犬飼三千子展。

毎年、団体展やグループ展は数知れず、という犬飼三千子であるが、ギャラリー・オカベでの個展は2年ぶり。

ギャラリー・オカベ、銀座4丁目和光の裏。

5時前、ギャラリー・オカベへ入る。
犬飼三千子、5メートルの大作を出す、と言っていた。が、それはない。
犬飼三千子、ここ2か月、日々の睡眠時間は3時間に削り、大作に取り組んでいたそうだ。ギャラリー・オカベへはその作を搬入した。が、取りやめた、という。
犬飼三千子、このところ会うたびに「一日3時間しか寝ていない」、と言っていた。孫の世話が大変か、とも思ったがそうではなかった。来る日も来る日も、5メートルの大作に挑んでいたようだ。しかし、その大作の展示はやめたようだ。
犬飼得意の木版画が並ぶ。油性木版。

≪往にし方≫。
60×90センチ。

≪往にし方(陽)≫。
60×90センチ。
犬飼の世界。

≪花によせて≫。
60×90センチ。
これも犬飼が追い求めている色、形。

≪花によせて≫。
10×10センチ。
これも。

5時、オープニング・パーティーの準備が始まる。

仲間内、酒や何や持ち寄ってのものである。

オープニング、始まる。

暫らくは、飲み食い。

このひとりだけ半袖、腕をむき出しているパワフルな女性が、今日の主役・犬飼三千子。

右側の作品を見てみよう。

この3点、タイトルはいずれも≪花によせて≫。

これも。

これも。

これも。

会場の隅にこういう紙が貼ってある。
上の作品など額装付きで18000円。≪往にし方≫60×90センチの作品でも5万円。
高橋、こう言う。「先日の後藤さんのも安かったが、犬飼さんのも安いね」、と。以前、犬飼の小さな花の絵を求めたことがある。
今回も、多くの赤丸がつくといいな。

犬飼三千子展、初日である。
多くの人が来ている。

山宣の知り合いであるらしいこの女性、粋な着物を着ているな、と思っていた。
が、和服ではなく洋服であった。人形作家であるこの女性、自ら縫ったそうだ。おっしゃれー。

毎日絵描きの杉浦と話しているこの人は、犬飼三千子のお姉さんである吉田佑子さん。
いつか都美術館の新象展で会った。スケッチしている人に、犬飼の友達であることを告げると、「私、姉です」、と言った人だ。犬飼とは13歳離れている。82歳とのことだが、とてもお元気。月のうち12日は、絵を教えているそうだ。その生徒、今は、子供よりはジジババが多い、という。

6時すぎ、石田が来た。
吉岡は、やはり忙しい模様。

犬飼を挟み学生時代の古い仲間でパチリ。

銀座4丁目、和光裏、しゃれた世界がある。

毎日新聞の切り抜きが貼ってあった。
犬飼三千子展、今週いっぱい催されている。