メルトダウン。
改めて、つくづく、向井万起男はエライ、と思う。雨が降ろうが、槍が降ろうが、世の中何があろうと、大リーグ以外のことは書かない。
今週の水曜日は、旗日であったので、夕刊はお休みであったが、先週の水曜日には、ワールドシリーズの視聴率が何パーセントになるか心配している、と書いていた。ずっとアカデミー賞授賞式の視聴率より低いことが、シャクでしかたがないのだそうだ。
この分では、仮に、明日、第三次世界大戦が勃発しても、”ベーブ・ルースが、まだレッドソックスにいた頃だから、大分古い話ではあるが、・・・・・”、とその翌週の水曜日の朝日新聞夕刊には、向井万起男のコラムが載るだろう。
首尾一貫している。大したものだ。向井万起男はエライな。改めて、つくづく、そう思う。
それに較べりゃ、私の書くものは、首尾一貫なんてしていない。雑録なんだから、首尾が一貫なんてしていなくても、いいのではあるが。しかし、暫くジャズがらみのものを、尻取りのようにしていこうか、と考えていても、何か問題が起こると、そちらの方に気がいってしまう。
これじゃ、尻取りじゃなく、けんけんだ。
sengoku38による、You Tubeへの投稿映像、たしかに、これは、倒閣行動だな。百度(Baidu)も検索してみたら、動画は見つからなかったが、静止画は幾つも出ている。日本の新聞では、中国のテレビや新聞では報じられていない、となっていたが、そうではない。新聞各紙、出ている。衝突時の写真もある。
ただ、動画でないため、両船の航跡が分からない。ここが、ミソ、と言えば、ミソ。動画で見れば、中国漁船「ミンシンリョウ5179」が、日本の巡視船に向かってき、ぶつかっているのが、明らかなんだから。
日本のネットの書きこみ、いつものことであるが、その9割5分は、”中国のクソ野郎”、といったもの。中国でのネットへの書きこみも、おそらく、その逆同率程度で、”日本のクソ野郎”、というものであろう。私は、見つけられなかったが、You Tubeに流れた動画、中国国内でも、数多く流れているのに違いないから。
sengoku38は、おそらく、すぐに特定できるであろう。Googleは、おそらく、情報を出さないであろう。仮に、特定しても。しかし、原始的な調査でも、sengoku38は、特定できる。石垣海上保安部か、那覇地検か、あるいは、その上層部かに限られるのだから。流出者は。
しかし、それよりも、今回の最大の犯人は、日本国政府じゃないか。今更ではあるが、あんな映像、すぐに公開しとけばよかった。漁船の船長も、釈放せず、起訴すればよかった。法を犯したのだから。堂々と、粛々と裁判にかける、それが筋だった。その判断を誤った。
日本国政府、なかんずく、今、それを実質的に動かしている、仙谷由人の責任、免れるものではない。
中国との話し合いは、その後、その前提に立ってのこと、とすべきだった。アセアンで、菅直人が、温家宝との会談をキャンセルされても、来週のエイペックで、胡錦濤がプイと横を向いて、菅と顔を合わせなくとも。目先のことばかり考えているから、こういうことになる。だから、メドベージェフからも、チキンレースを仕掛けられる。
それにしても、つい先日には、警視庁から、テロ情報、公安情報が流失した。情報提供者である、ムスリムの日本女性が、不安を訴えていた。そして、今、海保か検察かは解からぬが、政府が隠す映像が流出した。
日本政府、そして、日本という国、メルトダウンしつつあるのかもしれない。