2018-01-01から1年間の記事一覧

親方と弟子。

白鵬と鶴竜が休場すると言うので、今場所の優勝は稀勢の里となろう、と多くの人が思っていた。稀勢の里自身も「優勝しかない」、と言っていた。 ところが一年納めの九州場所、ふたを開ければ、この一番がすべてであった。 初日、稀勢の里と当たった小結・貴…

先鋭新象作家展。

秋、安藤イクオさんから「先鋭新象作家展」の案内が来ていた。 9月、画廊るたんへ行く。 銀座6丁目の画廊るたんへ。 画廊へ入ると、安藤イクオの作品がすぐ目に飛びこんでくる。 安藤さんもいた。 作品の横でニッコリ。 安藤イクオ≪文字はアートだ≫。アク…

MOMATコレクション。

瀧口修造はまだしもゴードン・マッタ=クラークには参った。 ついでである。東京国立近代美術館の今のコレクション展示で中和しておこう。 MOMATコレクション展。 東京国立近代美術館前の看板。その下の方には・・・ 常設展は18歳未満、65歳以上は…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き×3)。

昨日はどうも途中で眠ってしまったようだ。 <その内、窓の外、こういう光景となった>、と打っている。この後、「こういう光景」の写真を載せようと思っていたのだが、酔って眠ってしまったようだ。今更であるが、こういう光景である。 リーガロイヤルから…

1年。

日産カルロス・ゴーンの逮捕、当初から指摘されていたように司法取引が適用されていた。 報酬50億円の過少記載容疑ばかりでなく企業財産の私的流用他、まだまだ不正がでてくる模様。起訴、立件されることは確実であろう。そうなれば金額の多さ、また長期間…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き×2)。

4、5年前か、5、6年前か、ほぼ毎日、地元の江戸川区を縦横に歩き、さらに都内全域に足を延ばしている写真家のS.H.から、「ほんとに箱ものが好きなんだから」と言われたことがある。 そう、私が日常のルーティンとして行くところは、図書館、映画館、美…

ゴードン・マッタ=クラーク展(続き)。

ロベルト・マッタという絵描きがいたことは知っている。ゴードン・マッタ=クラーク、その息子だそうだ。コーネル大で建築を、ソルボンヌで文学を学んでいる。 そのことにも因ろうが、場所、場ということを考える。既存の場の変容を。 会場構成は、早稲田の…

ゴードン・マッタ=クラーク展。

9月に入り、近代美術館へは瀧口修造展を見ようと思い行ったのだが、この時期の近代美術館のメーン展示はゴードン・マッタ=クラーク展。 これ。 近代美術館の入口の前に、こういうものがある。 ≪ごみの壁≫。 ゴードン・マッタ=クラークが1970年に制作…

瀧口修造と彼が見つめた作家たち展(続き)。

昨日は滝口修造自身の作品を載せた。ドローイング、バーント・ドローイング、デカルコマニー、瀧口修造が自らの手で創りだした作品を。 今日は後段、「彼が見つめた作家たち」を。 こじんまりとした会場。 左手に見えるのは・・・ これ。 ≪マックス・エルン…

瀧口修造と彼が見つめた作家たち展。

今、品のいい人は誰だろうと暫らく考えていた。が、思いつかない。トランプはじめ品の悪い連中のことばかりが思い浮かんで。 しかし、何十年前には何人かそのような人がいた。半世紀ぐらい前に数度見かけただけだが、瀧口修造という人は品のいい人という印象…

大相撲九州場所初日。

今日、大相撲九州場所初日。 白鵬と鶴竜のふたりの横綱が休場。稀勢の里、ひとり横綱の場所となる。 その稀勢の里、初日の相手はこの先頭の貴景勝。 場所前、部屋の親方・貴乃花の突然の日本相撲協会からの退職で、急遽千賀の浦部屋へ移ったばかり。22歳と…

さかな展。

9月に入り隅田川の向こうへも。 スカイツリーを挟み墨田区役所、泡立ったアサヒビール本社ビルと黄金のウンチが上に乗るスーパードライホールの墨田区が誇る建物揃い踏みを目にし、一年ぶりに吾妻橋を渡る。 ウィンドウの中に魚がいる。 ギャラリー・アビア…

第103回二科展。

8月も終わりに近づき、そろそろ9月になるなという頃、今年も久保寺洋子からの封書が届いた。 <前略 今年の猛暑はひどかったですね。お変わりございませんか。お時間がございましたらおでかけ下さい>、という一筆箋と共に二科展のチケットが入っている。…

Bar十月 犬飼三千子展。

この夏の暑さは異常であった。猛暑、炎暑、酷暑、まさに半端ないものであった。7月、8月の2か月間、ほとんど外へは出なかった。私など外へ出ては危ない、という状態であった。 この間、何人かの人から展覧会の案内ハガキをいただいた。が、すべて失礼した…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き×3)。

まず、忘れないうちにひとことお詫びを記します。 昨日載せた最後の作品、「高松次郎≪ヘッドフォンをつけた影≫。鉛筆、グワッシュ、紙」と記したもの、これはフェイクです。高松次郎の作品ではなく、単なる影です。 ここ数日、アメリカの中間選挙でのトラン…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き×2)。

昨日の続きを。 この企画展、あちこちで引っかかる。見知ったもの、そうではなく初めて見るもの、あちこちで面白いなー、と思ってしまう。 左の方に三木富雄の耳がある。 三木富雄≪EAR≫。強化プラスチック、銅メッキ。 三木富雄の耳である。東京都現代美…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展(続き)。

<・・・、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。・・・。・・・。テーマとして選んだのは、・・・それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。・・・>、と本展のパンフに…

視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品展。

来春には大規模改修工事も終わるようだが、一昨年春過ぎから東京都現代美術館が長期休館に入っている今、まとまったコンテンポラリー・アートが見られる美術館は、大阪中之島の国立国際美術館となる。 琵琶湖から流れ出た水脈が淀川となり、大川となり、中之…

「青瓷 釉の力」 伊藤秀人展。

LIXIL GALLERYの第3室ではいつも焼き物の展示が行われているが、この夏前には伊藤秀人展が催されていた。 LIXIL GALLERYの説明書きによれば、作家の伊藤秀人は1971年岐阜県多治見市生まれ、中国宋代の古陶磁に学び、古典の品格…

「聖地・大三島を護る=創る」 伊東豊雄展。

2006年に尾道と今治を結ぶ「しまなみ海道」ができて、推古天皇の時代、594年に創建されたといわれる大山祇神社のある大三島にはマイカーやバスがどんどん入ってきて、古くからの「聖地」が崩壊の危機にさらされている、と5日前に文化功労者に選ばれ…

プーシキン美術館展。

ロシアには時としてバカでかいものがある。モスクワのプーシキン美術館もデカいようだ。また、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に次ぐ収蔵品を持つというから、世界で二番目に収蔵品の多い美術館、ということにもになる。 西ヨーロッパ、特にフラ…

第61回新象展。

新象展、第61回、半世紀以上の歴史を持つ。 入口。 鯉のぼりのワークショップ、楽しみだ。 しかし、鯉のぼりのワークショップのところには誰もいなかった。イスなどもきれいに整頓されている。どうしたんだろう。 後で会場を出る時に係りの人に訊いて分か…

名作誕生 つながる日本美術展。

豪華な美術誌である『國華』の創刊は明治22年(1889年)、世界最古の美術雑誌であるそうだ。 明治政府の後押しで岡倉天心たちが創刊した。創刊の辞を岡倉天心が書いている。「美術ハ國ノ精華ナリ」、と。誌名の『國華』はそこからきたらしい。 大判で…

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝展(続き×3)。

今日のアルジャジーラ、”日本のジャーナリスト・安田純平は国へ帰った”という柱で、安田純平に関することをその発言も含め、日本の新聞で報じられているのに近く記している。3年余のシリアでの拘束からの帰還、なおかつカタールが一枚噛んでいる事案である…

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝展(続き×2)。

昨夜遅く、官房長官・菅義偉が唐突に「安田純平さんが解放されたようだ」という発表、トルコの日本大使館員が本人確認を行い、今日夕刻、安田さん本人の映像が流された。 「無事を確認」とのNHKの速報映像。 「私は安田順平、日本のジャーナリストです。…

命の十字路。

何日か前から伝わっていたが、日本時間今日夕刻トルコ大統領・エルドアン、イスタンブールでのジャマル・カショギ殺害に関する声明を発表した。 イスタンブールのサウジ総領事館での殴り合いでの偶発的事故での死、というサウジの発表を正面から否定した。 …

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝展(続き)。

リヤドからプライベートジェットでイスタンブールへ入り、サウジ総領事館でジャマル・カショギを殺した後すぐにリヤドへ舞い戻ったとされるⅠ5人の暗殺団の一人が、今日、リヤドの町中で交通事故のため死んだそうだ。 第一勘は、口封じであろう、ということ…

アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝展。

今月7日の「流山子雑録」で、アユタヤのワット・マハタートのことを記した。ワット・マハタートの仏たちは、ミャンマー軍によってすべて首を切り落とされている、と。人間は残酷、残虐なものだ、と。 その折り、その日トルコ政府が明らかにしたニュースを合…

ヤックとモック。

昨日朝、高橋からメールが来ていた。 一昨日に記した「バンコク散歩」の最終回についてのもの。その一部をコピペすると・・・ <きめ細かな記録映像一緒に行っているようで楽しかったです。 一つだけ。 最終回で、ヤックが「....仏さまには違いない」とされ…

バンコク散歩(25) シルキーパープル。

6月19日、はや帰国。 朝9時、バンコクへ着いた時予約してあったAOTのエアポートリムジン、既に迎えにきている。中年の女の運転手さんであった。約1時間でスワンナプーム国際空港へ着く。あまり話さないが、丁寧な運転。チップはずむ。 スワンナプー…