早大美研OB(アマトゥル)展。

私たちのグループは1年半に1回だが、先輩方のグループは毎年開催している。80を超えられた方が多いと思われるが、お元気である。

先輩方のグループ展の会場は、いつも京橋のギャラリーくぼた。
世話役の高橋さんからのハガキには、オープニングに来てくれ、と。私たちのグループ、都合の悪いヤツが多く、3人で行った。

時間に行った。先輩の皆さん、奥の方にかたまっている。

右の方では、オープニングの用意も整えられている。

向こうに山宣の絵がある。
山宣・山本宣史、年代では私たちのグループであるが、先輩方のグループにも入っている。ともかく、つきあいのいい男なんだ。昨日記したBar十月での犬飼三千子展にも、一緒に行っている。

山本宣史の膠彩画≪鵜の巣断崖≫。F30。

やはり山宣の膠彩画≪日向夏≫。F4。
日向夏なんてミカン、知らなかった。山宣に教えてもらった。

猪狩達夫≪古都・岸辺の町屋≫。水墨画 F30。
今までにも記したことがあるが、山宣、こう言う。「猪狩さんはもちろん私の先輩でありますが、私の水墨画の弟子であります」、と。
その猪狩さん、多くの肩書を持つ人であるが、今回、またひとつ肩書が増えていた。「NPO法人 石巻・田代島しまおこし隊 代表理事」、というものが。
「東日本大震災復興緊急提案③」と記された「石巻・田代島しまおこしプロジェクト」のパンフレットももらった。石巻の田代島に海洋学習ヴィレッジを作ろうという壮大なプロジェクトである。
石巻へは、昨年の夏、三陸沿岸を辿っている時に行った。石ノ森章太郎の萬画館へ行き、あの大震災がいかに大きな被害を石巻にもたらしたのかを、改めて知った。
今日、小池百合子は宮城県の登米市へ行った。東京オリンピック・パラリンピックのボート、カヌー会場として、いかがかということを判断する一助として。
小池百合子、「復興五輪は、とてもパワフルなメッセージだ」、と語る。
そうである。
招致の時には「復興五輪」と言いながら、決まってしまえば復興も東北も三陸もみんな忘れさる。
とんでもない。
森喜朗はじめ関係する連中は、東京に固執している。宮城の田舎へ行くことなど、いやなんだ。東京でやりたいんだ。オリンピックとパラリンピックを。
インフラがどうのこうの、とも言っている。インフラ整備すればいい。金の問題じゃない。金がかかってもいい。東北が関わることが重要である。
小池百合子には、宮城県登米市のボートコースを使うことを決断してもらいたい。周り中、大ブーイングが起ころうとも。
先輩の猪狩さんには、石巻・田代島の海洋学習ヴィレッジの完成を祈っている。

こちらの壁面。

高橋幸雄≪茅野〜長岡・信濃川河川敷〜≫。油彩画 F30。
高橋さん、先輩方グループの世話役をやっておられる。「みんな自分勝手になっているからたいへんだ」、と言いながら。
その作品は、いつも清澄。

オープニング・パーティーとなった。
以前に較べ、挨拶をする人が少なくなったな、という感がある。

すぐ後ろに、赤っぽい作品と青っぽい作品があった。

大林恭子≪滝のありか≫。油彩画 F30。
大林さんの作品、以前にも載せたことがある。具象の痕跡が残る作品であった。

青っぽく見えたのは、角田宗子さんの作品2点。
右は、≪Love Seattle≫。アクリル F12。
角田さん、シアトルには、強い思いいれがあるそうだ。
左は、≪Worker≫。油彩画 F10。
どこのワーカーですかって訊いたら、特にどこのということはない、とのことだった。

6時ごろお開きとなる。
私たちは、近場の東京駅八重洲地下街の居酒屋へ少し寄り、帰る。