キッチュ。

以前から伝えられていたことなので、驚きはしないが、やはり、奇異な感じはする。
金正日の息子・金ジョンウンが、大将になったそうだ。この男、顔写真もなければ、確たる年齢も解からない。1983年前後の生れだというから、いずれにしろ、26,7歳の若者。それが、大将だ。乃木大将の大将だ。今のアメリカのアフガン派遣軍の司令官でも、中将ぐらいではないかな。まさに、キッチュだ。
面白い国だ。社会主義国なんだから、王国じゃないんだから、まさに、キッチュな国という他ない。
2〜300年はタイムスリップしている。少なくとも、150年程度は。確か、福沢諭吉だったと思うが、幕末、咸臨丸でアメリカに行った時、「初代大統領・ワシントンのご子孫は、今どうされているんですか」、との問いに、「さあ、よく解かりません」、という答えが返ってきてびっくりした、という話を思い出した。
三代続けての世襲。金王朝には違いないが、笑っちゃう。
ユネスコの世界遺産には、文化遺産と自然遺産とがある。そこに新たに、”キッチュ遺産”とでもいうものを設け、北朝鮮の世襲制度を選定したらどうか、と思う。世界中の人に、笑いを提供することになる、と思うんだが。