可愛いな。

昨日来た郵便物の中に、ハガキが1枚混じっていた。
差出人は、犬飼三千子。裏面には、犬飼の作品が刷られている。表の宛名の下に、「ご覧いただけたら嬉しいです」、と書かれており、その下に小さな紙が貼り付けられている。その紙には、こう書いてある。
”犬飼三千子の作品15点 / テレビ番組に展示 / 10月17日(日)午後10時から / 日本テレビ「おしゃれイズム」 / ゲスト蒼井優、岡田将生とゲスト篠原涼子の話”、と。
犬飼三千子は、私の仲間の中では、おそらく、最も多作の作家である。平面も描けば、版画もやり、立体作品も作る。個展も含め、年に4〜5回、ひょっとしたらもっと多く作品を発表している。日韓何とかとか、日中何とかとか、といった交流展にも、出展している。
いつか話していたら、「私、お誘いがあったら、まあ断らないの」、と言っていた。それだから、発表機会も、おのずと増えるのだろう。今回のような、テレビ番組の中での展示も含め。
それはともかく、先ほど、その番組を見た。
「おしゃれイズム」という番組があることは、知らなかったが、蒼井優が、今が旬の売れっ子女優であることは知っている。篠原涼子も知っているが、岡田将生という男は知らない。背の高い、若い男であった。おそらく、若い女性に人気があるのだろう。
番組は、トーク番組であった。メーンとサブ、3人の司会者がいて、ゲストと他愛のない話をする。そのスタジオの背景に、犬飼三千子の作品が掛けられている。大小15点の作品が。
キャンバスに描かれているものもあるが、ベニヤを切り抜いて、そこにアクリル絵の具で彩色したものもあった。犬飼三千子の作風、千変万化であるが、今日、スタジオにかかっていた作品は、いかにも犬飼らしいものだった。
日テレの映像から、それを紹介しておこう。

壁やパイプがむきだしになっているスタジオに、犬飼三千子の作品が掛かっている。奔放な色づかいの作品が。
真ん中が、蒼井優。その左が、蒼井と映画で共演したという、岡田某なる若い俳優。右端は、森泉となっていた。森英恵の孫娘だ。彼女のことは、かすかに知っている。あとふたりの男は、知らない。
しかし、この番組、初めて見たが、安上がりにあがるな。大したセットはいらない。スタジオに、司会者とゲストの椅子を置けばいいだけだから。それだけに、背景、そこに掛ける絵の役割りは、重要だ。犬飼三千子の作品、重い役割りを担っている。

階段の横の大きな絵は、今回のために描いたのだろう。

蒼井優、二日酔いはしない、と言っていた。この写真では、少しほろ酔い、という顔つきだが。
今、ハブ酒に凝っている、とも言っていた。

それを聞いた森泉、こういう顔をする。森英恵の孫娘、イタリア人とのハーフで、本来、とても整った顔つきなんだが。
後ろの絵は、もちろん、犬飼三千子の作品。左のベニヤをくりぬき、彩色をした小さな作品も。

蒼井優の家には、裸電球があるそうだ。右手の男が、その写真を持っている。
それにしても、蒼井優の衣装と、後ろの犬飼三千子の作品、その色づかい、とてもよくマッチしている。

可愛いな、この表情。

それにしても、可愛い。今、あちこち多くのCMに起用されているのも、よく解かる。こういう顔つきを見ると。
オイオイ、犬飼三千子の作品を紹介するのじゃなかったのか、今日のブログは。ハイ、そうでした。しかし、こんな可愛い顔つきを見ると、つい横道に逸れてしまう。仕方がないでしょう。ハハハ。

兄がひとりいて、技術者とかと言っていた。彼がアルミが好きなんだそうだ。それがどうした、ということだが、そういうこと。それでいい。また、番組の中で、こういうことも言っていた。飛行機が落ちたらどうするか、と司会者の男に聞かれて。蒼井優、こう答えていた。
風を通さないマントのようなものを着て、飛行機の折れたところから飛び出す、と。その風を通さないマントのようなもので、蝙蝠のように滑空し、地上に降りたつんだ。いいねー。こんな言葉を聞くと、ジイさん連中は、ますます蒼井優を好きになるよ。バアさま連中は、何をこの小娘が、と思うだろうが。
ついつい横道に逸れてしまうな。犬飼三千子の作品が、主目的であったことを忘れてしまう。
いや、犬飼の作品も存在感があった。この背景、すべて犬飼の作品だもの。

その犬飼三千子の作品、よかった。それ以上に、蒼井優、可愛いかったが。
後半の篠原涼子は、途中で打ち切った。背景の犬飼の作品、同じものだったので。