樂土の森 現代美術展(2) 昇。

樂土舎の活動のひとつに「建築」がある。
今までに幾つもの建築のプロジェクトが成されている。そのひとつが、「工房」と「穴窯跡地の地中の家」が入った建物である。

この建物。
横に長い。

入口の上に注連縄がかかっている。
「笑門」と記されている。おめでたい言葉である。

入る。
左の方に白い和紙が下がっている。河瀬さんの作品だ。

右下にこのようなプレートがある。
穴窯の跡地なんだ。
後で、樂土舎代表のマツダさんにお聞きしたところでは、2013年までは使っていたという。土焼きプロジェクトを行っていたそうだ。3年前にそれが打ち切られた。樂土の森の周りの変化にあるようだ。つまり、周りが宅地化されて、煙がどうこう、ということによるようである。
残念ながら、宅地化の波、土焼きと共存できないものらしい。

で、穴窯の跡地、趣きのあるアート展示場となっている。
河瀬和世≪昇≫。

写りががよくないが、このようなもの。
河瀬和世の和紙インスタレーション。

作家のプロフィール、樂土舎のパンフレットから複写した。

作品に向きあう。
「紙は神」、と作家・河瀬和世は言う。

神滝・那智の滝。

窯跡に和紙。

垂れ下がる白い和紙。
神秘的なその美しさ、辺りを払う。

この対比、堪えられない美しさ。

外の光が白く入る。
その白い外の光と白い和紙のコラボレーション、得も言えず。

右側には、薪の壁。

外へ出る。
建物左側の方へ目をやれば、窯跡であったことがよく解る。
薪が積まれている。
中ほどには・・・

このような板がかかっている。
「游山窯」と名づけられていた模様。山野で遊べ、と。


危うく忘れるところであった。
今日、文化の日。文化勲章が授与された。
ノーベル賞学者と共に、赤い髪の草間彌生にも。