街歩き。

昼過ぎ、都内の大学病院へ。
袋一杯の薬をもらい、ついでに、来年初めの検査の予約。内視鏡その他、年に一度の恒例となっているもの。
その後、神保町の小さな旅行代理店へ。
大手の旅行会社の隙間、いわゆるニッチ分野を得意としているところ。今までに何度か使っているところだが、小さな事務所の中で、少ない人数の皆さん、よく働いている。それだから、競争の激しいこの業界の中で、10数年生き延びてきたのだろう。
それにしても、5時前という時間帯ではあったが、私の他に来ている人3人。その人たち、すべて女性であった。
その後、靖国通り沿いの古書店街を歩く。
古本屋というよりは、古書店という趣きの、一誠堂、厳松堂、北沢書店(表の柱は同じだが、何年か前から、1階は絵本屋のようになっているが)に入る。この手の店に入るのは、久しぶり。ちょっと気になっているものはなかったが、面白かった。
三省堂の1階のみを見たら、元NHKアナウンサーの、何とかという人の何とかという本が、「100万部突破」というポップアップをつけて、平積みにされていた。ヘェー、と思う。
その後、たまに寄る画廊へ。
と、何たる僥倖。帰りのエレベーターの中で、そのビルで働く、顔見知りの美形の女性に会う。いつもエプロンをつけているが、並みの女優など、とても太刀打ちできない、という美形。今日、モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受けた深津絵里と較べても、勝るとも劣らない。
しかし、無情にも、二言、三言交わすうちに、エレベーターは1階に着いてしまった。あぁ、人生ってこういうものなんだ。
一時に較べ、陽が落ちるのは早くなったが、それでも夕刻は、まだ暑かった。久しぶりの街歩き、この間2度、ドトールとそれに類する安い喫茶店で休憩した。
小川町の交差点を左に折れ、薄暗い本郷通りをお茶の水駅の方に歩く。

暗闇の中、ニコライ堂が、ボーと浮かんでいた。周りには、標識の明かりと街灯のみ。

お茶の水駅のホームから見た聖橋は、ライトアップされていた。
久しぶりの街歩き、休憩時間の方が長かったが、それでも疲れた。