ナショナル・ギャラリーの舞台裏。

修理、修復をする人がいる。額縁を作る人がいる。ギャラリートークをするキュレーターがいる。運営を討議する人がいる。床に掃除機をかける人もいる。


イギリスが誇るナショナル・ギャラリー、名画の宝庫。それよりは、その舞台裏を見せてくれる。

右はナショナル・ギャラリー。
左はレオナルド・ダ・ヴィンチの≪岩窟の聖母≫。

左はアンリ・ルソーの≪虎のいる熱帯の嵐≫。
中は≪白テンを抱く貴夫人の肖像≫が見える。レオナルド・ダ・ヴィンチ展の模様。
右の修復作業の作品はターナーか。

ナショナル・ギャラリーの舞台裏、さまざまな作業が行なわれている。
なお、右はゴッホの≪ひまわり≫についてレクチャーするキュレーター。「絵とあなたとの関係性を見つけてほしい」、とも。

ガイドツアー、ここ数年、日本でも行なわれるようになった。キュレーターによるもの、また、ボランティアの人によるもの、と。
しかし、「あなたが興味あることは、すべてアートの中にある」、とまで言いきる人はいない。

左はファン・エイクの≪アルノルフィーニ夫妻≫。右はカラヴァッジオの≪トカゲに噛まれた少年≫。
そして真ん中は、子供たちへのギャラリートーク。どうも、幼稚園のボクやおじょうちゃんたちである模様。
ヨーロッパの美術館では、先生に率いられた子供たちの一団にまま行きあたる。小学生坊主や中学生の一団に。中学生ぐらいになると、悪ガキが何人もいて先生の話などまったく聴いていない者もいる。まあ、それも各人の個性。それはそれでいいよってところも、洒落た対応だ、と思えるところが不思議というか面白い。
しかし、日本では、先生に率いられた子供たちが美術館へ来ているという場面には、行きあったことがない。私は、午前中に美術館へ行くことはないので、そのような時間帯に子供たちが来ているのかもしれないが。
ナショナル・ギャラリーのキュレーター、こう語っている。
「一度でも来ると、ここが大好きになる」、と。
そうだ。

このお嬢さん、模写というかスケッチをしている。このような光景も日本の美術館では見られない。おそらく禁止されているのだと思う。何を肩肘張っているのか。
ナショナル・ギャラリーの舞台裏を見て、その思い弥増す。


8月、三陸沿岸紀行が長くなり、戦争の時期でもあり、団体展、グループ展、個展とアートシーンも追っている内に時は経った。
夏前、積み残した映画がらみのことごとを暫らく続ける。まずはアートがらみから。