慎太郎と、開高健と、大江健三郎…

<ナラティヴの主格と・・・・・>、なんてこと言われても、ねぇー。

昨日は突然日本中が驚くことがあったので、そのことについて触れたが、またジャズがらみのことに戻ろうと思う。 一昨日の小川隆夫と平野啓一郎の対談「TALKIN’」で、ぼくは平野啓一郎の小説は1冊も読んでいないが、そのバックグラウンドや指向すると…

メルトダウン。

改めて、つくづく、向井万起男はエライ、と思う。雨が降ろうが、槍が降ろうが、世の中何があろうと、大リーグ以外のことは書かない。 今週の水曜日は、旗日であったので、夕刊はお休みであったが、先週の水曜日には、ワールドシリーズの視聴率が何パーセント…

TALKIN’。

若くして世に出るもの書きは、いずれもジャズ好きで、中上健次も村上龍もそうではあるが、平野啓一郎には、驚いた。 ジャズ好き、なんてものではない。もの凄く聴いている。レベルが違う。 ジャズばかりじゃなく、ロック、クラシック、現代音楽まで、何でも…

何考えてんだか。

アメリカの中間選挙、大勢が判明した。民主党、歴史的な敗北を喫した。 予想されたことではあったが、それを上回る大敗だ。 医療保険改革、グリーンニューディール政策をはじめとする大幅な景気刺激策、オバマの改革、オバマの施策、ことごとくNOを突きつ…

爆弾。

中上健次は、若くてイキのいいヤツが出てくると、ボコボコにする癖があった。 なにしろ、身体はでかい。腕力も強い。見るからに獰猛。実際に殴られたヤツは多かっただろう。手は出さないまでも、口でボコボコにする。もっとも、コイツは、という見所のあるヤ…

酷い。

おぼろげな記憶であるが、「若さは、あまりに酷い」だったか、「・・・・・酷すぎる」だったか、そういう言葉があった。 中上健次の言葉だったか、中上の作品についての言葉だったか、定かではない。だが、中上がらみの言葉。 中上健次が芥川賞を取るのは、…

リュウ。

「死刑台のエレベーター」を久しぶりで観て、マイルス、小沢昭一、石原慎太郎の『ファンキー・ジャンプ』、と尻取りをしてきたようなジャズがらみの話、暫く間が開いたが、今暫く続ける。 石原慎太郎が、『太陽の季節』で芥川賞を取り、衝撃的なデビューを果…

雨の新宿 出版記念会。

久しぶりで新宿へ。くぼたかずこ歌集の出版記念会。花園神社のそば、ホテル・サンライト新宿で催された。 くぼたかずこは、新宿ゴールデン街のバー「十月」のママである。夫君を亡くした後、会社員をしながら2人の子供を育て上げ、5年前に大転換、ゴールデ…

献血、そして眼力。

一昨日、学校へ行った時、日赤の献血車が来ていた。 この赤十字の車の向うの校舎の中で、献血作業が行われていた。 茶髪の学生が次々に献血している。もちろん、その横を通りすぎるヤツもいる。その方が、ずっと多い。側に立っていた係の人に、「学生たち、…

お休み。

ずおも(頭重)だったものが、ずかる(頭軽、こんな言葉はないが、感覚的には”ずかる”)になった。 昨日は、学校へも行った。まあ、学校へ行くのは、散歩の延長のようなことだから、少し歩いた、ということと同義語のようなものだが。 今日もお休み。明日あ…

お休み。

ここ数日、急に寒くなった。 昨日は頭痛がした。一昨日飲みすぎ、二日酔い。そう思っていたら、今日は、洟が出る。痛いというより、頭が重い。頭重。風邪らしい。で、今日もお休み。

ファンキー・ジャンプ。

小沢昭一のことを考えていたら、まったく逆の石原慎太郎のことを思い出した。 このふたり、似たところなど、どこにもない。年が近いだけ。慎太郎の方が、3つ下。今年、78歳。だが、どうだ。小沢が、 もう余録どうでもいいぜ法師蝉 変哲 なんてこと(変哲…

ジャズと軍歌。

マイルスのことを書いていたら、小沢昭一がジャズについて語っていたことを思い出した。 マイルスと小沢昭一、ほぼ同年代だが、もちろん、モードジャズやフリージャズのことではない。昭和初期、戦前のジャズのことだ。小沢昭一の話を、民俗学者の神崎宣武が…