樂土の森 現代美術展(7) 風乃家・山下洋輔+山内啓司コラボ。

樂土の森の建築プロジェクト、2002年にはこの建物が造られている。

シックな建物。

「風乃家」。

その窓への写りこみが面白い。

巧まずしての造形。

柱のオブジェがクネクネっと。
見惚れる。

樂土の森、総合芸術の場である。
この日、山下洋輔の公演があった。パンフを複写する。

山下洋輔のピアノに先立ち、風乃家の中では準備が進められていた。

木の客席の運びこみ。

ピアノの調律。
そして、第2部での山下洋輔とのコラボレーションに備える山内啓司の映像のリハーサル。壁面に映像が。

左の男が映像作家・山内啓司。
リハーサルを繰り返す。

山内啓司プロフィール。
樂土の森 現代美術展のパンフから。
昨年初め、横浜三渓園、重文である旧灯明寺本堂での河瀬和世とのコラボを思い出す。鬼気迫るものであった。

映像も調律も・・・

ほぼ成ったようだ。

「みずのいえ」のフランセスク・プラナスが覗きに来た。

暫らく後、山下洋輔のリハーサルが始まった。
樂土舎代表のマツダさんに写真を撮ってもいいか、と訊いた。「1枚だけ」、との返答。1枚だけシャッターをきった。
それがこれ。
山下洋輔のライブは何度かは聴いているはずだが、覚えているのは1970年代前半、40年以上前の新宿のライブハウス。
西武新宿の近くに「タロー」というジャズのライブハウスがあった。初期の山下洋輔トリオであった覚えがある。
いずれにしろ、何十年ぶりの生の山下洋輔である。
演奏、1部と2部で構成されていた。
まず樂土舎代表・マツダ・イチロウの挨拶から始まった。マツダさん、樂土舎の歩みを述べ、山下洋輔はじめ創設20周年のプロジェクトに参加しているアーティストを紹介した。
山下洋輔の1部は、30分におよぶ即興演奏、ピアノソロ。
圧巻。
その後、20分の休憩。

インターミッション、皆さん三々五々。

こちらも。

こちらも。
山下洋輔のライブへの参加者、100人ばかりであったろうか。

第2部は、映像の山内啓司、絵画の松浦延年、そして、壁プロジェクトの3人の作家とのコラボ。
第2部、1曲目は、やはり即興演奏。次いでラヴェルの「ボレロ」が流れた。ピアニッシモからしだいにフォルテッシモに移ろっていく。
私は、後ろの方に座っていたので、山下洋輔の姿は、ピアノの屋根に写る姿しか見ることができなかった。が、だんだんと山下洋輔、身体を傾けていた。「ボレロ」の終盤に近く。げんこつ、肘打ちをやっていたのでは」なかろうか。
正確なことは分からないが、静岡袋井、樂土の森での山下洋輔のピアノ、パリ、トロカデロ広場の赤く丸い舞台で踊るジョルジュ・ドンの姿に重なる。
アンコールの拍手の中出てきた山下洋輔、時節柄と話し、「枯葉」を弾く。
得も言えず。
退く前の山下洋輔、こう語った。
「このような場は、人生そうあるものではない」、と。

宴はすぎた。

「風乃家」。


アメリカ大統領選、投票が始まったようだ。
こんなものでいいのか、と思うほど、見るに堪えない大統領選である。が、アメリカの大統領選、気にしないわけにいかない。
ドナルド・トランプ、私のトリックスターの系譜に入れようか、と思っていたら、既存のトリックスター連中がざわついた。やめてくれって。ドナルド・トランプ、行き先がないよ。
二度と行かないトランプタワーに籠ってろ。
ヒラリーも情けない。
バラク・オバマ、今日こう言っている。
「ヒラリー・クリントンは、私・バラク・オバマよりもビル・クリントンよりも大統領に相応しい」、と。
バカなこと言うな。