ナイトミュージアム エジプト王の秘密。

ニューヨーク、セントラルパークの西側に自然史博物館がある。ずいぶん昔、アメリカン・ミュージアムと呼ばれていたころ一度だけ入ったことがある。バカでかい恐竜の化石などがあった記憶がある。

主人公は自然史博物館の警備員・ラリー。なんでも夜になると、ラリーが手に持っている石板(タブレット)が光り、展示物たちが生き生きと動き出すという。

監督は、ショーン・レヴィ。主人公ラリーには『LIFE』のベン・スティラーが扮する。『ナイトミュージアム』シリーズの第3弾だそうだ。
初回は、ニューヨークの自然史博物館の館内でのこと。第2回目は、ワシントンのスミソニアンへ行き、3回目の今回は、海を飛び大英博物館へとなる。何故かって。石板に隠された秘密を探るためなんだ。実は、石板の魔法の力が落ちてきているかららしい。
はっきり言ってよく分からない。
が、「それがどうした」なんてことを言ってはいけない。「なるほどねー。で、ロンドンへ行くんだ」って言わなければ。

ラリー、高校生の息子ばかりじゃなく、ニューヨークの自然史博物館の展示物をも連れていく。
アメリカ第26代大統領のテディ・セオドア・ルーズベルト、ローマ皇帝・オクタヴィウス、アッチラ・ザ・フン(アッチラだ)、ネアンデルタール人のラー、古代エジプトの王・アメンクラー、アメリカ先住民の女性・サカガウィアなどを。さらに人間ばかりじゃなく、ティラノサウルスやモアイ像まで。

ビッグベンを前にしたラリーとデクスター。デクスターって、このおサルさんである。

皆さんおそろいでロンドンの大英博物館へ着く。
大英博物館側の展示物もナイトミュージアムへ加わる。アーサー王伝説の騎士・ランスロット、アメンクラーの父親である古代エジプトのファラオ・シエップスハレットが。タイトルの”エジプト王の秘密”のエジプト王は、このシエップスハレットのことを指す。
巨大な恐竜・トリケラトプスや中国の古代神話に登場する9頭の大蛇・ソウリュウにも襲われる。ラリーの息子、大蛇をやっつけ男となる。

冒険活劇ばかりじゃない。虚実入り混じった友情やラリー親子の絆まで、そうかそうかという物語は続く。
この映画、ヒットしたという。分からないじゃない。
楽しめばいいに徹している。