アーツ千代田3331 文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」。

樂土の森が、緑の中での自然物とアートの融合による空間であるならば、アーツ千代田3331は、東京のど真ん中での人工物とアートとの出会いの場と言えようか。
図らずも、こちらも20周年となる文化庁メディア芸術祭企画展「変える力」、先般、そのアーツ千代田3331で催された。

JR秋葉原の駅を出ると、この垂れ幕が目に入る。

駅ヵら10分たらずで、アーツ千代田3331。
文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」のメイン会場である。

左上の青いロゴ、20周年で、青い線が20本あるんだ。
ニクい。

メーンフロアへ入る。

多くのコンテンツが。

こちらも。
20年間に及ぶ文化庁メディア芸術祭で賞を受けてきた作品が多く並ぶ。
以下、その中で私が面白いな、と思った作品を幾つか載せる。そのタイトルと作品の写真のみを。
それぞれどのようなものか、皆さま個々人で思い描いていただけますれば幸いです。

第5回、15年前のデジタルアート部門の大賞作。




3.11を風化させないための作品。

左の作品。

よく見ると、キャンバスの左に「忘れるな!!」との文字が記されている。

作品全体像。

生命操作の倫理を問うた作品なのかな。金魚を用いて。





EーBABY、バイオテクノロジーによる人工生命だ。

E−BABY。

E−BABYが浮かんでいる。

外と繋がる穴からゴム手袋が出ている。恐ろしい。
ところで、ニューヨークの近・現代美術館と言えば、MoMAやホイットニー美術館となる。
が、現代美術、コンテンポラリーとなれば、飛びきりの美術館がある。
30年ぐらい前、下町ソーホーのNew Museum(ニュー・ミュージアム)へ行った。MoMAやホイットニーなどクソくらえ、ぶっ飛んだ美術館であった。
そこに、外と繋がる穴からゴム手袋が出ている作品があった。
そのゴム手袋で中の作品を触るんだ。
囲いの中には、今殺されたばかりと思われる犬が横たわっている。それを外からゴム手袋で触る。怖かった。

この作品では、人工生命をゴム手袋で触っている。
これも恐ろしい。

この作品、第7回、アート部門の優秀賞を取っている。
たしかに凄いが。
文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」、明日も続ける。