アーツ千代田3331 小畑多丘”ノリトグラフ”。

アーツ千代田3331には、幾つものギャラリーが入っている。しかし、やっているのかどうか、よく分からないところが幾つもある。
Gallery KIDO Pressは開いていた。

階段の踊り場にはこのようなポスターが貼ってある。
小畑多丘”ノリトグラフ”。

Gallery KIDO Pressのドア。

入る。
アレッ、人がいない。
と、正面の囲いの向こうに女性がいた。写真を撮ってもいいですか、と訊くと、いいと言う。ブログに載せてもいいですか、と訊くと、どうぞと言う。
後ほど、名刺をいただいた。木戸涼子と記されている。木戸さん、Gallery KIDO Pressのオーナーである模様。

ギャラリー内の作品、光っている。
リトなのか、不思議。

木戸さんに、「これはリトなんですか」、と訊いた。
「そうです。リトです」、と返ってきた。

ところで、リトグラフは解ったが、「ノリトグラフ」って何なんだ。木戸さんに訊いた。リトグラフの前に「ノリ」をつけているワケを。
「ノリ」は、「ノリノリのノリ、ノリがいいのノリなんです」、とのこと。

作家の小畑多丘、もともとはブレイクダンスの踊り手である、と言う。
それで、このような造形に。

B−Boy、その身体、ノリノリで揺れている。
HIPHOP、ラップの世界。作家自身も、「ノリ重視」と言っている。

”BBOYING”という言葉、初めて知った。

立体作品もある。
木戸さん、こう語る。
「この作家は、もともと彫刻をしていた人なんです」、と。
たしかに、小畑多丘、東京藝大もその大学院も彫刻専攻を出ている。

木彫をしていたようだが、これらは粘土をひねっているようだ。
じっと見ると、ブレイクダンスの揺れを感じる。

左の作品は、ポスターにも使われている≪B−Boy Abstract 4≫。
ブレイクダンスから彫刻、そして平面のリト、Gallery KIDO Pressが売り出している若い作家・小畑多丘、既にニューヨークへも進出している。
楽しみな若い才能。