平塚ショウ展。

小規模ながら、張りつめた展示である。

平塚ショウ展。

画廊へ入ってすぐのコーナー。

予感シリーズより≪遥か彼方向こうへ・・・≫。
木にgesso、鉛筆。
H120×W155m/m。
案内状の中で、作家・平塚ショウはこう記す。
<自然界の事象の内外へと誘う「気」を、認識することから始まる私の制作は、>、

予感シリーズより≪遥か彼方へはばたいたら・・・≫。
木にgesso、鉛筆。
H120×W155×30m/m。
<数十年前からの趣味である森林の中を歩く、ちいさな登山から始まりました>、と作家・平塚ショウ。

予感シリーズ ≪No.2015820≫。
木に彩色。
H153×W410×D30m/m。
<遥か遠くからの時空が陰影を、気流が揺らぎを感じさせてくれる>、と作家。

奥へ入る。
平塚ショウの海面シリーズが見える。

ハードエッジな作品だ。
手前は・・・

こういう作品。

これ、美しい。

こういう作品。

作家・平塚ショウ、彼女の作品をコレクトしているという女性と語る。
平塚ショウ、塩竈の生まれだそうである。今、その塩竈に住む。しかし、暫らく前までは東京の世田谷区にもアトリエを持ち、塩竈と東京を行き来していた。調布画廊のオーナーとは、その頃からのつき合いだそうだ。
少し前、その調布画廊のオーナーから「やりませんか」と誘われ、今回の展覧会となった模様。

平塚ショウ、こうも記す。
<作品は、普遍的なこれらの事象を感じ、平面に色層を、また立体の中に微かな陰影などを取りこみ、その「気」を求めたものです>、と。

美しいこの作品・・・

こういう作品。

単色なのか。
おそらくジェッソの作用で、色層を感じる。
美しい。

海面シリーズより≪The sea≫。
綿キャンバスに鉛筆。
H950×1930m/m。

作品、何故に横に長い。

鉛筆で描かれた気が遠くなるような作品。
その描線は”B”の鉛筆で描かれているが、その内面はハードエッジな”H”の鉛筆で描かれている。



南シナ海、中国が埋め建て領土だと主張する南沙諸島の12カイリ内へ、アメリカのイージス艦「ラッセン」が入り航行した。国際法に則り、と。
米中対決か。
軍事衝突は、双方共に望まない。ことに中国では。水面下の駆け引きが続くであろう。落とし所を何処に求めるか。
元々、他国の近辺まで伸びる中国の”赤い舌”、美しくない。
長い中国文明に照らし合わせてみろ、と言いたい。”赤い舌”、恥ずかしくないのか、と。
それにしてもアメリカの行動、遅い。