2016-01-01から1年間の記事一覧

博物館でアジアの旅。

東博、というより国立博物館の会員となって30年以上、おそらく40年近くとなる。 安い年会費で、常設展なら年中フリーパスだから時折り訪れる。また、時間つぶし、時間つなぎで訪れることもある。館内のソファに座って休憩する。東洋館横のレストラン・ゆ…

我孫子国際野外美術展(続き)。

布佐市民の森の中をノソノソと歩く。 クラゲのようなものが風に吹かれている。 我孫子国際野外美術展、幼稚園児の一般参加の作品もあれば、実行委員であるデザイン事務所の作品もある。 布佐らしい。 タイトルは、oyogu、泳ぐ。 たしかに泳いでいる。 …

我孫子国際野外美術展。

我孫子から成田線で少し入る。布佐という町がある。 田舎町であるが、東京への通勤圏ではある。その布佐で開かれる我孫子国際野外美術展、第19回となる。 <これまでに30ヶ国以上から招聘した作家は100名を超え、アーティスト・イン・レジデンス制度…

アーツ千代田3331 小畑多丘”ノリトグラフ”。

アーツ千代田3331には、幾つものギャラリーが入っている。しかし、やっているのかどうか、よく分からないところが幾つもある。 Gallery KIDO Pressは開いていた。 階段の踊り場にはこのようなポスターが貼ってある。 小畑多丘”ノリトグ…

アーツ千代田3331 家計簿は火の車。

アーツ千代田3331、さまざまな複合施設である。 大きな企画展を催すメインのギャラリーの他、幾つものスペースを持つ。3331 GALLERYもそのひとつ。 斜めになっているが、 こういうタイトルの作品。 タイトルは、なんとも下世話なものであるが…

アーツ千代田3331 文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」(続き×2)。

文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」、足早に通り過ぎるつもりであった。が、アーツ千代田3331の地階の奥にまだ展示が残っていた。 そもそもアーツ千代田3331、廃校になった中学校を改装したもの。地方の過疎地での学校が廃校になること…

アーツ千代田3331 文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」(続き)。

国立新美術館での新槐樹社展へ行くようになってから、毎年2月中旬には、同じ美術館で催されている文化庁のメディア芸術展も見ている。もう何年か。若い人であふれているが、歳よりにも面白い。 アーツ千代田3331での20周年企画展「変える力」も面白い…

アーツ千代田3331 文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」。

樂土の森が、緑の中での自然物とアートの融合による空間であるならば、アーツ千代田3331は、東京のど真ん中での人工物とアートとの出会いの場と言えようか。 図らずも、こちらも20周年となる文化庁メディア芸術祭企画展「変える力」、先般、そのアーツ…

袋井でインド宿。

愛野の駅まで送ってもらい、袋井へ。ホームには、昼に較べれば少ないが青いユニフォームを着たサッカーファンがいた。が、皆さんどうも元気がない。 それもそのはず・・・ 翌日の中日新聞社会面。 ボブ・ディランが長い沈黙の後、ノーベル賞受け入れを表明し…

樂土の森 現代美術展(10) 地下の舞台。

自然のものと融合した芸術空間を指向する樂土舎の活動、地中を掘った構造物も造っている。 「地下の舞台」。 揺蕩うような曲線を描く石組みで囲まれた「地下の舞台」、背面には鉄板と鉄柱が立ち、地には草と苔。とても優美。 「地下の舞台」、2009年に造…

樂土の森 現代美術展(9) 石ノ舞台・失われた窓枠vol.4。

樂土の森の建造物、木や土や鉄や石やさまざまな素材が使われている。が、これはずいぶん大きな石を細工したのではないか、と思われる建造物がある。 「石ノ舞台」である。 向こうの突き当たりに見える。 「石ノ舞台」。 大きな石が組み合わされているように…

樂土の森 現代美術展(8) 風乃家・哲学する絵。

山下洋輔のピアノ、第1部のおり、30分に及ぶ即興演奏の最後、山下洋輔、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、と同じ音を繰り返した。少し間をあけ5回、同じキーを叩いた。 その後、山下洋輔、種明かしをした。 「ここに5点の絵がかけられているから」、と。 …

樂土の森 現代美術展(7) 風乃家・山下洋輔+山内啓司コラボ。

樂土の森の建築プロジェクト、2002年にはこの建物が造られている。 シックな建物。 「風乃家」。 その窓への写りこみが面白い。 巧まずしての造形。 柱のオブジェがクネクネっと。 見惚れる。 樂土の森、総合芸術の場である。 この日、山下洋輔の公演が…

樂土の森 現代美術展(6) みずのいえ。

樂土の森に入ってすぐ、このような建物がある。 「みずのいえ」。 2014年に造られている。 左側は、食堂・レストランとなっている。 「カフェナート」。 メニューがかけられている。 テーブルには・・・ 樂土舎20周年記念の文字が。 よく見ると、アリ…

樂土の森 現代美術展(5) 土の家(茶室)・ハンガール−フ。

昨日記した「工房・樂土の間」は、樂土舎創設初期の1998年に造られている。その後2003年にはユニークな建築物が造られる。 「土の家」である。茶室。 「土の家」、茶室が見える。 ごつい鉄の扉から入る。 扉の下には、このプレート。 「土の家」。 …

樂土の森 現代美術展(4) 工房・樂土の間。

「笑門」と書かれた注連縄がかかる黒い建物は、とても横に長い。入って左側に穴窯の跡地があり、右側は工房となっている。 左側の穴窯の跡地。 河瀬和世の和紙インスタレーション≪昇≫が見え、長橋秀樹+渡辺五大+山本浩二の壁プロジェクト≪The blad…

樂土の森 現代美術展(3) The blade to divide。

穴窯の跡地での河瀬和世の作品≪昇≫のすぐ右側のところでは、このような作品が・・・ うっ・・・ 薪を境にしてこのような作品が。 凄く薄いアルミ箔が貼られているんだ。 長橋秀樹、山本浩二、渡辺五大のコラボ≪The blade to divide≫。 アル…

樂土の森 現代美術展(2) 昇。

樂土舎の活動のひとつに「建築」がある。 今までに幾つもの建築のプロジェクトが成されている。そのひとつが、「工房」と「穴窯跡地の地中の家」が入った建物である。 この建物。 横に長い。 入口の上に注連縄がかかっている。 「笑門」と記されている。おめ…

樂土の森 現代美術展(1)。

木とか、草とか、石とか、土とかがある。鉄もある。そういう言わば自然にあるものと人間が融合しあい、新しい空間を生みだしている。 さまざまなスタッフやボランティアの人たちもいるようだ。樂土の森アートプロジェクト・現代美術展、新しいアート・コミュ…

パリ16区 一夜限りのインスタレーション。

夏の終わりのころ、河瀬和世さんから手紙をいただいた。 中に、パリ市主催の”NUIT BLANCHE”に参加することになった、ということも記されている。<パリ市全体でのイベントで、私は16区の教会で一夜限りの映像とのコラボを行ないます>、とも。 …

一ノ瀬智恵乎の図録。

半月ほど前、銀座6丁目のギャラリー暁での関東新象展を見て辞する時、階段のそばで見覚えのある人と行きあった。「○○さん」、と声をかけた。周りにいた人が、「いえ、一ノ瀬さんです」、と言う。私が間違えていた。一ノ瀬さんは、「あらっ」と言って私の名…

訂正とお詫び。

昨日のブログ「ニューヨークの秋 追想のロバート・ストーンと島谷晃展」の中の一部に誤りがあった。 私は、こう記した。 <KIYA 1884と見える。KIYA、木屋であり日本橋の刃物、包丁の老舗である。>、と。 今、メールを開いたら、木ノ葉画廊の葉…

ニューヨークの秋 追想のロバート・ストーンと島谷晃展。

島谷晃が死んで6年半近くとなる。島谷晃、あちこちに行っていたが、ニューヨークにいる時にロバート・ストーンと知り合っているそうだ。 神田の木ノ葉画廊で、今、「Autumn in New York ニューヨークの秋」展が催されている。 その案内ハガ…

歌田眞介講演会。

60周年を迎えた日本表現派、記念の講演会を催した。 講師は藝大名誉教授・歌田眞介。演題は「手製画布を使用した画家 藤田嗣二・佐伯祐三・北川民治」。 あらかじめ山宣から案内状をもらっていた。楽しみにしていた。が、あまりにもマニアックなものであっ…

第60回記念 日本表現派展。

日本表現派、1958年(昭和33年)の創立だそうだ。で、今年、第60回の記念展。 同人の山宣、いつから関わっていたのかを訊いたことはないが、おそらく日本表現派の半分ほどの歴史に関わっていたのではなかろうか。一般の公募から始め、準同人、同人と…

日本版画協会 第84回版画展。

世の中、「オレが、俺が」と言うヤツが多いのに、この男は慎み深い。 今年も日本版画協会の版画展に入ったのに、私たち仲間にそのことを知らせない。偉ぶらないんだ。「私の作品なんか」、と言って。小澤潔の版画展への入選、アサビの吉岡(早見堯)からのメ…

関東新象展 2016。

銀座中央通りから昭和通りの間には画廊、ギャラリーが多い。この間、細い道を入れて4、5本の通りがある。 京橋のあたりから銀座1丁目、2丁目、3丁目、4丁目ときて8丁目まで。そのそれぞれに画廊があり、ギャラリーがある。 ギャラリー暁、銀座6丁目…

早大美研OB(アマトゥル)展。

私たちのグループは1年半に1回だが、先輩方のグループは毎年開催している。80を超えられた方が多いと思われるが、お元気である。 先輩方のグループ展の会場は、いつも京橋のギャラリーくぼた。 世話役の高橋さんからのハガキには、オープニングに来てく…

Bar十月 犬飼三千子展。

犬飼三千子からハガキが来た。 毎年恒例、Bar十月での犬飼展の案内。 Bar十月、新宿ゴールデン街。 Bar十月へ行く前に歌舞伎町の居酒屋で下ごしらえをした。「速い、美味い、安い」の清龍で。 9月も下旬、陽は短くなった。6時半過ぎだというのに…

先鋭新象作家展。

夏前、気仙沼へ送る新象展の鯉のぼりのところで会った安藤イクオさんから案内をもらった。 夏の終わりのグループ展。 画廊るたん、銀座6丁目、松坂屋の裏、昭和通りの近く。 安藤さんはいなかった。「つい先ほど帰られました」、と画廊の人。 が、安藤さん…