”やはり”、と上弦の月。

白鵬、やはり、勝ち、千代の富士の記録に並んだ。少し気が早いが、双葉山の記録・69連勝へのカウントダウンが始まる。
鈴木宗男の異議申し立ては、やはり、棄却された。
政府、日銀による為替市場への単独介入は、やはり、米欧で反発を産んでいる。
アメリカ政府は、今のところ黙認姿勢を取っているが、下院歳入委員会の委員長は、公聴会で不快感を示している。本来、人民元への引き上げ圧力を討議する公聴会であるはずなのだが。ビッグスリーの幹部は、財務省に対し、日本を「為替操作国」に認定するように求めることを考慮、なんてことを言っている。EUでも、日本の単独行動は、正しくない、という声が出ている。
皆、自国のことばかりを考えている。過剰反応をしている。それだけ、一昨日の介入のタイミングは上手くいった、ということは言えるのかもしれない。今のところに限定すれば。
過剰反応は、米欧ばかりではない。中国も、尖閣諸島問題で、やはり、過剰反応をしている。
1万人の団体客が日本へ来るのを取り止めた、というのは勝手だが、丹羽宇一郎を真夜中に何度も呼び出す、というのは何たること。失礼極まりない。すぐカッとなる国内向けのポーズ、ということぐらい解かるが、孔子が泣く。
その中、菅改造内閣が発足した。
目につくのは、片山善博の総務相への起用。私は、現在の、また、以前の、各地方自治体の首長の皆さん、概ね好きじゃない。その中で、この人は面白いかな、と思った数少ないひとりが、片山善博だ。
あとひとり挙げれば、馬渕澄夫。外相に転じた前原誠司のあとの国交相になった。馬渕、野田佳彦のグループに入っていたが、そこから抜け、一匹狼になった。馬渕自身は、一匹ゴリラ、と言っている。顔つきも、そのように見えなくもないが、ボディービルが趣味なんだそうだ。おそらく、ゴリラのように筋肉隆々なんだろう。
それはともかく、片山と馬渕、面白いのじゃないか。菅内閣が、期待できるかどうかは別にして。
何しろ今の日本、米欧、そして、中国に囲まれている厳しい状態なのだから。70年前のABCD包囲網ならぬ、AEUC包囲網、乃至は、ACEU包囲網、と言ってもいい状態にある、とも言えるのだから。語呂から言えば、ACEU、エキューかな。
酒を飲みながら、気軽にキーを打っていると、どうも、碌でもない方向へいってしまいそうな気配がしてきた。少しはまともなことで、締め括ろう。
今日夕刻、といってもまだ明るい空に、白い月が出ていた。

5時ごろ、まだ暮れなずむ前の空。青い空に、白い弦月がポッカリと浮かんでいた。
今日の月齢は、8.7。十日夜に近い。しかし、少し膨らんではいるが、上弦の月、と言ってもいい月だった。
美しかった。